平成27年10月14日開始
地元入間市でのケヤキ大木伐採の続き記事です。
10月9日に大木5本の伐木を実施、12日までに胴木全てを搬出・出荷し、本日14日より抜根作業を開始しました。
作業はレンタルした13tユンボで抜根し、解体業者様よりお借りした6tユンボで土落としをしました。どの根も土地の境界近くにあって、境界に面している部分を大きく掘ることはできませんでした。
表1号ケヤキは県道の下、東1号ケヤキは民家の基礎の下、西1号ケヤキはブロック塀の下に根が潜り込んでいました。最初に小木4本の抜根から開始し、東2号、西2号、東1号、表1号、西1号の順に抜根しました。
どの根も抜いている過程や抜き終えると抜根跡から地下水が湧き出し、抜根途中や完了後の穴を1日も放置すると大きな池になってしまいました。この地区は山から川へ地下水脈(粘土層・礫層)が走っており、現場はちょうど山と川の中間にあたる位置にあります。
今年の初夏、近所のお客様より浅井戸の掘削依頼があって当社で井戸堀りを行いましたがその際も2mも掘ると水が湧き出し、毎日水を全て汲み上げても翌日には元通りになるほどです。そのお客様もこの現場ももちろん近所ですから、地層・水脈はほとんど変わらず水量が多い状態でした。
大木であるにも関わらずこれらのケヤキは水分が多い地下深くへは根を張ることができず、比較的乾いた表土を這うように側根が大きく発達しています。
その証拠に西号のケヤキの根回り(根張り)が特に大きいことがわかります。このお陰で、側根をユンボで引き裂くことで抜根作業自体は意外と簡単にできました。
抜根作業は雨天等により14日以降は20日と21日に行いました。21日は主に現場の整地作業となりました。
抜根作業は比較的容易でしたが、抜きたての土付根っこはどれも10t以上(西1号で15t以上)あり、穴から引き揚げる作業は大変難航しました。
巨大な根っこはトラックで搬出するにあたり大きさが2.5m以下になるまで側根をチェーンソーで伐ったり、4t程度までなるように土をひたすら落としました。
22日午前に1.5×6mの鉄板の引き上げ、午後に東2号、表1号、西2号、西1号、東1号の順に根っこの搬出を行い、24日に残りの鉄板を撤収して全ての作業を終了し解体業者様へ現場を引き渡しました。