平成24年1月7日実施
富士見市の方の紹介により、さいたま市西区の天理教幸宮分教会裏の水田脇に立っているイチョウの伐採の依頼がありました。
イチョウは教会の裏に立っているので、敷地からクレーンで吊って伐ることは不可能でした。
イチョウを伐倒するためには裏の水田を借りて作業する必要があり、作業は農閑期に限定され、水田や畦道を重機等で荒らすことはできませんでした。
水田に鉄板を敷いて大型重機を入れると、100m以上の距離を整備する必要があり非常に現実的ではありませんでした。
そこで、水田側にイチョウを倒せさえすれば、胴木の搬出は小型重機で搬出できる方法をガードレールを見て思いつきました。
ガードレールの先端がカールしてる部分を2枚合わせて鋼材と溶接し、ソリとして利用すれば2tのユンボでも問題なく曳けるのではないかと考えました。
建設会社で廃材となっていたガードレールを譲っていただき、独自にソリを考案して溶接・加工して現場へ持ち込ました。
うまく水田側に伐倒して胴木を2mに造材し、重いイチョウを2tのユンボで転がしてソリに載せ、ユンボとソリを連結して走らせました。
予想通り、ユンボは空転する様子はなくスムーズに水田内を快走しました。途中の小さな畔も傷めることなく通過することができました。
依頼元の天理教の方など、関係者の方々は非常にユニークな方法であると絶賛していました。
その後、伐採したイチョウの一部を製材してまな板に加工し、関係者の方へ配付しました。
元木の搬出