令和7年1月12日実施
川越市のお客様より、自宅屋敷境界付近にある屋敷林の皆伐の依頼がありました。
昨年4月に依頼人様が役員となっている同地域の神社の枝下ろしを当社で施工した際に、自宅敷地内の立木伐採の見積もして欲しいとのことでした。
伐採対象は目通り320㎝と270㎝のケヤキ大木クラスを筆頭に大径木クラスのカシやエノキを含むムクやヒノキ中高木類、サクラやクワ等の中低木類の敷地東側の屋敷林皆伐となっていました。
雑木類は大きくなってしまい、カシにはカシノナガキクイムシの侵入が認められ今後の枯死を考慮し、ケヤキは母屋の近くに立っていることで台風等での被害を危惧してこの際に全て伐採するとのことでした。
当初は神社の枝下ろしを初めに依頼した三芳町の空師さんや他社等へ相談した結果、作業内容の規模や立木の直径が大きく、立地条件も悪い部類に入ることで断られたそうでした。
当社ではクレーンの使用や通常の伐倒、伐採材の搬出は周囲の道路状況から当社車両であれば可能と判断して見積を提出し、当社へご依頼いただきました。
昨年5月に正式にご依頼をいただいて最速6月中に実施予定でしたが、6月着工の12000㎡山林伐採工事がタッチの差で決まってしまったことで、当現場は秋以降に延期となっていました。
10月以降の予定は当時既にいくつか長期の伐採が確定していたため、年内の連続しての施工が厳しい状況で本年まで大変長らくお待たせしてしまいました。
1月は例年繁忙期の中の小休止となるように年末までの忙しさから解放される傾向があるので、1月中の施工で決着して6日より敷鉄板搬入やユンボ回送を実施しました。
8日より伐倒可能な立木から伐採を開始し、12日開始のクレーン作業の支障となる立木は8、9、11日で伐採を完了しました。
伐採材は当社で搬出するため畑の入口付近へ集材し、枝葉はチップ化して畑に散布するために畑の奥の休耕地へ枝を集積してチップ化しました。
現場は住宅街の中で道路や曲がり角は狭く、広い道からは軽自動車同士でも擦れ違いの難しい生活道路を500m近く通り、接道より敷地内への舗装路も狭くて舗装幅は4t車とほぼ同じ幅で脱輪厳禁な状況でした。
進入路の一部路肩を鉄板で養生し、そこから畑を転圧して屋敷林までの作業路を設置してトラックやクレーンの出入通路としました。
11日に屋敷林内のクレーン設置予定場所が僅かに陥没を始めたことでユンボで転圧したところ未知の穴蔵が発覚し、封鎖していた立坑周辺が崩落しました。
依頼人様から他の穴蔵は申告済みでこの穴蔵だけは未申告で、クレーンを入れる前に発覚したことが不幸中の幸いでした。
このためクレーン作業順序と進入路が段取り変更となり、枝下ろしは穴蔵を回避して畑側からの作業で、幹伐採時は別方向から養生してアプローチとなりました。
12日から3日連続で13tクレーンを搬入し、12日は主に目通り320㎝と270㎝の樹冠部枝下ろしを実施しました。
日曜作業のためチップ作業は騒音防止のためと、12日の伐採枝をチップ化して穴蔵崩落跡の埋立に使用するため実施しませんでした。
穴蔵を回避しての作業であったことで伐採木にクレーンが近寄れなかったことで、当初予定のケヤキ2本の枝下ろしが当日中に完了しませんでした。

伐採木(ケヤキ大径木付近)

伐採木(2024年4月撮影時)

初日クレーン設置

目通り270㎝ケヤキ大枝吊り伐り

目通り270㎝ケヤキ大枝吊り伐り

目通り320㎝ケヤキ枝吊り伐り

目通り270㎝ケヤキ枝吊り伐り

目通り320㎝ケヤキ枝吊り伐り

目通り320㎝ケヤキ太枝吊り伐り

目通り320㎝ケヤキ太枝吊り伐り