2025年02月

東京都八王子市 急傾斜地山林内のケヤキ巨木の伐採(2)

令和7年2月21日実施

八王子市でのケヤキ巨木伐採の続き記事です。

昨日枝下ろしを完了し、2日目は棒立ちとなった胴木の伐出を残すのみとなりました。

大型車と大型クレーンが到底進入できない住宅街のため、全幹で搬出することができないので幹は胴切して可搬サイズで搬出ぜざるを得ない状況でした。

本日はクレーンを20tに入れ替え、狭い生活道路を多人数で誘導して9時に搬入し設置後は2番玉の胴切から作業を開始しました。

2番玉胴切後は不要部位を切り落とし、速やかに伐採材を積み込んで当社貯木場へ向けて搬出し、現場作業は元木の伐採に取り掛かりました。

根元は山側の根張りが本来伐採したい位置まで約2m埋まっていたため可能な限り掘り起こし、材長を確保するようにして伐り出しました。

根元を伐採したい位置まで土砂を除去できなかったことで鋸断に大変苦戦し、昼までに元伐りが終了せずに昼休憩を挟んで前後1時間掛かって漸く切り離しました。

可能な限り伐採位置を掘り下げたことと2番玉との兼ね合いで当初予定の材長を確保し、ソーチェンを損傷して時間が掛かっても価値のある作業となりました。

午後一で戻って待機していた運搬車に元木を積み込んで作業現場から一旦搬出し、別運搬車に使用した敷鉄板の回収積込と道路や借地の清掃を実施して現場での作業を終了しました。

全車搬出後は関係各所へ終了の挨拶回りと、クレーンは元木の仮置きへ向かい荷下ろしして全作業を終了しました。

翌日22日を予備日として当現場でクレーンを予約していましたが、早く終了したことで当初は3月以降に実施予定であった当社から近い場所の伐採を前倒して実施することとなりました。

クレーン設置

2番玉胴切

2番玉吊り下ろし

2番玉伐採材吊り出し

2番玉伐採材搬出

元伐り

元木吊り下ろし

元木伐採材吊り出し

元木伐採材積込

元木伐採材搬出

 

東京都八王子市 急傾斜地山林内のケヤキ巨木の伐採(1)

令和7年2月20日実施

約2年前に銘木を伐採させていただいた八王子市のお客様の紹介により、近所にお住まいのお客様所有の急傾斜地山林にある目通り400㎝のケヤキ巨木の伐採の依頼がありました。

以前より当ケヤキの剪定や周囲の立木の伐採を行い山林の定期的な管理をしていましたが、大又付近にサルノコシカケが生えていることを確認したことで伐採を決意されました。

昨年日野市でのイチョウ落下枝事故の一件で、山林下が新興住宅地となってしまったことで万が一の大枝折損落下の際のことを危惧されていました。

高台に立っていることで近所から広範囲への落葉のクレームも耳にするとのことですが、事前準備中に超少数ながら伐採反対と木の保全を強く訴える地元住民も現れる事態になっていました。

伐採条件は悪い部類で接道は幅3mの生活道路のみとなっており、多数の近隣や隣接住民の協力を得ないと簡単には伐採できない状況となっていました。

数年前までは道路も今より狭くさらに条件の悪い状況でしたが、ケヤキの前に新たな住宅ができたことで道路が拡幅され、道路側にせり出していた樹木類は伐採され今の綺麗な状態になりました。

これでも道路幅が3mしかない生活道路のため、通行止め措置の他にケヤキの前のお宅の庭も借りて作業する必要がある大変事前手続きの多い作業となりました。

通行止め道路使用許可を取得し、数十軒に及ぶ事前告知や迂回路設置等の近隣対策を行い、クレーン設置に伴う作業幅確保のため住宅の庭をお借りして事前に鉄板を敷設し作業幅を確保しました。

当社車両は作業中に現場道路上へ常時停め置くスペースがないため、運搬車両は以前銘木を伐った方の空地へ、道具車両は依頼人様宅と近所の好意的な方のガレージに止め置ける承諾を得ました。

昨年10月にご依頼いただいた以来、時間を掛けて多数の近隣住民の方々の協力の下で当初の予告通り2月中に伐採できることとなり、2日工期で本日20日着工を1月上旬に確定していました。

まず初日は13tクレーンを搬入し、胴木残しの樹冠部全伐と伐採材全搬出を初日ノルマに作業を開始しました。

枝下ろしは昼までに大方終了し、夜間は道路を解放するために太枝伐採材は当日中に全て搬出し、枝葉等は依頼人様の意向により斜面の等高線上に土留めとして集積し束ねて残置しました。

ヤドリギ寄生によるコブが太枝に複数みられ、これは杢材としてチップ材とは別にして搬出しました。

伐採木

大枝吊り伐り

大枝吊り伐り

コブ付き大枝吊り伐り

コブ付き太枝吊り伐り

コブ付き大又胴切

コブ付き大又吊り伐り

太枝伐採材吊り出し

太枝伐採材積込

コブ付き太枝伐採材積込

 

埼玉県三芳町 屋敷内の長尺ケヤキ大木の伐採

令和7年2月16日実施

三芳町の空師さんより、同町内にお住まいのお客様の自宅屋敷内に立っている目通り330㎝と260㎝のケヤキ胴木のみの伐採の依頼がありました。

空師さん側でこれらケヤキも含めて大小7本のケヤキの伐採を請け負っており、当初はその伐採材全てを当社で引き取って欲しいとのことで話が進んでいました。

以前にも当社でこのお宅の伐採を空師さん経由で請けており、前回はケヤキの生長に伴うブロック塀の破損等で、今回は根上がりによるアスファルト舗装の破損等の理由により敷地内のケヤキは皆伐となりました。

2月上旬に当現場の伐採に着工するとの連絡を受けた際、空師さん側では目通り330㎝ケヤキを長尺状態では伐採することができず、半分程度に伐ってしまうことになるとの連絡を受けました。

可能な限りこのケヤキだけは買って欲しいとのことで、短く伐られると価値が無くなってしまうことから当社で胴木の伐出だけは請負わせていただくよう願い出て、協議の結果当社で伐採することになりました。

当社への伐採の依頼自体が大変急な入りであったことから最速で20tクレーンの手配が空いている日となり、クレーン会社の都合により16日の施工となりました。

空師さん側の作業で16tクレーンを使用するにあたり持ち込んでいたプラシキをそのまま流用させていただき、当社はそのままの状態から20tクレーンを搬入しました。

ケヤキ7本のうち細い方から5本の伐採と目通り330㎝と260㎝ケヤキの枝下ろしを5日間で実施済みで、うち3日間はその施工に合わせて延べ4台分の伐採材引取に当社で伺っていました。

本日で当現場の最終となる作業の目通り330㎝と260㎝ケヤキの胴木伐採を当社側で請負い、端材処分やオガクズ等の清掃を除いた伐採材の搬出を1日工期で実施しました。

午前で時間が多く余る程に2本の伐採を早々に完了し、午後一に目通り330㎝ケヤキの長尺伐採材を積み込んで搬出し当社の所定の作業を完了しました。

長尺伐採材は当社フォークリフトでは荷下ろしできないため、クレーンも貯木場へ同行し荷下ろしを実施しました。

伐採木(目通り330㎝ケヤキ)

片大又胴切

大又胴切

元伐り

胴木吊り出し

胴木吊り倒し

目通り260㎝ケヤキ元伐り

目通り260㎝ケヤキ伐採材積込

目通り330㎝ケヤキ伐採材積込

伐採材搬出