平成29年3月13、15、17日実施
当社の仕事を手伝ってもらっているさいたま市の空師さんより、南区の個人様屋敷内にあるケヤキ5本の枝下ろしの依頼がありました。
ケヤキは屋敷の裏にあって、木は家と水路の間の狭い所に生えていてミニユンボどころか重機類は一切使用することができませんでした。
昨年、その空師さんが隣地のケヤキ1本を人力で枝下ろししましたが、発生材搬出の都合から当社で伐って欲しいとのことでした。
発生材は搬出して処分する必要があり、搬出路は水路上に板を渡して遊歩道を歩き、その先に止めたトラックへ積み込む作業だったということでした。
昨年実施した1本は空師さんのグループが枝下ろし~搬出までを行ったので、非常に手間がかかった上に大変だったそうです。
今回、残ったケヤキの枝下ろしを当社が実施し、発生材の搬出処分を空師さんが担当することになりました。
木は根元から伐ってしまってもよいとのことでしたが、胴木を2mで伐り下ろしてもトラックが横付けできるところまで一般的には搬出することができません。
2m材のままでも搬出する方法はいくつかありますがどれも費用面から全く現実的ではなく、胴木を手で運べるように輪切りにしては大変もったいないので枝下ろしだけにしました。
13日は西側2本の枝下ろしに取り掛かり、1本は枝下ろしを完了し、もう1本は半分以上を伐り下ろして作業を終了しました。
枝下ろしを完了したケヤキの樹高は約16m、枝下ろし途中のケヤキの樹高は約15mでした。
芽が出るように幹下部の細枝を残し、さらに今後は梯子を掛けただけでも枝切りができるように足場用の太枝を残したり、幹を詰めて樹高10m前後に下げたりしました。
15日は13日に半分残した西側の1本のほか、西側の残り1本と東側1本目の枝下ろしをしました。
発生材をフェンスと水路越えて搬出するのが非常に大変だったことから、歩く距離があるものの依頼人様の敷地内を歩いて門の前まで運び出すことになりました。
午前は半分残しのケヤキとそのケヤキの横にある樹高約12mの枝下ろしをして、午後からは敷地東側にある樹高約13mのケヤキの枝下ろしをしました。
3本の枝下ろしを完了し、17日に行う東側2本目の樹高約20mのケヤキに各種ロープ類の設置をして作業を終了しました。
17日は15日のうちに段取りをしておいた東側2本目のケヤキの枝下ろしをしました。
午前中には梢端部を除いた大部分の枝を伐り下ろし、午後は梢端部の伐り下ろしと樹高詰め及び仕上げ作業をしました。
全体的に枝を吊り下ろす場所が狭いため荷下ろしと枝払いが手間取り、枝下ろしの方はスローペースで作業せざるを得ませんでした。
落葉樹を枝下ろしする時期としては既に遅いため、木への負担を考慮して今回は大規模な樹高詰めを見送りました。
伐り下ろした枝のうち概ね直径5cm以上の枝は薪に使うとのことで、運びやすい大きさに切って空いているスペースに積み上げておきました。