令和6年4月25~28日実施
以前から当社で伐採をさせていただいている市内のお客様より、自宅敷地内にあるコナラ13本全ての伐採の依頼がありました。
ナラ枯れ病罹患により5本が既に枯れ、残りも全てカシノナガキクイムシの侵入が認められるため落下枝や倒木防止のため敷地内のコナラは全て伐採することになりました。
数年前に中小木を伐採した際にも高木を処分したいとの意向でしたが、予算の都合や依頼人様の親御様の意向により伐採できずに今に至り、昨年夏に枯れたことで今回全伐採に踏み切りました。
現場は急傾斜地の住宅街の上部にあって周囲の道路の勾配が非常に大きく、伐採作業のほかに車両の搬出入にも細心の注意を払う必要のある場所でした。
勾配の大きい直線の登坂道路から等高線上にほぼ平らな道路が横に通っており、各戸建て住宅の上下に道路が張り巡らされた住宅街で、それら全ての道路は町内会の私道でした。
私道ということで依頼人様には町内会の集会時に伐採の件を通知していただいた上で、作業中は全面通行止めとして周囲の住民様には当該箇所の迂回や車の移動をお願いしました。
依頼人様の上隣の方は当社のお客様であり、当社の古い元従業員の同級生ということでその方面からも近隣への伐採の通知をしていただいていました。
伐採には依頼人様宅上段の道路に13tクレーンを搬入して作業を実施し、クレーン車等を毎日急坂から搬出入することが厳しい環境であることから、隣人様の駐車スペースを承諾を得て作業期間中工事車両を停め置きました。
実質作業時間は賞味3日予定でしたが、連続作業となるため雨天等のトラブルを考慮して4日工期ということで25日より着工しました。
伐採材は無償搬出する対象で、当社の運搬車は現場まで進入可能でしたが方向転換や積車時の降坂で難ありのため、レンタルの3tダンプで当社貯木場までピストン輸送することを事前に切り替えました。
25、26日で上段側の伐採を完了し、27日は雨天で小休止を含みながら下段側のコナラ枝取りと下層中低木類の剪定を完了しました。
コナラ以外の中高木は伐採せずに剪定や芯止めをして残し、低木類は道路や電線に干渉するものを中心に剪定して残しておいて欲しいとのことでした。
工期最終の28日にはクレーンを下段側に設置して、上段側より作業できなかったコナラ3本の胴木伐採等を実施しました。
伐採発生材のうち枝葉は上段側の伐採跡地に残置することになっており、下段側で剪定した枝等も全て上段側へ上げて全作業を終了しました。