2024年12月

埼玉県入間市 「銘木・巨木・古木」超長尺ケヤキの伐採(3)

令和6年12月29日実施

地元入間市での銘木伐採の続き記事です。

25日に枝下ろしを完了し、胴木の伐出を残すのみとなった年内最終作業の締めに相応しい日となりました。

狭小地から超重量級長尺材を搬出するに当社作業員だけでは安全上人数が足りないため、年末休暇を利用して各所より多数応援が駆け付けて12人態勢で臨みました。

朝より70tクレーンを搬入し、製茶工場前の決して広くない場所に可能な限りケヤキに車体を近付け、養生等クレーンのセットに1時間を掛けて作業を開始しました。

少しでも胴木の重量を軽くするため、出荷時に不要となる部位を立木状態でさらに削ぎ下ろしました。

10時過ぎまでに胴木の玉掛を完了し、休憩後超大人数のギャラリーが駆け付けた中、いよいよ根伐りを開始しました。

不測の事態を想定したフォーメーションを組み、胴木周辺は井戸とその建屋、稲荷様、製茶工場や店舗がある非常に厳しい立地条件から見事浮き上がり、製茶工場上空を越えて大仕事を成し遂げました。

製茶工場前に伐出した材は昼まで撮影会状態となり、午後は材の搬出に向けた準備に取り掛かりました。

14時に搬出用トレーラーが入場し、積載後は70tクレーンと共に当社貯木場へ搬入するため現場を後にし、貯木場へ荷下ろしした材は出荷まで少し長い期間保管となります。

樹齢は腐りの無い部分で計測できる限り200年弱で、推定は250~300年の古木でした。

翌日、敷鉄板や伐採の補助で使用したユンボ3台を回収して当現場の一連作業と当社の今年の営業を終了します。

クレーン設置

元伐り

元伐り

胴木切り離し

胴木吊り上げ

胴木吊り上げ

胴木吊り出し

胴木吊り倒し

胴木吊り倒し

積込準備

伐採材積込

伐採材積込

貯木場搬入

搬入完了

 

埼玉県入間市 「銘木・巨木・古木」超長尺ケヤキの伐採(2)

令和6年12月26日実施

地元入間市での銘木伐採の続き記事です。

初日に目通り400㎝ケヤキの枝下ろしを完了し、2日目から作業を予定していた製茶工場裏の目通り270㎝ケヤキの一部枝下ろしに取り掛かっていました。

本日も隣接道路を通行止めにして20tクレーンを設置して、続きの枝下ろしから取り掛かりました。

このケヤキも梢端部を目通り400㎝と同様に100年前に最初の強剪定をしたと考えられ、樹冠部はそれ以降手付かずでしたが幹から生えた萌芽枝を剪定していたようで枝数が多くなっていました。

その萌芽枝もその後は剪定されずに太くなり、パルプ材として出荷できる太さまで生長して全周へ伸び、製茶工場へ接触寸前となっていました。

枝下ろしは午前一杯かかり、昨日の取り掛かり分を合わせると道路使用等の都合上半日で終了しておらず、午後は胴木を4分割にして伐採しました。

枝払い作業場が茶園の堆肥置場の正面であったことで、枝葉はその場でチップ化して直接堆肥置場へ堆積して残置しました。

根元を伐採して年輪を計測した結果樹齢約180年と分かり、メインの目通り400㎝ケヤキの樹齢は最低でもこのケヤキと同じからそれ以上と想定できました。

当初は連続して27日に最終イベントを実施予定でしたが、70tクレーンと幹運搬車両の運用状況から29日日曜日に延期となりました。

クレーン設置

樹冠吊り伐り

萌芽太枝吊り伐り

枝葉粉砕処理

4番玉胴切

2番玉胴切

元伐り

元木吊り出し

伐採材積込

伐採材搬出

 

埼玉県入間市 「銘木・巨木・古木」超長尺ケヤキの伐採(1)

令和6年12月25日実施

地元入間市の当社所在地区内にお住まいの茶園様より、自宅屋敷内にある目通り400㎝と270㎝のケヤキの伐採の依頼がありました。

目通り400㎝ケヤキの前に建っていた築100年の自宅母屋を建て替えるとのことで、今後の落下枝等を危惧して建物を解体した際に同時に伐採したいとのことでした。

今年2月上旬の水分を多く含んだ雪で製茶工場側の太枝が折れて下枝に乗った状態となった経緯があり、当社で撤去と一部剪定した際に近い将来根元からの伐採を考えているとの申し出がありました。

11月中旬に急遽伐採の依頼があり、母屋の解体が終了する12月中旬以降の可能な限り年末に近い年内の伐採完工を希望で、12月に一週間近い工期で予定していた作業が中止となっていたので着工が可能でした。

製茶工場裏の目通り270㎝ケヤキも工場への落下枝や建物への枝接触を防ぐため、同時に伐採を依頼されていました。

依頼人様より母屋解体中に屋根裏の小屋束から当母屋の建築材を100年前に当社で納入した書き記しがあったとのことで、当時新築する際に当ケヤキの枝下ろしも実施したようでした。

昭和1桁生まれの方が知っている限りで枝下ろしをした記憶が無いとのことで、当時の技術からその前の母屋から今までの母屋へ建て替えする際のタイミングで枝下ろしを実施したことに相違ない枝振りでした。

今年で創業101年の当社が創業1年目の初代創業者により建築用材納入とケヤキの強剪定を請け負い、100年の時を越えて当社4代目でケヤキの伐採を請け負えるチャンスを頂けました。

この機会を無駄にすることなく、超難工事が予想される超重量級ケヤキを長尺状態で伐出すべく関係各所で工法の検討に入りました。

伐採は枝下ろしと胴木伐出で各1日、母屋跡地に20tクレーンを搬入して枝下ろしを実施し、後日胴木伐出には作業半径が一番近くなる製茶工場前に70tクレーンを据え付けての作業としました。

枝下ろし完了後には製茶工場裏の目通り270㎝ケヤキの伐採へ20tクレーンを流用できるように段取りして、養生用敷鉄板やユンボの搬出入を除いて伐採作業は3日工期としました。

25日に20tクレーンを解体跡地へ搬入して枝下ろしを開始し、古木のため非常に木質が柔らかいので時間を掛けて枝を小さく伐り分けて吊り下ろしました。

午前で大又までの枝下ろしを完了し、午後は伐採発生材の片付と製茶工場裏のケヤキ伐採に取り掛かりました。

目通り400㎝ケヤキの太枝伐採材は当日中に搬出して解体跡地側での作業は全て終了し、裏のケヤキ伐採には隣接道路を通行止め道路使用としてクレーンを設置して初日は梢端部のみ伐り下ろしました。

伐採枝はチップ化してダンプへ積み込んで茶園の堆肥置場へ運搬し、太枝伐採材や薪材は当社で引き取りました。

伐採木

クレーン設置

枝下ろし着手

枝下ろし途中経過

枝下ろし途中経過

枝下ろし途中経過

枝下ろし途中経過

枝下ろし最終

枝葉粉砕積込

太枝伐採材搬出

 

埼玉県入間市 寺院境内林の伐採

令和5年12月20日実施

地元入間市の当社所在の大字自治会の役員様より、昨年に引き続き大字寺院境内林の伐採の依頼がありました。

今年からは当社指名発注で本殿、庫裏、憩いの家の裏にある万が一倒木となった際に建物へ被害の及ぶ立木を一掃したいとのことでした。

本殿と庫裏の裏が主にヒノキ、憩いの家側がアカマツとサクラ等で当初は12本以上を1日で可能な範囲を伐採して欲しいとのことでした。

枝葉を当社で処分等せず自治会役員側で処分する場合は3月以降の施工希望でしたが、当社で処分する場合は施工時期を問わないとのことで昨年同様に12月下旬を予定していました。

伐採には13tクレーンを本殿裏に搬入し、伐採材は本殿前に吊り下ろして枝払いする段取りで作業を開始しました。

針葉樹は梢端部と胴木の2分割で吊り伐りして昼までに当初予定12本の伐採を完了し、午後は当社が比較的危険以上と判断した3本を追加で伐採しました。

枝葉は現地でチップ化して山林内へ残置しても一応はよいことになっていましたが、可能であれば搬出してもらえれば後々助かるとのことでした。

今回は近所の兼業農家で枝葉チップが欲しいとのことで、畑へ運搬してダンプ3台に満載2台分相当のチップを搬入しました。

伐採材の積み込みや枝葉の処理が完了し、残り僅かな時間で以後実施予定であったソメイヨシノの隣地越境枝の剪定を実施して16時半頃に当作業を完了しました。

今後は徐々に境内林を伐っていく方針とのことで、1年に1回当社が1日で伐れる範囲を伐採する予定とのことでした。

今年も当大字自治会発注の伐採発生材は幹の他に、一部粉砕機代を除いて枝葉処理も含め特別に無償で引き取りました。

施工前

クレーン搬入

ヒノキ梢端吊り伐り

ヒノキ元木吊り伐り

マツ梢端吊り伐り

マツ胴木吊り伐り

枝葉粉砕積込

伐採材吊り出し

伐採材搬出

施工後

 

埼玉県志木市 屋敷内のケヤキ、カシの伐採

令和6年12月8日実施

志木市にお住まいの農家のお客様より、自宅敷地裏にある目通り230㎝のケヤキ1本と目通り220㎝のカシ1本の伐採の依頼がありました。

以前より依頼人様の知り合いの造園業者様等が枝下ろしの手入れをしていましたが、敷地内に分家を新築したことや代替わりする前の一環としてまずはケヤキを処分したいとのことでした。

予算次第でカシも伐採したいとのことでしたが、当社ではクレーンを使用する都合上伐採費用は1日単位のためケヤキ1本でもカシも切っても伐採費は基本同額なので、2本伐採することになりました。

カシは幹の生長で既に納屋の雨樋に接触しており、根上がりも大きくなってきていることで早い段階で伐採した方が良い状態となっていました。

当初はケヤキの買取をご希望でしたが根回り外観に痛みが見受けられ、内部の痛みも疑われ節や曲がり有りのため無償引取の対象となりましたが、他社等へ照会された上で当社が伐採することになりました。

幅員3mの砂利道を入った奥に伐採木は立っており、クレーンの進入と使用は問題ないものの当社の原木運搬車は入口を曲がるにもギリギリで、その上入口から少しの距離しか進入できない状況でした。

当作業の正式依頼をいただいた11月下旬の段階で、当社の予定状況とクレーンの予約状況から平日作業となる場合には既に翌年2月以降となる見込みであることから、休日返上の日曜作業で各所了承をいただけました。

伐採には13tクレーンを搬入し、砂利道の奥は比較的広い駐車場となっているので車両の出入りを作業終了まで規制してカシの伐採から取り掛かりました。

10時までにカシの伐採を完了し、伐採材とクレーンをケヤキ伐採位置へ移動して昼までにケヤキの伐採を完了しました。

午後一番から伐採材の積込と清掃等の原状復帰をして14時前に全作業を完了して全車撤収しました。

枝葉は費用削減のため現地でチップ化して植え込みの中へ散布し、幹等の再利用可能な材は全て無償で引き取りました。

伐採木

カシ太枝胴切

カシ元伐り

カシ胴木吊り倒し

枝葉粉砕処理

ケヤキ元伐り

ケヤキ胴木吊り倒し

ケヤキ枝払い

ケヤキ伐採材積込

伐採材搬出

 

埼玉県入間市 神社境内のモミ高木1本、枯れアカガシ2本の伐採(2)

令和6年12月4、5日実施

地元入間市での神社境内の伐採の続き記事です。

3日工期の中日の最低目標ラインは御神木アカガシ1本の伐採と搬出でした。

1日1本の伐出が最低ラインで、初日で既に2本目の御神木アカガシの枝下ろしが半分程度完了しており、2日目午前で伐採が完了して3本目となる最遠の目通り200㎝アカガシの枝下ろしに取り掛かっていました。

午後は初日と同様に15時頃まで作業して全ての枝下ろしを完了し、最終日は3本目の胴木と太枝の伐出を残すところまでにして、御神木アカガシの伐採材を積み込んで2日目の作業を終了しました。

最終日は多くの時間が余ることになったので、一の鳥居前にある目通り270㎝のソメイヨシノを可能であれば伐採したいとの着工前の希望に沿い、午後から施工することになりました。

午前は残りの最遠アカガシの胴木を伐採し、同時にアカガシやモミの太枝を薪で使用する知り合いが昨年と同様に当神社まで引き取りに来ていただけたので、1.5t車3台分を当社で積み込んで無償で提供しました。

無償提供の薪材の他、当社で引き取る全ての伐採材、枝葉等の伐採発生材を本工事期間内で全て搬出を完了し、使用した敷鉄板の半分も夕方に搬出を完了しました。

後日残りの敷鉄板とユンボを回収し、軽く整地して全作業が終了となります。

この神社では社殿の周辺にナラ枯れしたコナラも見受けられますが、社殿や公会堂、参拝者へ近い将来に危害の及ぶ枯れ木等が今回を以って全て取り除かれました。

御神木アカガシ枝吊り伐り

御神木アカガシ2番玉胴切

御神木アカガシ元伐り

御神木アカガシ元木吊り倒し

最遠アカガシ枝吊り伐り

最遠アカガシ社殿側枝吊り伐り

御神木アカガシ伐採材搬出

最遠アカガシ2番玉胴切

最遠アカガシ元伐り

最遠アカガシ元木吊り倒し

最遠アカガシ伐採材搬出

施工後

 

埼玉県入間市 神社境内のモミ高木1本、枯れアカガシ2本の伐採(1)

令和6年12月3日実施

地元入間市の当社より2つ上方の大字自治会の役員様より、昨年に引き続き村社境内にある目通り230㎝と200㎝の枯れアカガシ2本と目通り230㎝のモミ高木1本の伐採の依頼がありました。

境内奥の社殿前にあるアカガシがカシノナガキクイムシによるナラ枯れ病罹患により昨年夏に枯れ、昨年は公会堂に近い側の3本を伐採したものの予算の都合上、奥側の2本は先延ばしとなっていました。

枝の腐朽状況を考慮し、安全に伐採できるタイムリミットは今年度一杯までと既に昨年に提示しており、それに合わせて役員様や自治会側で伐採に向けて動いていただいていました。

昨年にアカガシ3本を伐採したことで林内のモミの傾きが大変目立つようになり、風当りの良い斜面に公会堂側へ30m近い木が傾いて立っていることは安全上の問題を提起し、今回の伐採工事に含めることになりました。

今回伐採する枯れアカガシはクレーンを設置できる場所から大きく離れており、前回使用した20tクレーンでは作業半径と作業性能が足りないため、それ以上の機種を投入する必要がありました。

昨年の作業時に今回の作業発注を想定して既に25tクレーンの進入シミュレーションを実施済みで、伐採自体は安全にクレーン作業が可能であることを確認していました。

20tクレーンは大きな養生無く進入可能でアウトリガー位置のみの鉄板養生で済んでいましたが、25tクレーンでは参道の一部箇所を鉄板で幅員拡張や養生する必要がありました。

事前に他の作業の合間に2回に渡って鉄板を搬入して養生を済ませ、11月23日にはお祓いを執り行い、12月3日より3日工期で着工することを自治会会員様や近隣へ周知の上で作業へ取り掛かりました。

目通り230㎝のアカガシは御神木指定の注連縄の巻かれた木で、当社では創業当時からの言い伝えで御神木の伐採はタブーとされていましたが、枯死木というやむを得ない事情で今回は伐採を請けています。

御神木を伐採するにあたり、モミの枝がクレーンの支障となるため初日はモミの伐採から取り掛かりました。

モミの樹高は単体では約27m、クレーン設置面からは+3mの位置から生えているので梢端まで実質30mの高木で、昨年には20tクレーンでも伐採は可能であることを確認していました。

今回は3日間通して25tクレーン張り付きのため伐採は容易で、朝のクレーン搬入を含め昼までには元木までの伐採を完了し、実質半日掛からずにモミの伐採を完了しました。

年輪計測の結果、樹齢200年の良材でパルプ材の6番玉を除いて他は全て用材として定尺にて伐出しました。

枝葉は作業場の傾斜地から平坦な神社入口までユンボで掴み出し、現地でチップ化してダンプへ積み込んで大量のチップを必要としている当社大字内の農家の畑へ運搬しました。

午後は早くも御神木アカガシの枝下ろしに取り掛かり、15時前まで作業した後はモミの伐採材を積み込んで初日の作業を終了しました。

伐採木

クレーン搬入

モミ梢端(6番玉)胴切

枝葉粉砕積込

モミ5番玉胴切

モミ3番玉胴切

モミ2番玉胴切

モミ元伐り

モミ元木吊り倒し

モミ伐採材

モミ伐採材積込

モミ伐採材搬出