2024年12月25日

埼玉県入間市 「銘木・巨木・古木」超長尺ケヤキの伐採(1)

令和6年12月25日実施

地元入間市の当社所在地区内にお住まいの茶園様より、自宅屋敷内にある目通り400㎝と270㎝のケヤキの伐採の依頼がありました。

目通り400㎝ケヤキの前に建っていた築100年の自宅母屋を建て替えるとのことで、今後の落下枝等を危惧して建物を解体した際に同時に伐採したいとのことでした。

今年2月上旬の水分を多く含んだ雪で製茶工場側の太枝が折れて下枝に乗った状態となった経緯があり、当社で撤去と一部剪定した際に近い将来根元からの伐採を考えているとの申し出がありました。

11月中旬に急遽伐採の依頼があり、母屋の解体が終了する12月中旬以降の可能な限り年末に近い年内の伐採完工を希望で、12月に一週間近い工期で予定していた作業が中止となっていたので着工が可能でした。

製茶工場裏の目通り270㎝ケヤキも工場への落下枝や建物への枝接触を防ぐため、同時に伐採を依頼されていました。

依頼人様より母屋解体中に屋根裏の小屋束から当母屋の建築材を100年前に当社で納入した書き記しがあったとのことで、当時新築する際に当ケヤキの枝下ろしも実施したようでした。

昭和1桁生まれの方が知っている限りで枝下ろしをした記憶が無いとのことで、当時の技術からその前の母屋から今までの母屋へ建て替えする際のタイミングで枝下ろしを実施したことに相違ない枝振りでした。

今年で創業101年の当社が創業1年目の初代創業者により建築用材納入とケヤキの強剪定を請け負い、100年の時を越えて当社4代目でケヤキの伐採を請け負えるチャンスを頂けました。

この機会を無駄にすることなく、超難工事が予想される超重量級ケヤキを長尺状態で伐出すべく関係各所で工法の検討に入りました。

伐採は枝下ろしと胴木伐出で各1日、母屋跡地に20tクレーンを搬入して枝下ろしを実施し、後日胴木伐出には作業半径が一番近くなる製茶工場前に70tクレーンを据え付けての作業としました。

枝下ろし完了後には製茶工場裏の目通り270㎝ケヤキの伐採へ20tクレーンを流用できるように段取りして、養生用敷鉄板やユンボの搬出入を除いて伐採作業は3日工期としました。

25日に20tクレーンを解体跡地へ搬入して枝下ろしを開始し、古木のため非常に木質が柔らかいので時間を掛けて枝を小さく伐り分けて吊り下ろしました。

午前で大又までの枝下ろしを完了し、午後は伐採発生材の片付と製茶工場裏のケヤキ伐採に取り掛かりました。

目通り400㎝ケヤキの太枝伐採材は当日中に搬出して解体跡地側での作業は全て終了し、裏のケヤキ伐採には隣接道路を通行止め道路使用としてクレーンを設置して初日は梢端部のみ伐り下ろしました。

伐採枝はチップ化してダンプへ積み込んで茶園の堆肥置場へ運搬し、太枝伐採材や薪材は当社で引き取りました。

伐採木

クレーン設置

枝下ろし着手

枝下ろし途中経過

枝下ろし途中経過

枝下ろし途中経過

枝下ろし途中経過

枝下ろし最終

枝葉粉砕積込

太枝伐採材搬出