施工事例

東京都八王子市 「銘木・大木・古木」超長尺ケヤキの買取伐採(1)

令和4年10月12日実施

当社の知り合いの方の紹介により、八王子市内にお住まいの知り合いの屋敷内裏庭にある目通り350㎝のケヤキ大木の伐採の依頼がありました。

今年3月上旬に紹介をいただいて訪問したところ、目通り350㎝で有効枝下高が10mを越えていることは確実で、ほんの僅かな曲がりが見られるものの幹は無傷の大変素晴らしい状態で立っていました。

只者でないことは一目瞭然、非常に価値のある材であることは外観を見ただけで確実な状況で、樹齢も同等目通りの一般的なケヤキとは一線を画していました。

しかしながら、立地条件が良いとは言えず、伐採に25t以上のクレーンを裏庭へ搬入することができず、計測の結果でも20tクラスのクレーンの搬入が一杯な状況でした。

裏庭も決して広いとも言えず、作業条件・搬出条件ともかなり厳しい部類に属する現場となっていました。

このような条件でも技術的に長尺材で伐出可能で、短幹材にしてしまうと価値が著しく下がってしまい、超長尺材で搬出するために高額な経費を掛けてもこちらの方が当社、依頼人様ともに良いことが分かっていました。

依頼人様の裏のお宅の広い庭を基本的に全面使用可能ということを予め伝えられていたので、車両の搬入・駐車には全くの問題がありませんでした。

周囲のご近所様にもご協力いただけたことで超長尺材で搬出可能な目処が立ったので、立木の超高額買取が実現し、当社が高額な伐出経費を負担しても依頼人様への差し引き買取価格も高額で買上げすることができました。

この現在のケヤキの需要度から、全額買上げでの伐採が可能なケヤキは相当稀で、当社でもかなり久しい買取の案件でした。

3月末に立木の売買が成約し、訪問した時点ですでに伐採時期が悪かったので、伐採は今秋の11月中旬以降としていました。

しかし、8月に依頼人様より裏の車両等を停め置かせていただけるお宅が10月下旬頃より母屋の工事が始まるとのことで、9月中には伐採して欲しいとの要請がありました。

9月では伐採時期が悪く、当社のシーズンにも入っていないことから、10月中旬まで無理を言って伐採を待っていただきました。

工期の都合上、確実に作業するため10月12、13日で作業する旨を裏のお宅、クレーン屋さんへ早い時点で打診しました。

また、クレーン屋さんには2日目に3台のクレーンと胴木運搬用のトレーラー1台の合計4台の車両を貸切る都合上、相当早い段階で予約を入れていました。

12、13日ともに近日になった時点で雨予報が発表されていたものの、裏のお宅の都合とクレーンやトレーラーの予約を延期できないと判断し、強行することにしました。

12日は厚い雲に覆われていたものの幸い作業中の雨は回避し、朝から20tクレーンを一旦裏のお宅へ搬入して、そこから依頼人様の裏庭へ鉄板を敷設しました。

10時前にクレーンを依頼人様の裏庭の作業位置へ搬入して、枝下ろし作業を開始しました。

枝は数回に及んで枝下ろしを実施していたため細めの枝が多く、初回の強剪定時には元々の太枝をかなり低い位置で剪定していたので、枝は比較的少ない状態でした。

以前の強剪定がかなり強度の剪定であった影響と、相当前の台風で大枝が折れたことによる腐食が予想よりも激しく、特に折れた一番太い枝の跡が火口湖のようになってヘドロの沼になっていました。

枝下の胴木に悪影響を及ぼす可能性のある腐食であったので、造材をするにあたり胴木伐採後に調査する必要のある事項となりました。

15時までには枝下ろしと太枝の伐採は完了し、夕方以降にそれなりの降雨が予想されていたのでクレーンは胴木を伐採する位置へ移動と設置を完了して初日の作業を終了しました。

細枝は敷地内でチップ化してそのまま残置してもよいことになっており、チップ化できない太枝以上の伐採材は当日中に搬出を完了しました。

伐採木

クレーン搬入

クレーン搬入

クレーン設置

クレーン設置

枝吊り伐り①

枝吊り伐り①

枝吊り伐り①

枝吊り伐り①

枝吊り伐り②

枝吊り伐り②

枝吊り伐り③

枝吊り伐り③

太枝吊り伐り

太枝吊り伐り

太枝吊り下ろし

太枝吊り下ろし

枝葉粉砕作業

枝葉粉砕作業

太枝伐採材積込

太枝伐採材積込