平成30年2月15日実施
昨年4月に小平市内でケヤキとカシを伐採したお客様より、自宅屋敷入口にある樹高約25m、目通り280cmのケヤキの枝下ろしの依頼がありました。
昨年の伐採時には既にこのケヤキの枝下ろしの依頼をいただいておりましたが、施工時期が悪かったため来シーズンまで延期するように勧めておりました。
今シーズンになり枝下ろしか伐採してしまうかご家族で話し合ったそうですが、やはり残したいとのことで当初の予定通り枝下ろしすることになりました。
前回枝下ろししてから20年程が経っており、新たに生えた枝も今では結構な太さに生長していました。
枝下ろしの打ち合わせに再度お伺いした少し前に、東京電力より電線の上に伸びた枝だけを伐りたいとの連絡があったそうで、丁度良いタイミングでありました。
今回の枝下ろしは胴詰め等はせずに新たに生えた枝のみを伐り下ろし、20年前に枝下ろしした時と同じような状態にするようにしました。
枝下ろしには12tクレーンを搬入し、樹高が高いためジブ拡張で揚程を確保して作業を開始しました。
昨年の伐採時に当現場には16tクレーンを搬入していますが、枝下ろしであればジブを拡張してもミニラフターで十分であると判断しました。
以前に枝下ろししている木なので、枝が細く数も多いので最初に伐り下ろしたクレーン側の一番手前にあった枝を除き、基本的に1本ずつ伐り下ろしていくという作業になりました。
一部の細い枝は時間短縮のため2本同時に玉掛をして1本ずつ伐ったのち、2本同時に吊り下ろすということも数回行いました。
電線の上に伸びた枝は、枝の重心を見極めて玉掛を1点掛けにして2本の枝へ同時に玉掛を行って、1点吊りで2本の枝を同時に吊り下ろしました。
伐採しない太枝部の途中から生えた1~3年生程の細枝を作業中に折ったり伐ったりしないように注意し、その枝が今春から芽吹くように残して木が枯れないようにしました。
枝下ろしは昼までに全て終了し、午後は発生材の積込みと作業場所の清掃をして全作業を終了しました。
今回の発生材選別は通常と異なり太枝材はパルプ材としては細いため、太さ3cm以上の枝は長さ1.8mに切断して薪材として仕分け、廃棄する枝は先端の細い部分のみとしました。
薪材は3t車換算で1台弱、廃棄する枝は2t車1台で丁度収まり、当日中に全て搬出を完了しました。