2016年04月

東京都小平市 屋敷内のケヤキ古木5本の買取伐採 総集編3

見学に来られた東京農業大学林業工学研究室の学生さんが撮影した写真を総集編として掲載しています。

最後に、総集編3では4月6日に伐採した竹林手前ケヤキと、8日に伐採した竹林中間・奥側ケヤキ元木の写真(当社撮影)を掲載します。

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枝付き3番玉胴切後

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枝付き2番玉胴切

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2番玉胴切後

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元伐り

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元木吊り倒し

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元木大腐り

写真を提供していただいた林業工学研究室の学生さんには、この場を借りてお礼申し上げます。

 

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竹林中間ケヤキ元木

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竹林奥側ケヤキ元木

 

東京都小平市 屋敷内のケヤキ古木5本の買取伐採 総集編2

見学に来られた東京農業大学林業工学研究室の学生さんが撮影した写真を総集編として掲載しています。

総集編2では4月6日に伐採した道路際東側ケヤキの写真を掲載します。

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梢端吊り伐り

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3番玉胴切

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3番玉胴切後

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2番玉胴切

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2番玉胴切後

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元伐り

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元伐り後

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元木丸太

 

東京都小平市 屋敷内のケヤキ古木5本の買取伐採 総集編1

見学に来られた東京農業大学森林総合科学科林業工学研究室の学生さんより、個人的に撮影した写真を頂きましたのでそれらを総集編1~3に掲載します。

これより3回にわたり、別角度からの写真を公開していきます。

まず、総集編1では4月6日に伐採した道路際西側ケヤキの写真を掲載します。

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梢端吊り伐り

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梢端伐り離し

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梢端吊り下ろし

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元伐り

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全幹吊り倒し

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造材中での泥水吹き出し

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爆撃跡内部大腐り

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伐採材積込

東京都小平市 屋敷内のケヤキ古木5本の買取伐採(2)

平成28年4月8日実施

小平市でのケヤキ伐採の続き記事です。

雨のため作業を順延し、本日は残りのケヤキ2本と追加で依頼されたカシ1本を伐採しました。

ケヤキを伐採する前に中庭奥にある枯れているカシを伐採してから、竹林中間の目通り8尺のケヤキから伐採を始めました。

この木は以前の枝下ろしが激しいので、伐採直前でも枝がかなり少ない状態でした。

まずは最上部の太枝を伐り下ろし、その後は枝分かれ部に降下して4番玉の胴切を始めました。

ここまでの胴切は枝分かれ部に乗りながらできましたが、3番玉の胴切位置には枝がないので特殊胴切で伐採しました。

16tクレーンで作業しているため空師はクレーンオペと無線でこまめに連絡を取り合い、クレーンの作業能力を確認しながら伐採していきました。

3番玉を胴切し樹高8m弱まで詰めたところで、2番玉を胴切せずとも元伐りができる重量に達したのでそのまま伐木しました。

伐木後、胴木を吊り倒して元木の年輪を見たところ、数えられる限りで140年以上という年数がわかりました。

8尺クラスでこれほどの年数は珍しく、白太もほとんど無く大変良い古木でした。

元木は4m以上で造材したためフォークリフトで持ち上げても中庭まで搬出できないので、フォークリフトで曳いて搬出しました。

竹林中間のケヤキを伐採した後は、残り奥側の目通り8.3尺のケヤキの伐採を開始して二又上部の太枝を伐り下ろしました。

太枝2本を伐り下ろした後は胴木を4分割で胴切し、5番玉は枝に乗って伐り、4番玉と3番玉は特殊胴切で伐採しました。

中間のケヤキと同様に樹高8m程度まで詰めたところで元伐りし、伐り倒してから2分割造材しました。

こちらも年輪数で140年以上の古木で、2番玉には小豆杢という杢の兆候が見られ、製材すると面白い木目の出現が予想されます。

2本とも以前の過度な枝下ろしの影響から、3番玉より上は腐っている箇所が多い状態でした。

全ての伐採作業が終了し、落葉・落皮・カラスの営巣及び襲撃に悩まされることがほとんど無くなりました。

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伐採木

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4番玉胴切(竹林中間ケヤキ)

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3番玉胴切(竹林中間ケヤキ)

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3番玉胴切後(竹林中間ケヤキ)

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元伐り(竹林中間ケヤキ)

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地曳き搬出(竹林中間ケヤキ元木)

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枝吊り伐り(竹林奥側ケヤキ)

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3番玉胴切(竹林奥側ケヤキ)

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3番玉胴切後(竹林奥側ケヤキ)

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元伐り(竹林奥側ケヤキ)

作業終了後、依頼人様より伐採した木で何か記念になるものを残したいとの希望がありました。

少し高めに伐り残した道路際東側ケヤキの切株を再度伐り出し、衝立の制作をお勧めしました。

厚さ10cm程度に伐り出した切株を製材して木口を整え、大工さんにカンナで削ってもらい後日納品させていただくこととなりました。

東京都小平市 屋敷内のケヤキ古木5本の買取伐採(1)

平成28年4月6日実施

小平市でのケヤキ伐採の続き記事です。

伐採初日は道路際の2本と竹林の1本を伐採しました。また、本日は東京農業大学森林総合科学科林業工学研究室の4年生2名が見学に来ています。

まずはクレーンを敷地入口にセットして道路際の2本から伐採しました。以前の枝下ろしのお陰で枝が又上にまとまってあるのみで、枝の付け根から伐って丸吊りしました。

西側のケヤキは枝下ろし後、重量的に胴木をギリギリ丸吊りできる状態でしたのですぐに元伐りをしました。

予想通りにギリギリの重量で吊り上がり、木が塀に非常に近い状態でしたので人力で引っ張りながら塀への接触を防いで伐り終えました。

伐採後この木を造材中していたところ、切り口より泥水が吹き出した上に急にチェーンソーが切れなくなってしまいました。

後ほど依頼人様より、この腐りは戦中の爆撃で損傷を受けたもので、ケヤキ周辺に爆弾の破片が飛び散ったとのことを聞きました。

泥水は長い年月をかけて被弾跡から侵入した雨水と泥埃等の混合物で、さらにその中に爆弾の破片が混ざっていたようで、それを運悪く伐ってしまいました。

なんとか伐りきったものの大穴が出現し、残念ながらこの木は使える部分が少ない状態でした。

東側のケヤキは西側と同様にまずは枝下ろしをして、こちらはクレーンとの距離と重量的に胴木を丸吊りできないので3分割で胴切をして伐採しました。

当現場では高所作業車が使えないため、、空師による特殊胴切で分割して伐採しました。これら2本の一部は伐採後すぐにトラックに積み込んで、搬出しました。

その後、奥側竹林のケヤキを伐採するため狭い道を通りぬけてクレーンを搬入し、手前側6.7尺のケヤキを伐採しました。

敷地内の道からケヤキの目の前までクレーンが進入できるよう鉄板を敷設してあるため、このケヤキは枝付きのまま3分割での胴切で伐採することができました。

この手前側のケヤキは根元に大きなキノコが生えており、中身が大腐りになっていることが予想されていたので、依頼人様は特にこの木を心配されていました。

伐ってみると予想以上の大腐りで、ほとんど肉が無いと言ってよい状態となっていました。

この奥の竹林へ続く道は16tクレーンおよび、当社の3tトラックがギリギリ入れるという状況でした。

運搬用のトラックが進入できないため、伐採した短幹材は鉄板敷設用で現場入りしていた3tフォークリフトで中庭まで運び、待機しているトラックへ積み込みました。

続き作業は翌日7日が荒天のため予め延期し、8日に残りの2本を伐採する予定です。

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梢端吊り伐り(道路際西側ケヤキ)

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元木吊り出し(道路際西側ケヤキ)

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梢端吊り伐り(道路際東側ケヤキ)

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3番玉胴切(道路際東側ケヤキ)

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元伐り(道路際東側ケヤキ)

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元木吊り出し(道路際東側ケヤキ)

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3番玉胴切(竹林手前ケヤキ)

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2番玉胴切(竹林手前ケヤキ)

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元伐り(竹林手前ケヤキ)

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搬出作業

 

東京都小平市 屋敷内のケヤキ古木5本の買取伐採(序)

平成28年4月5日開始

当社ホームページをご覧になった小平市のお客様より、自宅屋敷内にある目通り6.7尺~8.3尺のケヤキ5本の伐採の依頼がありました。

一部のケヤキは大通りに面しており、駅前ということもあって人通り・車通りともに多く、落葉や樹皮の落下を考慮して伐採することとなりました。

この周辺にも以前は多くのケヤキがあったそうですが、管理が大変であったり都会化していくにつれてどんどん伐られていき、このお客様の木が最後と言ってもよい程でした。

大通りに面しているケヤキ4本のうち2本に痛みがあって早めに伐りたいとのことで、正常な2本を残して伐採することとしました。

さらに、敷地奥の竹林内にある3本は隣接する住宅への落葉とカラスの営巣を防ぐために伐採することと、うち1本は根元が腐り始めているため早急に伐採して欲しいとのことでした。

どの木も4年程前に枝下ろしをしており、細い枝が生えているだけでした。家のシンボルとして残すケヤキは樹齢300年と言い伝えがあって、伐採する木も大きさに対して古木でした。

今回伐採するケヤキの一部は当社が伐採を請負っている狭山市の建設会社社長様の別荘新築のため、伐採木を製材して納入する予定となっていました。

伐出条件が芳しくないですが伐採費用および枝葉処分費用を無料とさせていただいた上で、ケヤキ買取額が伐採費用を上回っているのでその差額をお支払いすることとしました。

このような伐出条件の場合、ケヤキの質が中~一般レベルですと相殺若しくは値引きでの対応となりますが、枝が少なく古木であるため買い上げて伐採することができました。

伐採作業は道路際のケヤキは路盤の状況を考慮、竹林のケヤキは敷地内を流れる小川に架かる橋の幅員が2.3mのため、両者において16tクレーンで伐採せざるを得ませんでした。

木の大きさ・高さから25tクレーンと高所作業車を使いたいところですが、どちらも進入できないため鉄板を敷いて16tクレーンと空師による胴切で伐採することにしました。

伐採に先駆けて本日5日より現場入りし、鉄板敷設と障害木の除去を行いました。

以前、枝下ろしをした業者と同様に13t程度のクレーンなら鉄板等を必要としませんが、その代わりとして胴木を2mまたはそれ以下の長さで胴切する必要があります。

そうなると、材木としての価値が下がるうえに廃棄物と工期の増加が見込まれ、買い取りが難しくなってきます。

準備に多少の手間を要してもなるべく大きい重機を搬入し、伐採木を価値ある材として伐出することが当社のモットーです。

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伐採木(左:道路際西側ケヤキ、右:道路際西側ケヤキ、中央:残存木)

20164621350.JPG伐採木(左:竹林手前ケヤキ、中央:竹林中間ケヤキ、右:竹林奥側ケヤキ)

伐採木の目通りはそれぞれ、道路際東側:8.3尺、道路際西側:7.5尺、竹林手前:6.7尺、竹林中間:8尺、竹林奥側:8.3尺でした。