2024年02月

東京都小平市 建物解体跡地のケヤキの買取伐採

令和6年2月29日実施

立川市のハウスメーカーの担当者様より、小平市にお住まいのお客様の建物解体予定現場にある目通り280㎝のケヤキの伐採の依頼がありました。

敷地内にある車庫等の建物や庭木を撤去する際にケヤキも同時に伐採したいとのことで、材木としての利用価値について当社へご相談いただきました。

解体業者を通して伐採すると伐採費が非常に高額になることとゴミとして捨てられてしまうため、材木屋への伐採依頼をご希望されていたとのことでした。

残念ながら根元にはサルノコシカケが生えており、元木4mは節となっているため利用価値が低い状況でしたが、2番玉の5m材は幸いにも直材無節が採れる状況でした。

現場接道が幅員3m程度の非常に狭い生活道路で大型ロング車や大型クレーンが入れる状況ではなく、小型クレーンと中型車が誘導付きで進入できる道路状況でした。

長尺材で簡単に搬出できない状況と木の欠点具合から長尺搬出する必要が無いことで、胴木は元木4m材と2番玉5m材に分割して伐出することにしました。

解体跡地には敷鉄板を敷設せずに車両及び重機を搬入するため、解体業者様には掘削後の入念な転圧をお願いし、解体完了の2月20日以降の直近に数日雨天が無い日で施工日を設定しました。

昨年秋の現地調査以来現地には行っておらず、当日朝行って初めて解体後の現場が分かるという状況でしたが、転圧及び障害物の撤去等は当社の希望通り施工済みでした。

現場接道がスクールゾーンであったので7時半前に到着し、そのまま13tクレーンも搬入して8時より作業を開始しました。

現場内は狭いので、枝下ろしと処理が完全に完了している予定の11時に大幅な時間差で原木運搬車を搬入しました。

10時までに枝下ろしは完了しており、原木運搬車を搬入後より胴木の伐採を開始し、12時までに胴木の伐採と伐採材の積込は完了しました。

材木として無傷の2番玉を生かすことでケヤキの価値を考慮し、買取としてクレーン代分の値引きをさせていただき伐採費から差し引きました。

2番玉のみ買取の対象で元木や太枝材は無償引取となり、枝葉は現地でチップ化してダンプへ積み込んで搬出しました。

午後は現場内清掃原状復帰、重機車両の搬出を行って14時に全車撤収しました。

伐採木

萌芽枝吊り伐り

太枝吊り伐り

2番玉胴切

2番玉胴切後

元伐り

元木吊り倒し

2番玉造材

伐採材積込

伐採材搬出

 

埼玉県飯能市 屋敷裏のスギ14本、ケヤキ1本等の伐採(1)

令和6年2月18、24日実施

当社作業員2名からの要請により、飯能市内にお住まいの元林業・製材業の方の自宅裏にあるスギ14本とケヤキ1本の伐採の依頼がありました。

依頼人様と当社作業員2名関係は、1名は伐出の手伝い経験、もう1名は搬出運搬で携わっていた経験で、今回の伐採木に関しては2名だけでの作業は不可能で当社として一式で請負って欲しいとのことでした。

以前に植林したスギで母屋裏の法面上に立っており、大きくなって万が一の倒木の際に母屋へ直撃したり、または裏の市営浄水場側に倒れて迷惑を掛けたりしてしまう可能性があるので伐採したいとのことでした。

伐採木全てが母屋のすぐ裏の狭くて急な法面に立っており、法肩境界木から約2m幅の赤道を挟んで浄水場の擁壁フェンスとなっていて切り倒すスペースはありませんでした。

依頼人様の敷地は母屋の裏から法面になっており、枝や幹等の伐採発生材を残置するスペースは確保できず、そのままの状態で山積み残置や赤道へはみ出た状態は困るとのことでした。

伐採前に依頼人様が浄水場側へ車両進入等で相談したところ、市側としても伐採してもらえれば明るくなって非常に助かるとのことで、浄水場構内へ車両の進入許可をもらうことができていました。

浄水場側では土日祝日の出入りが少ない休日かつ、万が一の際の緊急車両通行路を確保すれば伐採木に隣接している主要構内道路の片側使用許可が認められました。

これによりクレーンでの伐採作業及び伐採材の搬出が可能となり、チッパーも擁壁下の赤道へ吊り下ろすことができるようになるので枝葉を粉砕して法面上に散布することも可能となりました。

作業日程は2日では厳しいと想定して3日間を予定し、当初の作業外として当社作業員が以前より手入れしていたカシやケヤキの中低木も工期内の可能な範囲で伐採することになりました。

初日の伐採にはまずは13tクレーンを搬入し、クレーン設置位置に近いスギから作業を開始しました。

狭い赤道に伐採材を吊り下ろして枝払いし、少し離れた位置で枝葉を粉砕するため初日は6人で作業に従事し、迅速な流れ作業で予定以上のスギ10本を伐採しました。

工期内に十分早く終了することが判明したためスギ周辺のカシ等中低木の伐採のほか、浄水場北側の他民家に隣接している依頼人様所有の山林のスギとサワラの伐採も可能な範囲で決定しました。

2日目はクレーンの配車上20tクレーンとなったので、自宅裏のクレーン設置位置から遠いスギとカシ中低木を優先に伐採することになりました。

3日目作業予定の13tクレーンで伐採可能なスギ等は敢えて残し、13tクレーンでは届かない位置の立木を主として伐採して2日目の作業を終了しました。

2日間ともにスギ伐採材は長材で吊り伐りできないことから全て樹上作業で適正寸法に胴切して吊り下ろし、地上では枝払いのみとなるようにして伐採材は全て素材として伐出しました。

林業家のスギであるため下部は枝打ち手入れされ、山林木のためパルプ向けとなる最低ランク材は短幹材で5本程度でしたが、建築用材となる材も少ない状況でした。

幹は搬出費用と相殺で全て無償での引取となりましたが、重機使用により廃棄や残置対象の断幹材ではなく全て再利用可能な素材としての伐出となりました。

伐採木

13tクレーン設置(18日)

スギ梢端吊り伐り(18日)

枝払い

枝葉粉砕散布

元伐り(18日)

伐採材積込(18日)

伐採材搬出(18日)

20tクレーン設置(24日)

最遠スギ梢端吊り伐り(24日)

最遠スギ2番玉胴切(24日)

伐採材搬出(24日)

 

埼玉県日高市 屋敷内のケヤキ1本の買取伐採

令和6年2月12日実施

日高市のお客様より、自宅敷地裏にある目通り240㎝のケヤキ1本の伐採の依頼がありました。

母屋裏の納屋を解体するにあたり、重機搬入等でこのケヤキが支障となり撤去したいとのことでしたが、費用を掛けずに伐採したいとのことでした。

全ての立木は最初の強剪定を業者へ依頼したあとは、そのやり方を参考にして依頼人様ご自身で定期的に枝下ろしを実施しており、伐採木も枝が少ない状況でした。

枝葉等の不要材は全て敷地内に残置してもよいこと、クレーンでの吊り伐り又は隣地に伐倒が可能なこと、材木として元木6m材が直材で確保とその搬出ができることで買取の対象に当てはまりました。

当社としても非常に伐採がしやすく、半日かからずに伐出が可能な状況となっていたので、当社の都合で施工すること条件に伐採費を全額相殺で作業することになりました。

5日の雪の影響で当社地元で大木の枝折損が発生し、その撤去と剪定にクレーンが半日少々程度必要となったので、丁度時間のタイミングが合うことで1日に2件抱き合わせで施工することになりました。

折損枝撤去の現場は追加作業が発生する可能性があったので、追加作業の発生しない当現場を朝からの作業として8時から開始して10時には全車現場から撤収し、次現場は11時より作業を開始しました。

このケヤキは数回の枝下ろしの影響により幹から萌芽枝の胴吹きが始まる兆候が伐採前より見られており、材木としての価値が下がる寸前であったことで買取しての伐採が可能なほぼ最終ラインでした。

伐採木

太枝吊り伐り①

太枝吊り伐り②

2番玉胴切

元伐り

元木吊り倒し

元木6m材積込

伐採材