2023年05月

埼玉県入間市 JR八高線沿い山林の皆伐

令和5年5月11、12日実施

地元入間市の近所にお住まいのお客様より、ご自身所有のJR八高線沿いにある立木20本余りのスギ林皆伐の依頼がありました。

JR八高線と県道との間にある約200㎡の狭い山林で、万が一倒木が発生した場合にはほぼ確実に線路または県道に障害の発生する状況であるため対策したいとのことでした。

線路に干渉する危険度合の高い樹木等は以前よりJR側で依頼人様の承諾の下で伐採済みでしたが、残りの樹木は現状で直接干渉していないためにJR側ではすぐさま対処できないとのことでした。

JRや役所等の対応を待っていては万が一の重大事故が発生した際には莫大な補償問題となるため、依頼人様自身で対処せざるを得ないとのことで当社へご依頼をいただきました。

JR線隣接地での作業のためJR側への工事許可(近接協議申請)を申請しての作業となり、昨年11月上旬に伐採のご依頼を頂き、合間を見て協議や許可申請で多数の書類のやり取りをして今年2月に許可が下りました。

4月中旬から着工可能でしたがその時期は当社の都合が合わないこと、多客期(連休中及びその前)の施工はJR側より施工禁止時期に指定されていたので、双方協議の上で作業日を5月11日に決定していました。

線路際での作業のため列車見張員有資格者の配置を義務付けられていましたが、依頼人様とJR側の協議により列車見張員はJR社員3名が視察と立合いを兼ねて担当してもらえることになりました。

伐採にはラフタークレーンの使用が認められていたので、山林隣接の空地の使用承諾を得て、20tクレーンを搬入しての伐採となりました。

小径木及び手前側中径木は全木状態で吊り伐りして林内へ吊り倒して枝払いを造材を実施し、10時までに手前側及び県道側の樹木で山林内半数の伐採を完了しました。

10時半よりJR社員の立合いが予定されていたので、そこからは線路際及び奥側高木は胴切して樹高を低くしてから幹を吊り伐り、奥側のスギ3本のみ幹は伐倒しました。

伐採材は素材として搬出するため玉切や胴切する際は適切に検地して造材し、枝葉は山林内の窪地へ集積残置してもよいことになっていました。

11日に伐採作業は終了してJR社員の立合いも終了し、12日は伐採材の集材と搬出、枝葉の集積や重機材等の引き上げを行って作業を終了しました。

この山林のスギは昭和30年台、当社創業者の助言により依頼人様ご自身が植林を行ったもので、そのスギを当社4代目が収穫しました。

伐採木

クレーン設置

スギ全木吊り倒し

ヒノキ全木吊り倒し

線路隣接スギ梢端吊り伐り

林内最高樹高スギ梢端吊り伐り

伐採後

伐採材積込

素材搬出(1台目・A材B材)

施工後