施工事例

東京都八王子市 山林林縁河川脇のケヤキ高木の伐採

令和5年4月20日実施

八王子市のお客様より当社へ直接、ご自身所有の山林林縁と河川との間にある樹高30m超、目通り260㎝のケヤキの伐採の依頼がありました。

ケヤキ直下のお宅より落葉や落下枝によるクレームで、何らかの対処をせざるを得なくなり枝下ろしか伐採のどちらか実施したいとのことでした。

当社では枝下ろしだけでも根元から伐採しても工費は変わらないため、伐採となりました。

伐採には川を挟んでケヤキの対岸にある他人様所有の空地の使用承諾を得て、20tクレーンを搬入しての伐採となりました。

伐採材は全て空地へ吊り下ろし、枝払い等処理後は廃棄対象の枝は伐採木の根元付近の山林へ束ねてクレーンで送り込んで残置、太枝材以上は全て無償で搬出しました。

追加で目通り150㎝位のケヤキ1本も伐採し、既存伐採木は地上5m付近で又分かれして枝部分だけでも25m以上ある高木のため伐採材の量が多く、軽く載せても2台分となりました。

伐採木

枝吊り伐り

枝吊り伐り

太枝吊り伐り

太枝2番玉胴切

元伐り

元木吊り出し

伐採材積込

胴木等伐採材

太枝等伐採材

 

東京都八王子市 「銘木・大木・古木」超長尺ケヤキの買取伐採(2)

令和4年10月13日実施

八王子市での銘木ケヤキ伐採の続き記事です。

昨日に胴木以外の伐採、枝処理、伐採材の搬出を完了しており、2日目はいよいよ胴木の伐出だけとなりました。

クレーンは20tクラスまでしか裏庭へ搬入することができず、10t超の重量級胴木を20tクレーン1台では到底吊りきれないので、20tクレーンの横に16tクレーンを押し込んで2台のクレーンで共吊りすることになっていました。

また、ケヤキが立っている裏庭の中から道路までの搬出と積込するために、25tクレーンも裏のお宅の常口にスタンバイして、1日に3台のラフタークレーンを使用して伐出するという計画の下で2日目の作業を開始しました。

胴木運搬には大型トラックでは現場周辺まで進入が難しいことの他、全長と重量から運搬が困難なので、トレーラーも手配して出荷前に一旦当社貯木場へ搬入して保管することになっていました。

20tと16tクレーンが裏庭の中で重なるように設置を完了し、胴木上部から2台のクレーンへ合計3本のワイヤ玉掛けも完了して元伐りを開始しました。

途中、異物切断等のトラブルで根切り開始から丁度40分掛かって根離しし、その後20tクレーンの安全位置まで寄せてから16tクレーン側の玉掛を解放して、根元側へ掛け替え後は2台で吊り倒すようにしました。

16tクレーンが裏口まで下がるように小移動して、20tクレーンとの共吊りでケヤキの元口を裏口へ向けて少しずつ引っ張り出していきました。

25tクレーンが使用できる位置まで16tクレーンで元口を移動した後は25tクレーンにバトンタッチして、今度は20tクレーンと25tクレーンの共吊りで25tクレーン1台で胴木を吊り上げられる位置まで引き寄せました。

午後一番で近場に待機していたトレーラーが到着し、25tクレーン1台で胴木を吊り上げてトレーラーへ積み込みしました。

トレーラーへの積込から搬出時は関係者以外に近隣住民や近くの工事現場作業員等数十人のギャラリーが駆け付け、物珍しさや名残惜しむ人に見送られながら現場を後にしました。

トレーラーに16tクレーンと25tクレーンが同行して当社貯木場へ向かい荷下ろしして、積替えと出荷待ちを含め一旦貯木して今月末頃まで貯木場の街道からよく見える位置で公開しています。

出荷に向けて末口側の腐り除去等の造材実施、元口側で依頼人様へ輪切を切り出して返還するため出荷時は全長と重量が減少する分、見栄えが良くなる見込みです。

 

元伐り①

元伐り①

元伐り②

元伐り②

元伐り③

元伐り③

根張り切り離し

根張り切り離し

胴木共吊り

胴木共吊り

胴木搬出①

胴木搬出①

胴木搬出①

胴木搬出②

胴木搬出③

胴木搬出③

伐採材

伐採材

伐採材

伐採材

伐採記念写真

伐採記念写真

東京都八王子市 「銘木・大木・古木」超長尺ケヤキの買取伐採(1)

令和4年10月12日実施

当社の知り合いの方の紹介により、八王子市内にお住まいの知り合いの屋敷内裏庭にある目通り350㎝のケヤキ大木の伐採の依頼がありました。

今年3月上旬に紹介をいただいて訪問したところ、目通り350㎝で有効枝下高が10mを越えていることは確実で、ほんの僅かな曲がりが見られるものの幹は無傷の大変素晴らしい状態で立っていました。

只者でないことは一目瞭然、非常に価値のある材であることは外観を見ただけで確実な状況で、樹齢も同等目通りの一般的なケヤキとは一線を画していました。

しかしながら、立地条件が良いとは言えず、伐採に25t以上のクレーンを裏庭へ搬入することができず、計測の結果でも20tクラスのクレーンの搬入が一杯な状況でした。

裏庭も決して広いとも言えず、作業条件・搬出条件ともかなり厳しい部類に属する現場となっていました。

このような条件でも技術的に長尺材で伐出可能で、短幹材にしてしまうと価値が著しく下がってしまい、超長尺材で搬出するために高額な経費を掛けてもこちらの方が当社、依頼人様ともに良いことが分かっていました。

依頼人様の裏のお宅の広い庭を基本的に全面使用可能ということを予め伝えられていたので、車両の搬入・駐車には全くの問題がありませんでした。

周囲のご近所様にもご協力いただけたことで超長尺材で搬出可能な目処が立ったので、立木の超高額買取が実現し、当社が高額な伐出経費を負担しても依頼人様への差し引き買取価格も高額で買上げすることができました。

この現在のケヤキの需要度から、全額買上げでの伐採が可能なケヤキは相当稀で、当社でもかなり久しい買取の案件でした。

3月末に立木の売買が成約し、訪問した時点ですでに伐採時期が悪かったので、伐採は今秋の11月中旬以降としていました。

しかし、8月に依頼人様より裏の車両等を停め置かせていただけるお宅が10月下旬頃より母屋の工事が始まるとのことで、9月中には伐採して欲しいとの要請がありました。

9月では伐採時期が悪く、当社のシーズンにも入っていないことから、10月中旬まで無理を言って伐採を待っていただきました。

工期の都合上、確実に作業するため10月12、13日で作業する旨を裏のお宅、クレーン屋さんへ早い時点で打診しました。

また、クレーン屋さんには2日目に3台のクレーンと胴木運搬用のトレーラー1台の合計4台の車両を貸切る都合上、相当早い段階で予約を入れていました。

12、13日ともに近日になった時点で雨予報が発表されていたものの、裏のお宅の都合とクレーンやトレーラーの予約を延期できないと判断し、強行することにしました。

12日は厚い雲に覆われていたものの幸い作業中の雨は回避し、朝から20tクレーンを一旦裏のお宅へ搬入して、そこから依頼人様の裏庭へ鉄板を敷設しました。

10時前にクレーンを依頼人様の裏庭の作業位置へ搬入して、枝下ろし作業を開始しました。

枝は数回に及んで枝下ろしを実施していたため細めの枝が多く、初回の強剪定時には元々の太枝をかなり低い位置で剪定していたので、枝は比較的少ない状態でした。

以前の強剪定がかなり強度の剪定であった影響と、相当前の台風で大枝が折れたことによる腐食が予想よりも激しく、特に折れた一番太い枝の跡が火口湖のようになってヘドロの沼になっていました。

枝下の胴木に悪影響を及ぼす可能性のある腐食であったので、造材をするにあたり胴木伐採後に調査する必要のある事項となりました。

15時までには枝下ろしと太枝の伐採は完了し、夕方以降にそれなりの降雨が予想されていたのでクレーンは胴木を伐採する位置へ移動と設置を完了して初日の作業を終了しました。

細枝は敷地内でチップ化してそのまま残置してもよいことになっており、チップ化できない太枝以上の伐採材は当日中に搬出を完了しました。

伐採木

クレーン搬入

クレーン搬入

クレーン設置

クレーン設置

枝吊り伐り①

枝吊り伐り①

枝吊り伐り①

枝吊り伐り①

枝吊り伐り②

枝吊り伐り②

枝吊り伐り③

枝吊り伐り③

太枝吊り伐り

太枝吊り伐り

太枝吊り下ろし

太枝吊り下ろし

枝葉粉砕作業

枝葉粉砕作業

太枝伐採材積込

太枝伐採材積込

 

東京都奥多摩町 東京農大奥多摩演習林宿舎周辺のモミ4本等の伐採

令和4年10月6~10日実施

社長出身校の東京農業大学の担当教授より、奥多摩演習林研修センターの資料館周辺にある目通り280㎝のモミ1本や目通り180㎝前後のモミ3本、スギ1本の伐採の依頼がありました。

目通り280㎝のモミは資料館の目の前の斜面に立っており枯れ枝の落下が目立っていることや、資料館脇の急傾斜地に立っている目通り180㎝前後のモミ3本は太いフジツルに樹冠部全てを激しく巻かれ、一部枯れ始まっていました。

特にその3本のモミの落下枝が激しく、斜面下のシャワー室周辺に多数の枯れ枝が落ちていることが目立っていたため、双方屋根の破損と学生への危害防止のため早急に対処したいとのことでした。

当初は3月に伐採の計画が持ち上がり、夏の実習前に伐採したいとのことでしたが、伐採本数の変更等で最終的な実施判断が7月末に下されて夏の実習期間と暑さを避けた結果、10月上旬頃の施工予定となりました。

当社ではクレーンの使用が可能と判断し、伐採材が再利用な可能なサイズで伐出可能であることで、大学側としても幹を材として搬出が可能な工法を唯一提案した当社へ発注していただけることになりました。

枝葉は当初より林地に残置してもよいことになっていましたが、特に幹は断幹材で残置すると斜面下へ滑落する危険性が高いことや、腐るまで時間を要することから基本的には搬出することを提示していました。

また、演習林及び森林総合科学科からの依頼であるため、林業的に利用可能な状態で伐出することがある意味で求められていました。

伐採するために必要なクレーンを搬入するには宿舎周辺の要所に鉄板を敷設する必要があり、演習林へ続く林道は急坂が多く狭いので満足な中型車も進入できない状況でした。

クレーンも本来であれば25t級を搬入したいところ、途中の橋桁高、林道幅員、宿舎通路幅から不可能で、20tクレーンがかろうじて搬入可能な最大のクレーンでした。

予め4日にユニック車1台とダンプ2台で鉄板を当社より運搬して敷設し、6日からすぐにクレーン作業に取り掛かれるように準備しました。

6日朝にクレーンを搬入して作業位置に設置しましたが宿舎周辺は大雨となり、樹上作業は危険なため伐採作業を行わずに初日の作業を10時で打ち切りました。

7日も宿舎周辺は朝から雨で、前日よりも多少降り方が弱かったため作業を強行し、伐採予定のスギ1本とクレーン作業の支障となるスギ高木1本を伐採して2日目の作業も10時で打ち切りました。

7日より教授2名や学生数名も泊まり等で伐採作業を見学に来られていたので、通常は雨天時の樹上作業は行わないものの実演するためにスギの伐採のみ行いました。

5日間工期のうち雨天を想定して1日分は予備日を想定していたものの、すでに2日目で予備分を使い果たしてしまったので、8日は朝早くから作業を行うことになりました。

目通り280㎝モミは通常1日作業では伐出が難しく、1日と少々の工程を予定していたので早出作業が功を奏して当日中に伐採と伐採材2台分も搬出を完了し、ツル巻きモミのツル処理にも一部取り掛かることができました。

ツル巻きモミはクレーンがほとんど届かない位置に立っていたのでほとんどの作業が人力作業となり、クレーンはウインチ作業の代役と伐採材の集材に使用する程度となりました。

周辺の残存木への損傷を防ぐためツルを可能な限り処理した後で樹幹部を伐り落とし、幹のみを安全な方向へ伐倒して、途中で雨に遭いながらも残りの2日間で3本を伐採して搬出しました。

最終的に当社ではクレーン作業でも人力作業でも断幹材は一切発生せず、目通り280㎝モミの元木と2番玉の大径2m(8尺)材を除き、製材用材・土木用材・チップ材向けは全て3mもしくは4m材で伐出しました。

伐採材全てにおいて再利用な可能な大きさで伐出ができたので搬出運搬費を相殺し、予定通り当社の規定により無償で引き取りました。

伐採木(目通り280㎝モミ)

伐採木(目通り280㎝モミ)

クレーン搬入

クレーン搬入

梢端吊り伐り

梢端吊り伐り

横枝吊り伐り

横枝吊り伐り

6番玉胴切

6番玉胴切

4番玉胴切

4番玉胴切

2番玉胴切

2番玉胴切

元伐り

元伐り

伐採材積込

伐採材積込

伐採材搬出(元木~3番玉)

伐採材搬出(元木~3番玉)

 

埼玉県入間市 屋敷裏のケヤキ8本、スギ2本の買取伐採(2)

令和4年4月2、3日実施

地元入間市でのケヤキ伐採の続き記事です。

2日は三角地内の最後の伐採木となる目通り210㎝ケヤキの枝下ろしから取り掛かり、枝下ろし完了後は続けて自宅敷地内の目通り260㎝ケヤキの枝下ろしに取り掛かりました。

午前中でこれら2本の枝下ろしを完了し、午後よりジブを格納して胴木伐採位置へクレーンを移動して根元からの伐採に取り掛かりました。

これらを伐採後、目通り260㎝ケヤキのすぐ脇に立っていたスギ1本を全木吊り伐りで伐採して、ユンボで積込ができない大径伐採材をクレーンで積み込んで作業を終了しました。

3日は日曜日作業の承諾が取れていたことで実施することにしましたが、当日朝の天気予報では前日の予報と打って変わり1日中雨天となっており、クレーン手配済みのため作業せざるを得ませんでした。

機種変更で13tクレーンとなり、午前は小雨が続く中で小康状態を伺いながら自宅敷地内の目通り250cmと200㎝ケヤキの枝下ろしのみ実施しました。

昼前には雨が次第に強くなり、その直前で幸いにも2本とも枝下ろしが完了したので4日目は樹上作業をこれまでで打ち止めして、長尺材の積込をして作業を切り上げることにしました。

長尺材3本を出荷用に積み込みして、雨天のため荷崩れ防止で通常よりも荷締めを増やして強固に固縛して、狭い道路を数人で誘導して搬出しました。

全日晴天であれば4日でクレーン作業は終了しましたが、雨天中断のためもう1日クレーンを手配することになり、現段階では7日に最終日を再設定しました。

当初は期間内のうち5日間工期で見積・許可申請、近隣には挨拶済みのため問題はありませんが、早く終了した場合のクレーン代等の見積からの減額をすることができませんでした。

道路使用許可の期限である4月9日までに残りの伐採、残した太枝パルプ材等の伐採材の引取、三角地内の整地、ユンボ等の資機材引き上げて全作業を終了となります。

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伐採木(自宅敷地内)

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目通り260㎝ケヤキ枝吊り伐り①(2日)

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目通り260㎝ケヤキ枝吊り伐り②(2日)

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目通り210㎝ケヤキ2番玉胴切(2日)

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目通り260㎝ケヤキ2番玉胴切(2日)

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目通り210㎝ケヤキ元伐り(2日)

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目通り260㎝ケヤキ元伐り(2日)

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目通り260㎝ケヤキ胴木吊り倒し(2日)

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伐採材搬出(2日)

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目通り250㎝ケヤキ伐採材積込(3日)

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長尺材積込(3日)

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長尺材搬出(3日)

 

埼玉県入間市 屋敷裏のケヤキ8本、スギ2本の買取伐採(1)

令和4年3月31日、4月1日実施

地元入間市にお住まいのお客様より、自宅敷地裏等にある目通り260㎝、250㎝2本、230㎝、210㎝、200㎝、190㎝、160㎝の各ケヤキ計8本、スギ2本の伐採の依頼がありました。

目通り260㎝、250㎝、200㎝の各ケヤキ3本とスギ1本が自宅敷地内、細い市道を挟んだ依頼人様の三角地に残りのケヤキ5本とスギ1本が立っていました。

市道の上がケヤキのトンネルとなるように枝が広がっていましたが、通行人より落下枝や折れて垂れ下がっている枝があると度々忠告と受けたり、市役所へ通報が行ったりと立木の管理に悩まされていました。

決定的な伐採理由としてすぐ裏に建売住宅が現在建築中で、今後落葉による直接的なクレームが発生することを想定して伐採せざるを得ないとの結論に至ったとのことでした。

地元の方なので当社のことをご存じであり、また以前当社で施工した小平市のお客様とご親戚であることから当社へご指名いただき、この度施工することになりました。

今回の伐採木は大木クラスではありませんが、量がまとまっていることや長材が採れてそれらを搬出可能であることで目通り230㎝以上のケヤキを買取させていただき伐採費用を低減しました。

作業には道路使用許可による全面通行止め実施に係る費用増や、ケヤキが竹藪内の若木ということで買取に対するデメリットもありましたが、当社から近いことでその分は相殺することができました。

ご依頼をいただいた時点での施工時期見込みはすでに4月初旬となり、依頼人様も伐採木を材とすることをご存じであることから当初は秋の施工でも良いとのことでした。

立地条件が丘陵地帯の北斜面の沢の上という場所で、比較的寒い場所となるため4月初旬でも水の吸い上げが遅いと見込んで今シーズン内の施工を予定していました。

依頼人様敷地内ではクレーンを設置したり枝払いしたりすることができないため、自宅敷地と三角地の間を通っている細い市道を全面通行止めにして伐採することにしました。

伐採枝等の不要材は全て三角地内に残置しても良いことになっており、依頼人様が伐採した竹等の残材がケヤキ周辺に大量に積み上げられていたので、集積移動処理のためにユンボも搬入しました。

3月最終週より着工予定で事前に道路使用許可の申請及び周辺への注意喚起を行い、伐採には全日程でミニラフターを手配し、31日朝より12tクレーンを搬入して作業を開始しました。

伐採に取り掛かる前に発生材置場確保のために三角地内の竹を移動したところ、ケヤキの根回りに盛土されていることが判明し、材長確保のためユンボで根回りを掘りました。

当初の地盤高より多いところで50㎝以上掘り下げられたので、材も6m材がかなり余裕を持って採ることができたり、当初5m台想定の材でも6m材を採ることが可能でした。

ケヤキは一度も枝下ろしをしていない野木のため樹高が高く、枝下ろし時にはクレーンはジブ2段拡張して作業し、午後の幹伐採時にはジブを格納して路上作業のためクレーンは乗って帰るというサイクルになりました。

31日は三角地内の目通り250㎝と160㎝ケヤキを伐採し、スギの梢端のみを伐り下ろして作業を終了しました。

初日に伐採した三角地内の目通り250㎝ケヤキの伐採材が今回伐採するケヤキの中で一番良いもので、根回りを掘り下げたお陰で7mに近い6m台の材を確保できました。

1日は初日に伐り残したスギを根元から伐採し、その後は三角地内の目通り190㎝と230㎝を伐採し、帰り荷で原木専用運搬車に太枝パルプ材を満載で搬出しました。

目通り230㎝ケヤキの伐採材は当初5m台となる予定でしたが、根元を掘り下げたことで6m材を確保することができました。

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伐採木(三角地内)

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目通り250㎝ケヤキ枝吊り伐り(31日)

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目通り160㎝ケヤキ枝吊り伐り(31日)

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枝処理作業(31日)

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目通り250㎝ケヤキ太枝胴切(31日)

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目通り250㎝ケヤキ元伐り(31日)

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目通り250㎝ケヤキ胴木吊り倒し(31日)

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目通り230㎝ケヤキ枝吊り伐り(1日)

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目通り230㎝ケヤキ太枝吊り伐り(1日)

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目通り230㎝ケヤキ太枝胴切(1日)

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目通り230㎝ケヤキ元伐り(1日)

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目通り230㎝ケヤキ胴木吊り倒し(1日)

 

埼玉県富士見市 屋敷内のケヤキ大木の買取伐採(2)

令和4年3月17日実施

富士見市でのケヤキ大木伐採の続き記事です。

昨日までに胴木以外の伐採及び搬出を完了し、本日は残すところ長さ約10mとなっている幹を伐採して搬出するのみとなりました。

配車の都合上クレーンを同機種別車に入れ替え、母屋脇には胴木を積載できるトラックを搬入できないため、搬出時の補機としてもう1台13tクレーンを中庭に搬入して作業を開始しました。

クレーンを各機作業位置に設置し、2番玉を胴切して続けて元木の伐採に取り掛かり、10時までに胴木の伐採を終了しました。

休憩後はクレーンを2台使用して中庭へ伐採材の搬出を開始し、昼までに2番玉と元木の搬出を完了しました。

特に元木は重量物のため、少しずつ幹とクレーンを移動させながら40分かけて母屋裏から玄関前まで搬出しました。

午後一で伐採材の積込から再開し、元木の根張りが大きく原木専用運搬車に2本並べて積載できないため、各車1本ずつ積載して伐出作業を終了しました。

最後に敷板の撤収、清掃等の原状復帰を行い、14時過ぎに全ての作業を終了しました。

作業後、依頼人様より何か記念になるものを欲しいとのことで、昨日伐採した3番玉伐採材から板を賃挽して返却することになりました。

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2番玉胴切

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元伐り

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元木吊り倒し

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2番玉搬出①

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2番玉搬出②

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元木搬出①

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元木搬出②

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元木搬出③

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元木搬出④

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元木搬出完了

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2番玉伐採材積込

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元木伐採材積込

 

埼玉県富士見市 屋敷内のケヤキ大木の買取伐採(1)

令和4年3月15、16日実施

富士見市の土木会社様より、同市内にお住まいのお客様の自宅屋敷裏にある目通り380㎝のケヤキ大木の伐採の依頼がありました。

以前の落下枝による母屋の屋根破損や大量の落葉による悩み、境界外に幹自体が大きくはみ出していることから伐採したいとのことでした。

20年程前に一度枝下ろしをしたことにより施工後数年間はよかったものの、時間が経つにつれてかえって枝が増えてしまい、建物があって簡単に伐採することができない状況になっていました。

また、以前は依頼人様の敷地内で収まっていたものが、肥大生長により現在では根元が裏の土地へ大きく越境してしまい、同時に根元にあった境界杭も行方不明になっているとのことでした。

伐採後は抜根し、測量して境界画定と境界杭の新規打設を実施するとのことで、まずは伐採してから工事を進めていくとのことでした。

当初は2020年梅雨時期にご依頼をいただき、同年11月に実施予定でしたが依頼人様の諸事情により着工前に突然の延期となり、先月に再度計画が持ち上がりました。

伐採時期の関係やケヤキ相場の不透明さから3月一杯までの期間指定条件で再度正式にご依頼をいただき、2020年時よりケヤキ買取値引額が下がってしまいましたが着工することになりました。

街道から中庭へ通じる常口通路は当社の原木運搬車が進入可能な舗装路となっており、中庭と更地部を合わせるとかなり広い作業スペースを確保できていました。

しかしながら、ケヤキは母屋と納屋の間の狭い通路を入った敷地奥の母屋の脇に立っていました。

母屋と納屋は軒先と同じ高さの複数の電線で繋がっており、その間は狭くて大型のクレーンを搬入することができず、ミニラフターや2tダンプが通過することが一杯な状況となっていました。

中庭に25tクレーンを搬入したとしても枝しか吊り伐ることができず、巨木クラスに近いこの大木伐採には非常に非力ながらもミニラフターしか使用することができませんでした。

ミニラフターでは長材で伐出することができず、中庭へは大型ロング車も進入できないため、出来なりで伐採して搬出せざるを得ませんでした。

作業工程は大まかに枝下ろしで1日、太枝~根元伐採で1日、胴木搬出で1日と概ね3日の工期を要するため、伐採費用の方が買取額を圧倒的に上回っている状況でした。

伐採には13tクレーンを搬入し、初日の最初は中庭にクレーンを設置してジブ2段拡張してから可能な範囲で枝を伐り下ろし、その後は母屋脇へクレーンを移動して残りの枝を伐り下ろしました。

初日で萌芽枝等の細枝全てと一部の太枝を伐採して、細枝は現地でチップ化した上でダンプへ積み込み、太めの萌芽枝は薪材として確保しました。

2日目は初日に残した太枝の伐採と、それら伐採材の積込搬出をしました。午前で太枝処理の作業が終了し、胴木伐採時のフォーメーションと異なるため2番玉を胴切せずに午前で2日目の作業を終了しました。

翌日の最終日は13tクレーン及びオペレーターを入れ替え、さらに補機として13tクレーンもう1台を手配して胴木伐出を行います。

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伐採木

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伐採木(中庭より)

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太枝吊り伐り

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細枝粉砕積込作業

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梢端萌芽枝吊り伐り

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萌芽枝吊り伐り

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細枝薪材

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太枝吊り伐り

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3番玉胴切

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太枝等伐採材積込

 

東京都福生市 屋敷内のケヤキ、コナラの枝下ろし

令和4年2月23、24日実施

青梅市の造園業者様より、福生市内にお住まいのお客様の屋敷内にあるケヤキ1株3本とコナラ1本の強剪定のご依頼がありました。

太い枝が隣家や隣接する玉川上水の上に大きく伸びていること、特にケヤキにはアオサギがいくつも営巣して朝方に鳴き声がうるさいとのことで対処したいとのことでした。

対象木は依頼人様の屋敷内からは一番離れた屋敷林林縁に立っており、枝の多くは玉川上水の上に伸びていて伐り落とすことが難しく、吊るし切りしても密生した屋敷林内へ枝を引きずり込むことも難しい状況でした。

枝は当初処分することになっていたため、トラックが横付けできる場所まで搬出する必要があったので林内に放置したり、ましてや玉川上水内に落下した小枝も放置することができませんでした。

玉川上水対岸に丁度運送会社様の駐車場があったので、依頼人様が地主様と運送会社様に交渉の上で使用が可能となり、クレーンの使用と枝処理場所の確保が可能となりました。

砂利敷の駐車場は非常に地盤が固く、大型クレーンも大掛かりな養生が必要なしに進入と設置が可能で、作業場所としては条件の良い場所をお借りすることができました。

枝下ろしのため他の現場との都合を縫って可能な限り優先し、当初は3月中の施工予定のところ他現場の予定が前後したため、予定を入れ替えて2月下旬に取り掛かる見込みが立ちました。

作業には25tクレーンを搬入してアウトリガー下のみ敷鉄板等を当社で用意し、作業半径が常に30m前後ためクレーン設置と同時にジブ2段拡張して作業を開始しました。

枝は当初全て搬出処分することになっていましたが、依頼人様敷地内の枝捨て場に数台は置けるようになっていたので、細枝はダンプで運搬して太枝は薪材として帰り荷で引き取ることにしました。

23日はケヤキを午前中で枝下ろしを完了し、午後はコナラ半面の枝下ろしを実施し、コナラの残り半面は作業半径外となったので初日の作業はここで終了しました。

24日はクレーンが届かないコナラの枝を起こして引き上げ、時間を掛けて吊り出して10時までに所定の作業を終了しました。

残った時間にクレーンの届く範囲で、対象木周辺のシデの枝下ろしも追加依頼されていたのでそれらも施工し、初日同様に細枝は枝捨て場へ運搬して太枝は当社で引き取りました。

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伐採木

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ケヤキ枝吊り伐り

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ケヤキ枝吊り伐り

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コナラ枝吊り伐り

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細枝処理

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太枝薪材

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太枝伐採材

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施工後

 

埼玉県富士見市 屋敷内のケヤキ大木等5本の伐採及び剪定

令和4年2月7、8日実施

富士見市の造園業者様より、同市内にお住まいのお客様の屋敷内にある目通り335㎝のケヤキ大木、カシ中径木2本の伐採及びケヤキとコナラ中径木各1本の剪定の依頼がありました。

以前より強剪定等の手入れをして残していましたが、この度はケヤキ大木とカシ2本は根元から伐採し、ケヤキとコナラ中径木は樹高を多少低くして残したいとのことでした。

昨年12月にご依頼をいただき、2月の立春以降すぐに施工して欲しいとのご希望で、2日間の連続日程で1月初旬の段階で最速の7、8日で設定させていただいておりました。

以前に強剪定を施工した業者様と元請けの造園業者様との相見積であったそうで、使用機材面や伐採材処分面でこちら側が有利であると思われ、元請けの造園業者様が作業を受注しました。

当社が伐採して伐採材も全て当社で引き取り、枝葉等の搬出処分は造園業者様が担当することで2日工期での予定となりました。

伐採するケヤキは枝下6mで目通り3m超えの大木でしたが、大木クラスでは樹齢が若いことと、根元から4m弱の位置に以前に枝が折れたと思われるキズと腐食が入っていることで無償引取となりました。

現場に続く道路は狭いものの、依頼人様の常口や敷地内の通路がクレーンや原木専用運搬車を搬入するには可能な広さを確保できていたので、伐出は比較的容易な環境となっていました。

敷地内の畑へ続く私道も鉄筋入りコンクリート造りとなっており、私道周囲は畑にも関わらず地盤が固く、通路共に大掛かりな敷板養生が必要ありませんでした。

少量の敷板を当社で持ち込み、7日朝より13tクレーンを搬入して畑北側のカシ2本の伐採から取り掛かりました。

初日はカシ2本の伐採、ケヤキとコナラ中径木の剪定、ケヤキ大木の枝下ろしとそれら全ての伐採材の搬出を完了しました。

枝葉は造園業者様がユンボでダンプへ積み込んで近場の処分場へピストン輸送し、主に太枝の伐採材は当社の原木専用運搬車に全て積み込んで帰り荷として搬出しました。

2日目はケヤキ大木の残した太枝1本からの伐採から再開し、10時前までには根元までの伐採を完了しました。

午前のうちに伐採材の積込と、初日に依頼されていた芯止めしたケヤキとコナラの木口にコーティング剤を塗布し、昼までに当社所定の作業は終了しました。

最終確認後、午後一で当社は現場より撤収し、ケヤキ伐採材の荷下ろしのためクレーンも当社まで同行しました。

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伐採木

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太枝吊り伐り①

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太枝吊り伐り②

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初日伐採材

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太枝胴切

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2番玉胴切

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元伐り

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元木吊り倒し

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元木伐採材

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伐採材積込

今年に入り、シーズン残りまでは山林伐採等が比較的大きなウェイトを占めているため、施工事例の更新頻度は例年より低くなります。