2024年12月03日

埼玉県入間市 神社境内のモミ高木1本、枯れアカガシ2本の伐採(1)

令和6年12月3日実施

地元入間市の当社より2つ上方の大字自治会の役員様より、昨年に引き続き村社境内にある目通り230㎝と200㎝の枯れアカガシ2本と目通り230㎝のモミ高木1本の伐採の依頼がありました。

境内奥の社殿前にあるアカガシがカシノナガキクイムシによるナラ枯れ病罹患により昨年夏に枯れ、昨年は公会堂に近い側の3本を伐採したものの予算の都合上、奥側の2本は先延ばしとなっていました。

枝の腐朽状況を考慮し、安全に伐採できるタイムリミットは今年度一杯までと既に昨年に提示しており、それに合わせて役員様や自治会側で伐採に向けて動いていただいていました。

昨年にアカガシ3本を伐採したことで林内のモミの傾きが大変目立つようになり、風当りの良い斜面に公会堂側へ30m近い木が傾いて立っていることは安全上の問題を提起し、今回の伐採工事に含めることになりました。

今回伐採する枯れアカガシはクレーンを設置できる場所から大きく離れており、前回使用した20tクレーンでは作業半径と作業性能が足りないため、それ以上の機種を投入する必要がありました。

昨年の作業時に今回の作業発注を想定して既に25tクレーンの進入シミュレーションを実施済みで、伐採自体は安全にクレーン作業が可能であることを確認していました。

20tクレーンは大きな養生無く進入可能でアウトリガー位置のみの鉄板養生で済んでいましたが、25tクレーンでは参道の一部箇所を鉄板で幅員拡張や養生する必要がありました。

事前に他の作業の合間に2回に渡って鉄板を搬入して養生を済ませ、11月23日にはお祓いを執り行い、12月3日より3日工期で着工することを自治会会員様や近隣へ周知の上で作業へ取り掛かりました。

目通り230㎝のアカガシは御神木指定の注連縄の巻かれた木で、当社では創業当時からの言い伝えで御神木の伐採はタブーとされていましたが、枯死木というやむを得ない事情で今回は伐採を請けています。

御神木を伐採するにあたり、モミの枝がクレーンの支障となるため初日はモミの伐採から取り掛かりました。

モミの樹高は単体では約27m、クレーン設置面からは+3mの位置から生えているので梢端まで実質30mの高木で、昨年には20tクレーンでも伐採は可能であることを確認していました。

今回は3日間通して25tクレーン張り付きのため伐採は容易で、朝のクレーン搬入を含め昼までには元木までの伐採を完了し、実質半日掛からずにモミの伐採を完了しました。

年輪計測の結果、樹齢200年の良材でパルプ材の6番玉を除いて他は全て用材として定尺にて伐出しました。

枝葉は作業場の傾斜地から平坦な神社入口までユンボで掴み出し、現地でチップ化してダンプへ積み込んで大量のチップを必要としている当社大字内の農家の畑へ運搬しました。

午後は早くも御神木アカガシの枝下ろしに取り掛かり、15時前まで作業した後はモミの伐採材を積み込んで初日の作業を終了しました。

伐採木

クレーン搬入

モミ梢端(6番玉)胴切

枝葉粉砕積込

モミ5番玉胴切

モミ3番玉胴切

モミ2番玉胴切

モミ元伐り

モミ元木吊り倒し

モミ伐採材

モミ伐採材積込

モミ伐採材搬出