令和3年12月30日実施
大手住宅メーカーの担当者様より、日野市内で工事中のアパート建て替え現場の隣地にある目通り280㎝のケヤキの伐採の依頼がありました。
路地からさらに奥まった立地にアパートを建て替えするにあたり、ケヤキ等の枝が隣地より越境していることや、今後さらに生長して落葉が現状より酷くなることを想定し伐採したいとのことでした。
ケヤキの所有者は隣地の他人様で、立木は車両等が一切接近できない細長い土地の母屋の裏のさらに奥にあって、従来であれば根元からの伐採ができず枝下ろしのみで所有者様と近隣住民様は半ば困っておりました。
この度、立木の隣地にあるアパートを建て替えるために古いアパートを解体し、新築するまでの短期間であれば重機等を立木に接近することができるため、アパートの関係者様側でこの伐採計画が持ち上がりました。
アパートのオーナー様も立木があると落葉や枝の問題が後々発生してくることを承知しており、この機会に綺麗さっぱり解決したいとのことでした。
関係者様等で予算の都合からケヤキ以外の小・中木は所有者様側で対処しておくとのことで、このケヤキに限っては最悪枝下ろしのみでもと当社へご依頼いただきました。
極力費用の掛からない方法での対処をご希望でしたが、当社では1日の作業内であれば枝下ろしのみでも根元からの伐採でも費用は同額提示でしたので、もちろんのこと根元からの伐採となりました。
最終的な解体・整地工事が終了し今月下旬に伐採のゴーサインが出ましたが、年明けでは当社の予定やクレーンの都合ですぐの着工が難しい可能性があったので、本来は休業の予定を変更して年末で着工しました。
整地後すぐのため地盤不安定を想定して敷板も用意してアパート跡地に13tクレーンを搬入し、朝より作業に取り掛かりました。
担当者様には整地工事の際に重機で可能な限り入念な転圧をお願いしており、このため十分に締固められたおかげで配管の埋設箇所のみ敷板で養生してクレーンが進入可能でした。
伐採発生材は全てケヤキ所有者様側の敷地内へ送り込んで残置することが可能でしたが、幹等の太材は当社で無償で引き取り、それ以外の枝葉等は残置することにしました。
アパート跡地は全面使用することが可能で、吊り下ろした材も空いているところに適宜荷下ろしすること可能であったので10時過ぎまでにはケヤキの枝下ろしが完了しました。
作業がハイペースで進んでいたので、隣地側にまだ残っていた簡単に伐採可能なエノキ2本、カシ、マツの中木計4本の伐採を追加費用無しで提案しました。
アパート側に今後完全に越境してくる立木が全て無くなることで関係者様全員大変喜ばれ、その代わり残置する枝葉が多くなってアパートに近い位置へ置くことを了承していただきました。
午前にケヤキ、エノキ1本、マツの伐採を完了し、午後はもう1本のエノキとカシを伐採して伐採材を積み込んで作業を終了しました。
ケヤキは枝下高が2m少々と低く、幹全体で約6mであったので現場では造材せず長材のまま積み込み、当社貯木場で荷下ろしした際に元木を2m材に造材しました。