2020年11月

埼玉県さいたま市南区 屋敷裏のケヤキ2本の伐採

令和2年11月24日実施

2週間前に同区内でケヤキ5本を伐採したお客様のご紹介により、ご近所にお住まいのお客様より裏庭にある目通り210cmと190cmのケヤキ2本の伐採の依頼がありました。

目通り190cmケヤキの方が立ち枯れとなってしまい、後程に裏の塀の建て替えも予定しているので、この機会に両方を伐採したいとのことでした。

紹介者様と同様に市内の空師さんに依頼して伐採等の管理をしていましたが脳梗塞により作業ができなくなってしまい、伐採業者の当てがない状態となっていました。

ここで、紹介者様のケヤキ5本を伐採するという情報をお聞きして紹介者様を介して当社へご依頼をいただき、可能であれば同時期に施工して欲しいとのことでした。

ケヤキは母屋の裏と隣家の堺との間に立っており、依頼人様の常口には門があるために車両類を敷地内へ搬入することはできませんでした。

人力で伐採する場合は裏庭から道路への搬出路は無く、発生材を搬出する際は敷地内を通って門の前まで長い距離を歩く必要があり、一部狭い通路もあって幹の搬出には困難を極める状況でした。

伐採発生材を全て搬出処分する必要があることから、隣接する市道にクレーン設置して使用することで伐出作業を容易にするとともに、幹等の伐採材を敷地内から長材で搬出することも可能でした。

ただし、道幅と片側通行の関係から使用機材はミニラフターに限られ、道路上での作業となるため9時より12tクレーンを搬入して作業を開始しました。

以前より枝下ろしをしているため萌芽枝は細く、伐採木周辺に大きな障害となる構造物や植木は無いので、枝は基本的に先に伐り落としました。

伐採材の吊り下ろしと枝払い作業はゴミ飛散防止のため全て裏庭の中で行い、短時間で積込ができるように仕分けて束ねた後、全ての発生材が揃ってから搬出するようにしました。

9時より作業を開始して途中に休憩を挟んでも11時には伐採作業は終了し、昼までに枝葉等の発生材の積込も終了しました。

昼休憩を挟んで午後一番より伐採材の積込を行い、14時までに作業場所の清掃等全ての作業が終了して道路も開放しました。

材は紹介者様のケヤキと同様に質的には良い部類にありましたが、節や曲がり等があるために全て無償での引取りとなりました。

また、立ち枯れの目通り190㎝ケヤキは主根腐食による大穴、目通り210㎝ケヤキはサルノコシカケによる腐食が伐採後に判明し、両方とも利用部位が限られる伐採材となりました。

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伐採木(左:目通り190㎝、右:210㎝)

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クレーン設置

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目通り210㎝ケヤキ太枝吊り伐り

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目通り190㎝ケヤキ太枝吊り伐り

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目通り210㎝ケヤキ元伐り

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目通り190㎝ケヤキ元伐り

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枝葉積込

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目通り210㎝ケヤキ元木吊り出し

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目通り190㎝ケヤキ元木吊り出し

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伐採材

 

埼玉県坂戸市 神社境内のイチョウの買取伐採

令和2年11月22日実施

坂戸市の神社の関係者様より、境内にある目通り280㎝のイチョウを引取りに来て買い取ってほしいとの依頼がありました。

当初、相手方で伐採するので伐採材の買取と現地までの引取りとのご依頼でしたが、他者の伐採材は当社では引取りを行っていないので当社までお持ち込みいただくことを前提としていました。

お話を詳しく伺ったところ、神社の関係者様で伐採して誰も引取りに来ない場合は細裂いて捨ててしまうとのことで、勿体ないのでまずは立木の状態を画像で判断しました。

画像を確認した結果、初めに申し出て頂いていたサイズに大方間違いなく、引取り手が無い場合はゴミ同然になってしまうとのことだったので、当社で引取りさせていただきたいと申し出ました。

ただし、素人が伐倒に失敗して材を痛めたり、短く伐られたりすると価値が著しく下がってしまうため、同時に伐採も当社で請け負わせていただくように提示しました。

予算の都合から、伐採費等の費用が発生する場合は関係者様方の有志で伐採するとのことでしたので、伐採費を相殺して無償以上で作業をすることが条件でした。

画像判断で概算として無償以上での買取伐採をご提示し、伐採をするために調査に伺ったところ、無残にも根元にチェーンソーでの切り込みが入っていました。

関係者様方が持ち寄ったチェーンソーで相当格闘した跡が残っており、結果的に当然伐採することができずに伐採業者と引取業者の両者を探していたとのことでした。

このため、重要部に大きなダメージが入ってしまっていたので価値が下がりましたが、不幸中の幸いにも切り込みを入れた面がメインの面を概ね回避していました。

切り込みが無かった場合には利用価値がもう少しありましたが、無償以上での伐採を約束していたので伐採搬出費を相殺して無償で作業させていただくことになりました。

イチョウ自体は価値の高い木ではないものの当該木は以前に地上6m付近で胴切されており、萌芽枝は関係者様が先日に除去済みであったので枝片付作業がほぼ無く、伐出は大変に容易な状況となっていました。

当社からの作業人員も伐採者と運転手、クレーンオペレーターの3人3台で十分であるので伐採日を休日指定とし、全員アルバイトでの出勤で経費を大幅に抑えることで相殺での伐採が可能でした。

他者が伐採しても4tユニックでの積込と搬出は厳しく、当社人員や重機車両を正規に手配すると経費が高くなってしまうため、結果的に当社も有志扱いで伐採した方が安いということになりました。

当社の指定位置で伐採して割れや芯抜き等の失敗もせずに伐採できた方は今までに極僅かしかいないので、他者が伐採した材を引取、買取する際は必ず当社まで持ち込んでいただくことを条件としています。

22日指定で朝より境内脇に13tクレーンを搬入し、クレーン設置後は幹に玉掛けしてそのまま元伐りし、一撃で伐採を終了しました。

端材等は残置して良いことになっていたので残っていたコブや枝を払い、不要部位も切り落として造材を完了してトラックへ積込みました。

作業開始より1時間経たずに伐採材の積込まで終了し、多数の関係者様に見送られて搬出を完了しました。

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伐採木

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クレーン設置

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元伐り

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元伐り後

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吊り倒し

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造材後伐採材

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吊り出し

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積込後

 

埼玉県さいたま市南区 屋敷内のケヤキ5本等の伐採(2)

令和2年11月10、11日実施

さいたま市南区でのケヤキ伐採の続き記事です。

クレーンの設置位置の関係から、初日に引き続き隣人様の残り2本のケヤキとシュロや竹などを10日午前中に伐採して、隣人様分の作業を完了しました。

午後は依頼人様分の伐採を再開し、母屋裏のケヤキ3本の枝下ろしをしてダンプ1台分となる量を考慮しながらチップ化し、満載となったところで枝下ろしを中止して2日目の作業を終了しました。

伐採材は隣人様分の5m材で2本しか伐採しなかったので、それらは別のトラックに積み込んで搬出しました。

本日11日は3日目で伐採最終日となり、クレーンを13tラフターに入れ替えて母屋裏にクレーンを搬入してケヤキ3本等の胴木伐採に取り掛かりました。

母屋裏は整地するまで浄化槽が埋設されており、ケヤキ伐採と物置設置のために撤去したことで地盤が他よりも柔らかいと思われていましたが、多少の轍ができた程度でクレーンが進入できました。

解体整地を行った業者様へ当社より、ミニラフターとトラックが敷鉄板無しで搬入できるくらい地盤を強固に転圧をしていただくように申し付けてありました。

その甲斐と整地後約2ヶ月を待ったことで地盤が安定し、クレーンが埋まったりプラシキを多用したりすることなく作業を進めることができました。

伐採材を可能な限り用材として再利用できるように伐出するため、昨日のうちに幹下部の萌芽枝等を除去して胴木の状態をよく確認できるようにしてありました。

母屋裏が通路となり、クレーンが可能なところまで進入したことで3本とも胴木を全幹で吊り伐りすることが可能となり、吊り倒してから欠点を確認して造材しました。

目通り180㎝ケヤキは節があるものの、曲がりの小さい長尺材であったので7m材に造材して搬出することにしました。

ほかの2本は節だらけのため3~4mに造材し、低木類も伐採して伐採材は母屋裏から一旦母屋脇まで吊り出してクレーンも積込のため母屋脇へ移動しました。

トラックは母屋の玄関前までしか進入できないので、伐採材を積み込む際は材とクレーンを交互に移動させて母屋裏から搬出しました。

15時までに全ての積み込み作業が終了し、全車撤収して所定の伐採作業を全て終了しました。

伐採発生材は各日とも騒音等のクレーム無くチップ作業と伐採作業を同時進行したことで、全て当日中に粉砕~積載~搬出が完了していました。

当初、枝葉等は無加工で搬出する予定でしたが、急遽チッパーを使用できたことで運搬台数を大幅に削減することが可能となり、その分の工期を短縮することができました。

強剪定した影響で全てのケヤキが幹から萌芽枝が胴吹きし、大きさの割に樹齢が経っているので木としては質の良いものでしたが、買取までには該当しなかったので無償引き取りとさせていただきました。

翌日に各種養生板、ユンボ、チッパー、発生残材を引き上げて全作業を終了します。近々、依頼人様のご紹介でご近所の知り合いの方のケヤキも伐採する予定です。

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隣地細ケヤキ伐採(10日)

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目通り180㎝ケヤキ枝吊り伐り(10日)

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チップ作業

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13tクレーン搬入

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目通り180㎝ケヤキ全幹吊り伐り

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目通り180㎝ケヤキ全幹吊り倒し

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目通り150㎝ケヤキ全幹吊り伐り

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目通り190㎝ケヤキ全幹吊り倒し

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7m材積込

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伐採材

 

埼玉県さいたま市南区 屋敷内のケヤキ5本等の伐採(1)

令和2年11月9日実施

平成29年3月に当社で人力枝下ろしを施工したさいたま市にお住まいのお客様より、当時枝下ろしした母屋裏のケヤキ5本を含む立木の伐採の依頼がありました。

敷地内に貸家等を建てる計画があって、建設予定範囲にある庭や納屋を撤去することで母屋の裏まで車両や重機が進入可能となるので、この機会にケヤキも伐採したいとのことでした。

伐採するケヤキの目通りは210㎝、190㎝、180㎝(2本)、150㎝の5本で、そのほかにケヤキの周辺にあるカシやサクラ等の小径木も全て伐採することになっていました。

昔の台風等で一部のケヤキは北側へ既に傾いており、万が一倒れた際は裏のマンションに重大な被害が及ぶため以前より気に掛けられていました。

当社で枝下ろしした際は機械どころか、人間が歩くだけの幅しかない通路もあって枝葉の搬出が大変で、トラックが停まっている入口までひたすら歩いて往復して搬出していました。

当時でも技術的には根元からの伐採も可能でしたが、幹の搬出がネックとなっていたことで枯れない程度に樹高を低くして残すようにしていました。

最初の作業は市内の空師さんからの下請けとしての共同作業から始まりましたが、その方が昨年に脳梗塞となって作業ができなくなり、当社を覚えていただいていたことで直接ご依頼をいただきました。

空師さんの作業見合わせによりこの方のお客様が当社へ多数流れてきており、個人様をはじめ造園業者様からも直接ご依頼をいただくようになってさいたま市方面への出向が増えています。

この現場と同時に、隣人様からも本案件と同様の理由でケヤキ3本の伐採のご依頼をいただいており、両者同時進行で作業することにしました。

当初の伐採予定は秋以降となっていたので、夏に解体整地が行われた後は地盤の自然締固めを待ってからの着工を予定していました。

整地直後は地盤の締固めが甘く、車両の進入には80m分に相当する鉄板敷設が必要になることから、ケヤキの伐採時期も含め整地後約2ヶ月お待ちいただいて11月2週目着工を9月の時点で決定していました。

庭を抜根整地したことで地盤が下がり、道路との段差が大きくなっていたので7日にユンボやプラシキの運搬を兼ねて鉄板スロープを設置し、本工事時の車両搬出入に備えました。

既に解体してしまった納屋の代わりを母屋の裏に再建するために、伐採木の傍にあった古いボイラー室や浄化槽も撤去したことでクレーンが更に伐採木に接近できるようになっていました。

着工初日はボイラー室跡地に12tクレーンを搬入し、目の前の目通り210㎝、180㎝ケヤキと隣人様の目通り210㎝ケヤキの合計3本を伐採しました。

以前の枝下ろしで太枝を残さずに樹高を低くするように強剪定したため、幹から萌芽枝が多数生えてしまっていたので材の伐採位置を確定する都合上、幹下部の萌芽枝を最初に伐り落としました。

萌芽枝が多数生えてしまっていた状況でしたが、元木だけでもチップ材ではなく用材として使えるように採寸してから伐採しました。

枝葉は当初、無加工でダンプ等に積んで搬出予定でしたが、都会の街中にも関わらずチッパーを使用しても良いことになったので、粉砕してダンプに吹き込んで当日発生分は全て1台に積み切りました。

伐採材も立木3本でちょうど搬出車両1台分となって、当社より片道約2時間かかり帰社後に伐採材及び粉砕枝の荷下ろしもあるので15時過ぎには作業を終了し撤収しました。

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伐採木

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目通り210㎝ケヤキ3番玉胴切

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目通り210㎝ケヤキ2番玉胴切

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目通り180㎝ケヤキ2番玉胴切

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目通り210㎝ケヤキ元伐り

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隣地目通り210㎝ケヤキ枝吊り伐り

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隣地目通り210㎝ケヤキ3番玉胴切

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隣地目通り210㎝ケヤキ元伐り

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伐採材積込

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初日伐採材