埼玉の伐採、製材ブログ

埼玉県秩父市 「巨樹・巨木」屋敷内の目通り6mケヤキの伐採(1)

令和2年2月12日実施

秩父市にお住まいのお客様より、自宅屋敷内にある目通り6mのケヤキ巨木の伐採の依頼がありました。

現場は秩父駅に比較的近い街中の住宅街に立地しており、巨木のため大量の落葉による度重なるクレームを近隣より受けていたそうです。

また、依頼人様のご子息が敷地内に家を来年新築するそうで、家や庭の配置から今後ケヤキに重機を接近させることができなくなるため、ついに伐採を決意されました。

木材・伐採業者が多く集まった際にこのケヤキについて話をすると知っている人が多く、秩父市内の同業者からはとうとう伐るのかというくらいに業界ではちょっとした有名でした。

伐採に際して他社で見積を取ったところ、巨木な上に施工できない業者はもちろん、伐採処分費として数百万単位の見積が出ており依頼人様は頭を抱えていたそうでした。

以前、枝下ろしをした業者も根元からの伐採は施工できない上に、クレーンを搬入した際に常口向かい側の隣人様の塀をぶつけて壊していた経緯もありました。

他全ての見積が出揃ったところで技術的、予算的な問題から当社へご連絡をいただき、施工可能である旨をお伝えした上でサイズ的に買取を念頭に見積へお伺いしました。

お伺いして伐採木を拝見し、立木の寸法採寸、出荷原木の寸法想定、作業場所や工法、車両進入経路、使用機材選定をその場で依頼人様へご説明しました。

巨木伐出にあたり、まずは現場の常口と道路が狭くて50tクレーン以上の機種の搬入が不可能で、25t大型車や大型トレーラーの搬入はもちろんのこと不可能でした。

敷地内は入ってしまえば貸駐車場になっているので、庭は当社のトラックを全て搬入しても余るくらい広く、しかも地盤は強固に締固められていました。

しかし、庭の奥へ行くにつれて地盤は柔らかくなっており、ケヤキに到達する前の20m分は植え込みのため、植木を撤去して鉄板を敷設する必要がありました。

25tクレーンや当社の原木運搬車の搬入がほぼ上限と判断し、極太の胴木を伐出するためにはクレーンの作業能力と搬出車両に依った長さと重量で胴切するしかありませんでした。

胴木には至る所から萌芽枝が生えてしまっており、根張りからはスケールを入れると2mも入ってしまう穴が確認できていました。

樹幹、樹形から500年を超えてくるような銘木ではないことは一目瞭然であるため、このような巨木でも買い上げての伐採は難しい状況でした。

そのような状況でもケヤキの価値を考慮して特殊伐採費相当の金額を値引きさせていただき、鉄板敷設費用と伐採機材・重機車両費を頂いて作業させていただくことになりました。

依頼人様側の文献で260年前には少なくとも立っていたとの記録があり、代々残してきたケヤキなので2月4日に秩父神社宮司が出向いてお祓いを行いました。

現場での作業は鉄板搬入敷設、伐採搬出2日、鉄板撤去搬出の合計4日を予定し、前日11日に鉄板の搬入敷設や植木の撤去を行い、本工事への準備を整えました。

クレーン屋さんが秩父へ行くには距離がある上に、カーブの多い国道299号や坂の区間が長い正丸を25tクレーンで越えてきてもらい、本日朝より本格着工しました。

依頼人様は以前の塀破損の経験があるため非常に心配されていましたが、測定上はハンドルを切り返さずに常口は曲がり切れる計算となっていたので、問題なく敷地内へクレーンは搬入できました。

クレーンを作業位置へ設置し、重量級の伐採木を吊り伐りするにあたって足元を強固にするために、1.5m四角の鉄板をアウトリガー下に設置することから開始しました。

伐採作業は太枝から生え出た萌芽枝を伐り下ろすことから開始し、至る所から数多くの枝が出ていたので非常に手間取り、幹から生えた萌芽枝も除去することを含めてほぼ午前一杯かかりました。

午前はロープで枝の間を飛び回れていたものの、吊り荷のバランスの関係で太枝も中段伐りする必要が出てきたので、午後からはスパイクを履いて作業する工程に取り掛かりました。

又分かれ毎に太枝を伐り下ろし、枝として最後となる胴木又上の相当太い2本の太枝を胴切して吊り下ろしました。

15時前に幹だけの状態となり、あと1本は伐る時間があったので3番玉の胴切に取り掛かり、90㎝バーのチェーンソーで幹を1周して約12分で3番玉を切り離しました。

3番玉の胴切を最後に初日の伐採を終了し、又上の伐採材を積み込んで終了しました。

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伐採木(全景)

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伐採木(根回り)

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クレーン搬入

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クレーン設置

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萌芽枝吊り伐り①

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萌芽枝吊り伐り②

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太枝吊り伐り①

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太枝吊り伐り②

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又上太枝胴切①

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又上太枝吊り下ろし

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又上太枝胴切②

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又上太枝胴切後

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3番玉胴切①

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3番玉胴切②

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3番玉胴切後

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3番玉吊り下ろし

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3番玉伐採材

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太枝伐採材

埼玉県所沢市 住宅街でのマツ3本等の伐採

令和2年2月6日実施

地元入間市の当社と同じ地域で営業している植木屋さんより、所沢市にお住まいのお客様の自宅敷地内にあるマツ3本の伐採、コナラ2本等の剪定の依頼がありました。

枯れ始めてはいないもののマツ3本に虫食いが入ってしまったことや、樹高の割には幹が細いので大風の際に大きく揺れることが心配で伐採することになりました。

山を造成して高級住宅街のように整備された地区で、斜面に造られた区画には景観を重視するようにマツ、サクラ、コナラ、カシを植えた家が点々としている場所でした。

今回当社で剪定するコナラは、植木屋さんが当社を知る以前に隣の市の伐採業者へ依頼して強剪定を施工していました。

その業者は当社でも多少付き合いのある所ですが、技術面はもとより金銭面でも業界での評判が良くないので、植木屋さんが特殊伐採の発注を当社へ乗り換えいただいたことで今回よりお取引を開始しました。

当社の地元では、当社の商号が材木店であることで特殊伐採等の伐採全般業務を請けていることを知らない人が大多数で、地元のお客様はまだまだ少ない状況です。

マツ3本の伐採の他にその伐採業者が強剪定したコナラも落葉を抑えるために樹高を下げたり、剪定したりして今後は簡単に登って剪定できるようにしたいとのことでした。

マツは道路より29m~33m離れた母屋奥の斜面に点在しており、クレーンで伐採するには道路を片側通行にして25tクレーンを搬入し、家を跨いでなんとかギリギリ届くかという状況にありました。

住宅街のためトラック等は全て道路にしか止め置くことができず、伐採材は枝葉も幹も全て搬出処分する必要がありました。

人力で伐採するには手間がかかり、幹を細切れにして搬出処分するには非常に多くの費用と手間が掛かるため、片側通行にして25tクレーンで伐採した方が安上がりで作業可能でした。

幸いなことに都内の住宅密集地のように道路が狭くはなく十分な幅員があり、クレーンの片側アウトリガーを依頼人様敷地内の駐車スペースに全張りすることが可能でした。

依頼人様の隣近所は良い関係である上にこの植木屋さんのお客様でもあるので、道路使用や車両の駐車、作業中の騒音には非常に寛容的な方々でした。

このため作業時に依頼人様宅周辺を片側通行にして多くの車両を止め置いたり、枝葉処理にチッパーを使用したりすることを快諾していただけていました。

25tクレーンを使用できる状況となり、ジブ2段拡張して最遠部でも幹を最低3m以上で吊り伐る作業能力をギリギリ確保できる見込みが立ちました。

昨年12月に今回の現場から少し先にお住まいの当社のお客様宅で伐採した際も、隣近所同士の関係が良かったので片側通行にして作業することを皆様が快諾し、難工事が容易な作業になりました。

道路使用のため朝は時間を置いてからクレーンを搬入し、アウトリガー接地面となる駐車スペースの石畳を段ボール、厚ベニヤ、鉄板の3段敷きで厳重に養生することから作業を開始しました。

接地面養生準備と同時に、反対側は普通車が通り抜けられる分を空けてクレーン設置位置を確定し、まずはジブを1段のみ拡張して伐採作業を開始しました。

今日は暴風に近い強風が常に吹き荒れて伐採木は大きく揺れ、クレーンのフックや玉掛けが風に煽られて狙いが定まらず、吊り伐った材は風に流されて空中で大暴れしている惨状となってしまいました。

10時までに道路から近い順にマツ2本を元木3m残しで伐採し、33m離れたマツはジブ2段拡張で同じように元木3m残しで昼までに伐採しました。

どのマツも2番玉から上は35㎝バーのチェーンソーで十分伐採可能な太さでしたが、29m以上離れた木を伐採するために3m材で回数多く吊り伐りしたことで時間がかかっていました。

また、オペレーターから伐採木がほとんど見えないので全て無線でクレーンを誘導していることや、風に煽られていたこと、荷下ろし位置の関係で毎回ブームを伸縮したことも時間がかかった要因でした。

午後はマツ3本の元木をそれぞれ吊り伐りして搬出し、追加として申し付けられていた細いカシ3本の剪定をしました。

ジブ2段拡張した状態で追加のカシを剪定した際は、重量200㎏前後の葉付きの枝を吊ったところで枝が吹き流しのようになり、風の抵抗でクレーンが旋回しないというトラブルも発生しました。

この状況下で枝の剪定はこれ以上不可と判断し、多少時間が早いものの作業を打ち切って翌日に延期し、伐採材を積み込んで初日の作業を終了しました。

元々、追加作業が発生しない場合でも1日での作業は厳しいと判断しており、2日分のクレーンと当社の予定を押さえていたので残りを翌日に施工して全作業を終了する予定です。

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伐採木

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1本目マツ梢端吊り伐り

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吊り下ろし

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1本目マツ3番玉胴切

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伐採材荷下ろし

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枝葉粉砕積込作業

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3本目マツ梢端吊り伐り

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3本目マツ元伐り

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元木吊り出し

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マツ伐採材

来週の特殊伐採は当社の伐採では最高サイズとなる、目通り6mケヤキ巨樹の伐採を行います。

鉄板敷設が必要となり現場常口が狭いため25tクレーンが搬入の限界で、搬出にも25t大型車やトレーラーが進入できないため、幹は胴切して全て増トン車にて搬出しなければなりません。

鉄板敷設~伐採搬出、遠方への出荷まで全て自社で施工するため、着工~撤収まで1週間程度かかる予定です。

東京都西東京市 屋敷内のケヤキ等9本の伐採及び枝下ろし(3)

令和2年1月19日実施

西東京市でのケヤキ伐採の続き記事です。

昨日18日に最終日の作業を予定していたものの雪のために17日時点で作業を延期し、クレーンの配車都合から本日日曜日に作業を実施することとなりました。

残っていた作業は母屋脇にあるケヤキ3本の枝下ろしとなっており、緑地公園内へミニラフターを搬入しての作業を予定していました。

公園内は土がむき出しの地盤で、昨日の雪や雨で湿っているためにクレーンの搬入が大変危ぶまれていましたが、多少の轍ができたものの途中でスタックせずに作業位置まで到達しました。

本日もミニラフターの機種が変わり、公園内の地盤が凍っているうちに13tクレーンを搬入し、細い萌芽枝の剪定なのでジブ2段拡張をしました。

2本が枝先で樹高20mを超えているケヤキで、その2本は全体的に枝が多く剪定には各1時間半を要してチップ作業等も含めて昼前まで掛かりました。

午後よりアパートに近い最後の1本の剪定に取り掛かり、このケヤキは樹高が低く、萌芽枝は片手で持てる位に細く短かったのでほとんどの枝は吊り伐りせずに伐り落としました。

チップ化した枝の粉砕物は、作業をしている緑地公園内に散布するためにチッパーを作業場所へ持ち込んでその場で散布しました。

チップ粉砕物を散布した公園の奥は一部低くなっているところがあって雨水が溜まったり、草が生えやすかったりしていてチップを散布したことで場所が綺麗になったことを大変喜ばれていました。

また、この公園の近くの保育園が園児を遊ばせに来ることがあって、チップを撒いたことで園児が転んだ際のケガ防止や遊び場としても活用できるとのことを言っておられました。

この西東京市の現場に取り掛かる前の現場でも、大量のケヤキの剪定枝をチップ化したことで散布箇所の防草効果や、伐採時の車両搬入の地盤養生材として大きな効果を上げています。

今回の現場では周辺にアパートが立ち並ぶ住宅街でしたが、近隣住民の方々へチップ作業へのご理解をいただいた上で作業し、依頼人様には挨拶回りにご尽力いただきました。

枝葉を粉砕する際の大きな音はデメリットですが、通常廃棄処分される材がチップすることにより搬出処分費用の大幅低減や天然の防草材となるため、どのお客様にも少なからずメリットがあります。

14時過ぎまでには公園内での作業が終了し、クレーンの搬出やチップ粉砕物の整地をしました。

クレーンは初日に伐採した目通り230㎝ケヤキの元木7m材の積込むために、そのまま敷地内を移動して積込みを開始しました。

7m材の積込後、トラックはクレーンの撤収や庭の清掃に支障となるため作業員総出で常口の曲がり角、アパート前の狭い丁字路の曲がり角、電柱と垣根で狭い道路を誘導してトラックを搬出しました。

現場から広い道路までは路地や曲がり角ともに狭いため、現場常口を出た後はバック走行でアパートの前を通過し、丁字路を隣人様の塀ギリギリにバックで曲がり切り、狭い道路を通って無事搬出に成功しました。

材の搬出を以って全ての作業を終了し、現場内の清掃を引き続き行って15時過ぎには全ての機材等も積み込んで撤収しました。

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枝下ろし伐採木

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1本目ケヤキ枝吊り伐り

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2本目ケヤキ枝吊り伐り

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枝葉チップ化作業

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公園内チップ散布後

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枝下ろし施工後

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目通り230㎝ケヤキ元木7m材積込

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7m材搬出(常口付近)

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7m材搬出(アパート前曲がり角)

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7m材搬出(狭小道路)

 

東京都西東京市 屋敷内のケヤキ等9本の伐採及び枝下ろし(2)

令和2年1月16日実施

西東京市でのケヤキ伐採の続き記事です。

昨日15日は作業2日目として実施したものの、天気予報が大きく外れて現着後も雨天となったため作業を見合わせ、最終的には午前中一杯現場待機となりました。

伐採作業が3日間連続となる予定でいたので、クレーンは昨日より現場に張り付けておいたために作業を中止にすることができず、天候が回復次第作業をせざるを得ない状況でした。

昼で雨が上がっても地面はぬかるみ、樹上も濡れて滑りやすくなっていたので無理に作業せず、納屋の裏にあった目通り200㎝ケヤキ1本を伐採して作業を打ち切ることにしました。

漸く午後より2日目の作業を開始し、1時間少々で目通り200ケヤキを根元まで伐採して、時間に余裕があったので目通り250㎝ケヤキの一部の枝も伐り下ろしました。

チップを搬入している緑地公園内の地面も濡れて車両の進入ができなかったので、チップ作業は行わずに帰り荷として目通り200㎝ケヤキの伐採材等を積み込んで作業を終了しました。

本日の作業3日目はクレーン屋さんの配車の都合により、代車の10tクレーンに入れ替えとなりました。

昨日の雨の影響により現場内の地面の露出している箇所がぬかるんでおり、伐採予定の目通り250㎝ケヤキにクレーンを接近させることができませんでした。

幹を2分割で伐採するためには作業能力が微妙なところであったので、二又から上の太枝を胴切して丸ごと伐り下ろし後は、幹は3分割に胴切して伐採しました。

このケヤキはすぐ脇を通る道路の舗装工事の時におそらく根を痛めていることが原因で、元木3m分は樹皮と白太部が腐食していました。

すぐに倒木する可能性は低いものの、今後腐食部よりサルノコシカケ等の菌類に寄生された際には、倒木の危険性が一気に高まってしまうので良いタイミングで伐採しました。

納屋裏のケヤキ2本も同様に道路工事や納屋新築工事の際に根を傷付けているので、2本とも元木には芯腐りで穴が開いていました。

朝作業開始より1時間で目通り250㎝ケヤキの伐採と伐採材の積込みが完了しており、ここで伐採材1台を搬出しました。

次に、常口の脇に立っているエノキを強剪定し、反対側に立っているもう1本のエノキとほぼ同じ高さにして門柱代わりとなるように見栄えを良くしました。

枝葉のチップ作業や緑地公園内への搬入等の片付作業をして、午後からは母屋脇の剪定のみのケヤキの枝下ろしに取り掛かりました。

母屋脇のケヤキ4本の剪定は緑地公園内へクレーンを搬入して作業する予定でしたが、地面が湿っていたので本日の搬入は見合わせて庭から届く1本のみを剪定することにしました。

10tクレーンのため短いジブが1段のみ載っているだけで、少しでも作業半径と揚程を確保するために短ジブを取り付けて作業に取り掛かりました。

短ジブを付けただけでも、手前1本のケヤキの剪定作業は作業半径と能力をカバーすることができました。

このケヤキ1本に限り根元にサルノコシカケの寄生が認められたので、万が一倒れた際に影響の無いように樹高を低くする処置を取りました。

残りの3本は緑地公園内からでないと届かないため本日の伐採作業はここで打ち切り、初日に伐採した目通り230㎝ケヤキの元木7m材と細材一部残しで伐採材は帰り荷として積み切りました。

作業日程自体は当初より4日間を予定していたので雨天で半日分潰れても予定期間内に終了する見込みが立ち、最終日は残り3本の剪定と7m材の搬出作業を行います。

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目通り250㎝ケヤキ太枝胴切1本目

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目通り250㎝ケヤキ太枝胴切2本目

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目通り250㎝ケヤキ3番玉胴切

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目通り250㎝ケヤキ2番玉胴切

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目通り250㎝ケヤキ元木吊り出し

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目通り250㎝ケヤキ伐採材搬出

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母屋脇ケヤキ1本目枝吊り伐り

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母屋脇ケヤキ1本目梢端吊り伐り

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母屋脇ケヤキ1本目胴切強剪定

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目通り250㎝ケヤキ等伐採材搬出

 

東京都西東京市 屋敷内のケヤキ等9本の伐採及び枝下ろし(1)

令和2年1月14日実施

当社で伐採をさせていただいている西東京市のお客様の紹介により、同市内の近場にお住まいのお客様から自宅敷地内にあるケヤキ4本の伐採とケヤキ4本、エノキ1本の枝下ろしの依頼がありました。

近年の強力な台風の襲来により、近隣住宅等へ万が一倒れて迷惑をかけてしまわないように伐採したいとのことでした。

現場は西武線の駅に隣接する区画の中に位置しており、都市部の住宅街の中に残った僅かな緑地となっており、敷地東側は依頼人様所有の公園として市が整備して解放していました。

伐採するケヤキ4本は依頼人様の敷地の中でも母屋や納屋のある敷地西側で、万が一倒れた際にはアパートや隣人様、比較的人通りの多い道路に影響する状況でした。

一方で枝下ろしするケヤキ4本は母屋の近くに立っているものの、万が一倒れた場合には周囲各位に迷惑がかからないので伐採せずに枝下ろしすることになりました。

十数年前より他のケヤキ専門の伐採業者が2回に渡って敷地内のケヤキを30本近く伐採しており、ケヤキに手を付ける前は空が見えない程の枝張りで鬱蒼としていたとのことでした。

今回当社で手を付けるケヤキ8本は過去2回の伐採を免れて今日まで残ったものの時代の流れには逆らえず、倒木した場合に影響の大きい4本は伐採することになりました。

伐採するケヤキ4本の大きさは目通り250㎝を筆頭に230㎝、200cm、150cmで、目通り230㎝ケヤキの元木はスラっとしていて長尺材を採ることが可能でした。

現場周辺は駅にかなり近いということもあって住宅街となっており、広い道路から現場まで続く道路は狭くて曲がり角がきつく、電柱が干渉して大型車の進入は不可能でした。

いつも使用している当社の原木専用運搬車が進入できない狭い道路事情となっており、クレーンもミニラフターしか満足に使用することができませんでした。

伐採には12tクレーンを使用し、伐採材の搬出には3t車ベースの増トン超ロング車をこの現場のために当社仕様で用意していました。

住宅街のため伐採材の搬出条件が決して良いという場所ではありませんでしたが、目通り230㎝ケヤキの元木は良いものであったので、クレーン代の値引きをさせていただきました。

枝葉は当社で処分せずにチップ化することを提案したところ、緑地公園内の除草に困っていたとのことなので防草マルチング材として再利用されることになりました。

朝より12tクレーンを搬入し、続いて作業員総出で原木運搬車両を誘導して曲がり角や常口付近の物置の屋根をかわしてギリギリで搬入しました。

現場訪問時の測定通りに3t車ベース超ロング車の搬入が限界で、4t車ベースの車両では車高とキャビン幅、右ミラーステーが干渉して搬入が相当厳しい状況でした。

車両を全て敷地内へ搬入し、クレーンはジブ拡張を行って細ケヤキの支障枝除去と目通り230㎝ケヤキの枝下ろしから作業を開始しました。

目通り230㎝ケヤキの枝は10時過ぎまでにほぼ全て伐り下ろし、昼までには納屋の裏にあった目通り150㎝ケヤキの枝を全て伐り終えました。

チップ化した枝を撒く場所は同じ敷地内でも少々離れているため、伐採作業場所でチップ化してダンプに吹き込み、指定散布場所まで運んでダンプアップしました。

午後は目通り150㎝ケヤキの胴木伐採より再開し、クレーンは納屋を跨いで作業しているので胴木は3分割にして吊り伐りしました。

次に伐採する目通り230㎝ケヤキの胴木は元木を6m材にする予定でしたが、7m材で探しているというお得意様より情報が午前中に入り、注文材に合致するように7m超で伐採するようにしました。

クレーンの作業能力を確保するためにクレーンを移動して可能な限りケヤキに接近させ、元木で7m材が採れるように2番玉を胴切して吊り下ろし、続いて元木も伐採して吊り出しました。

運搬車両が小さくて毎日伐採材を搬出しないと期間内に運びきれないので、14時過ぎの時点で初日の伐採は終了して伐採材を積み込んで搬出し、庭を片付けて作業を終了しました。

目通り230㎝ケヤキの元木7m材と短幹材2本を残して庭の端へ移動し、7m材は作業最終日の最終便で搬出する予定です。

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伐採木ケヤキ(左:目通り150㎝、右:230㎝)

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伐採木ケヤキ(左:目通り250㎝、右:200㎝)

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目通り230㎝ケヤキ太枝吊り伐り

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チップ粉砕物敷地内運搬

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目通り230㎝ケヤキ4番玉胴切

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目通り230㎝ケヤキ2番玉胴切

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目通り230㎝ケヤキ元伐り

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目通り230㎝ケヤキ元木吊り出し

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目通り230㎝ケヤキ伐採材

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一部伐採材搬出

 

埼玉県富士見市 屋敷裏のケヤキの伐採

令和元年12月21日実施

富士見市の方の紹介により、同市内のご近所にお住まいのお客様の屋敷裏にある目通り200cmのケヤキの伐採の依頼がありました。

近隣に建売住宅ができたことで落葉への配慮や、ご高齢の依頼人様が昔に苗をもらってきて植えた木のために終活の一環としてご自分の代で処分したいとのことでした。

ケヤキは依頼人様の自宅敷地内の奥にあって、周囲は蔵や母屋、垣根や田んぼに囲まれていて重機が近寄れる状況ではありませんでした。

屋敷内へ続く常口は狭く、最初に訪問した際には庭へ入る箇所が垣根で特に狭くなっており、4t車クラスの車両では両サイドを擦らないと庭へ入ることができませんでした。

また、そのちょうど狭い箇所付近の地面のすぐ下には水道管が通っており、重い車両にはおそらく耐えられないとのことでした。

屋敷内へクレーンを搬入することが難しいと依頼人様と紹介者様は想定していたようで、ケヤキの脇を通る公道を通行止め道路使用を申請して敷地外より大掛かりな作業することを考えておられました。

道路使用許可を申請して作業するためには申請等の事前準備が必要となるので、敷地内から作業できないかと計測したところミニラフターであれば物理的に搬入は可能でした。

また、敷地内でクレーンを設置する位置から伐採木までの距離を測定したところ、枝だけは吊り伐れる作業能力を確保できることも判明したので12tクレーンを使用することにしました。

伐採発生材のうち幹や太枝材は当社で引き取って欲しいとのことで、枝葉等はチップ化して母屋の裏に散布してもよいことになっていました。

敷地内へクレーンや伐採材を積んだトラックを搬出入する際、水道管の通っている箇所の養生は厚ベニヤを重ねて対応できるので手軽に車両を搬入することができました。

予め依頼人様側で通路脇等にある垣根や植木を剪定してあったので、トラックは垣根で両サイドを擦ることなく常口通路の道幅ギリギリで搬入しました。

クレーンを設置する場所の地盤も沈下防止のために厚ベニヤを敷いて搬入し、ジブ2段拡張して伐採に取り掛かるまでの段取りで約1時間を要しました。

吊り伐った枝は直下の狭い場所に吊り下ろす必要があり、次の枝が下りて来るまでに枝払いとチップ作業を同時並行する必要がありました。

樹上作業、枝処理作業、チップ作業の連携と迅速な対応が特に必要な現場であると想定していたので、当社からは6人の作業員を用意していました。

増員のお陰でどの工程でも作業が止まることなく、作業開始後は2時間掛からずに全ての枝を伐り下ろし、昼までに太枝材の搬出積込と枝葉のチップ化作業は終了しました。

胴木はクレーンで吊り伐りするためには長さ1m程度の細切れにする能力しか確保できていないので、伐倒してから元木で3m材を採った上でクレーンで引き摺って搬出しました。

14時までに胴木の伐採と伐採材の搬出と積込が終了し、14時半過ぎにはクレーンの搬出と厚ベニヤの回収が終了して全作業を終了しました。

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伐採木

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クレーン搬入

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クレーン設置

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枝吊り伐り

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枝葉チップ化

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太枝材吊り出し

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胴木伐倒

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元木引き摺り出し

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元木吊り出し

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伐採材積込

11月に当社のチッパーが重要部欠陥(フレームやブラケット等にクラック発生)によりクレーム修理へ入り、3週間待っても修理が全く終わらない状況でした。

今週前半に修理完了が来年1月末頃との連絡があって当社の予定が大幅に狂い、ほとんどの現場がチッパー不在で延期もしくはキャンセルせざるを得ないことになっていました。

18日にリース機が見つかって20日中の引き渡しがギリギリ可能であることが確定したので、本作業は延期せずにお客様へご迷惑をおかけすることなく作業を完了しました。

その代わりメガソーラー発電所関連の伐採ではチッパーを使用する最後の工程が間に合わず、枝葉処分費用を当社が負担して元請側に処分を依頼することとなりました。

11月6日から続く作業も12月6日で最後のチップ化作業を残すところまで終了しており、リース機が来ても工期には間に合わないので協議の上12月20日付で決着しました。

埼玉県狭山市 空地脇のケヤキ大木等の伐採

令和元年12月18、19日実施

狭山市にお住まいのお客様より、自宅に隣接していて野原となっている空地の脇にある目通り370㎝のケヤキ等の伐採の依頼がありました。

伐採木は空地と住宅地が隣接している野原の端に立っており、住宅の上に枝が伸びて被っている木や、目通り370㎝ケヤキは携帯電話会社2社の電波塔に接触する寸前となっていました。

近年の強力な台風で住宅の上に枝が折れたり、万が一倒れてしまったりすることや、携帯電話の電波塔にも万が一に枝が折れて破損しては大きな問題となるため、全ての立木を伐採したいとのことでした。

今年3月に自宅脇にあるクヌギ林の伐採及び剪定と同時にご依頼をいただき、クヌギ林の方は4月に先行して伐採を施工していました。

ケヤキを材として伐採するにはご依頼をいただいた時点では既に時期が遅く、依頼人様は11月末以降の施工を当初よりご希望されておりました。

伐採材は目通り370㎝ケヤキも含め、搬出せずに空いているところに短く切って積んでおいてもよいとのことでしたが、元木だけはもったいないので搬出することにしました。

ケヤキは太いものの枝下高が低く、樹齢が少々若いことが予想されていたので、伐採費用は依頼人様にご負担いただいて伐採後の搬出積込費用は当社の負担にて作業させていただくことになりました。

伐採木は空地と接する道路からは約50m奥に立っており、クレーンを使用するにはその分の敷鉄板が必要となるため、伐採木は全て空地に向けて伐倒するようにしました。

伐倒する際の補助や目通り370㎝ケヤキの胴木を道路の脇まで搬出するために、13tクラスのユンボをレンタルして投入しました。

リース会社より前日夕方にレンタル機を搬入したいとのことで、鍵の受け渡しと立会いを兼ねて当社のユンボも同時に搬入しました。

18日朝より作業を開始し、まずは目通り370㎝ケヤキを伐倒するにあたり、下敷きや障害となるケヤキ、エノキ、ムク、フジキ、その他小径木を伐採しました。

レンタル機はバックホーで借りているので、少しでも元木の長さが長く採れるように根回りを掘り下げ、最後は手作業で根張りの間から土を穿り出して除去しました。

10時までに障害木の伐採と目通り370㎝ケヤキへチルホール用の台付ワイヤの設置も完了し、休憩を挟んで伐倒作業に取り掛かりました。

根回りを掘り下げたために根張りが大きく蔓延るようになったので伐倒する前に除去し、3tと1.6t曳きチルホールで空地側へ曳き倒しました。

枝張り状況から胴割れは避けられたものの、二又から上の胴木太材は裂けて製材としての再利用が不能となったので、全て現地残置の対象となってしまいました。

昼までに玉切造材が終了して搬出可能な状態になり、午後は道路の脇まで胴木を搬出したり、枝払いや残置する材の集積をしたりして初日の作業を終了しました。

19日の作業2日目は隣接する住宅の上に枝が被っているケヤキ等の伐採と、目通り370㎝ケヤキの胴木の積込搬出をする予定でした。

住宅に枝が被ったケヤキはユンボで曳いて空地側へ伐倒し、伐採作業と伐採材の枝払い集積で午前中一杯かかりました。

目通り370㎝ケヤキの胴木を積み込むために、19日午後以降の指定でクレーン屋さんの間合い都合で16t以上のクレーンを手配してあり、13時半に16tクレーンが現着しました。

17日のユンボ搬入時、クヌギ林内のクヌギ1本が大風の影響で他のクヌギにもたれ掛かっているのを発見していたので、クレーン搬入と同時に伐採して撤去しました。

その後は目通り370㎝ケヤキの胴木をクレーンでトラック荷台の中央に積込み、両サイドにクヌギやフジキの伐採材を差し込んで積荷を安定させて全作業を終了しました。

ケヤキの胴木1本だけで5.2tもあって、16tクレーンでも初めに吊り上げる際には位置が遠くて荷重オーバーし、積込みには少々大変な面がありました。

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伐採木

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チルホール準備

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元伐り

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伐倒

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伐倒後

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玉切後枝払い

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ケヤキ元木地曳搬出

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ケヤキ元木積込

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伐採材搬出

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施工後

 

東京都青梅市 「銘木・超長尺材」長さ14mケヤキの伐採及び特殊搬出運搬作業

令和元年12月8日実施

当社が利用しているラフタークレーンリース会社の社長様を経由して、そのお客様の造園業者様より青梅市内でケヤキを3本伐採するので伐採材を処分してほしいとの依頼がありました。

材を確認するために住所から現物を確認したところ、伐採の依頼人様は当社の知り合いであり、製材の方で付き合いのある当社のお客様でもありました。

伐採するケヤキ3本のうち1本が非常に希少価値の高いケヤキで、そのようなことを関係者の方々は知る由もなく、ゴミ同然の扱いで伐採されようとしていました。

このケヤキは目通りが200㎝で枝下は13m、全幹で14mもあり、根元から10m位の位置で多少は曲がっているもののこのような12m以上を無傷で採れる材は非常に珍しいものでした。

また、目通り2mクラスに対して比較的ゆっくり育っている木のため、根元から枝下まで太さが大きく変化していない点からも非常に希少な材でありました。

特殊条件な材のため、このまま長材で伐り倒して搬出しなくては木にとって不名誉なことであるので、当社では100%生かして伐採するようにクレーン屋さんと造園業者様側にお願いしました。

しかし、立地条件が悪くて20tクレーンでは全幹吊り倒しは不可能とのことで、両者ともに長尺材での伐採はできないと断られました。

このケヤキを2分割ないし3分割にされる姿を目の当たりにしたくないため、関係者全員を説得して伐採権を移譲してもらい、当社で伐採搬出費用を全額負担の上で作業させていただくことが可能となりました。

以前に別の業者が鉄板を敷いてフルサイズの35tクレーンを搬入していることを知っていたので25tクレーンでの作業も可能でしたが、路盤を完全に養生する必要があるため小さいクレーンで伐採することにしました。

紹介者のクレーン屋さんは25tクレーンでも厳しいとのことでしたので、メインで利用しているクレーン屋さんに依頼して16tクレーンと12tクレーンの2台を搬入して作業することにしました。

また、伐採材を後日トレーラーに積み替えるまで当社貯木場で保管するため、クレーン屋さんの運送部門にもご協力いただいて事前に長尺材運搬へ備えた車両も手配しました。

現場内へトレーラーを搬入して積み込むことは物理的に可能でしたが、アスファルトの陥没防止や配車予定日の雨天中止によるキャンセルを避けるために、伐採日と出荷日は余裕を持たせて別々に設定しました。

伐出作業はクレーン2台と運搬車両を確実に揃えるために、関係者各位に日曜日での作業に対応していただきました。

当日は朝より16tクレーン、12tクレーン、運搬車両を3台同時に現地へ手配し、厚ベニヤを敷いてアスファルト面を養生し、クレーンと車両を設置しました。

伐採予定のケヤキ3本のうち2本は11月中に造園業者様が伐採しており、その際に長尺ケヤキの枝も全て除去してもらっており当社が伐採する際には廃棄物が一切出ないようにしていただいていました。

クレーン設置完了後、全幹吊り伐りするために幹上部へ玉掛けをして、そのまま元伐りを行って伐採は終了しました。

長尺材を16tクレーンで吊り倒していくには作業能力と吊り倒すスペースが足りないため、ここで奥に待機していた12tクレーンが吊り倒しに合流して16tクレーンをサポートし、空中で長尺材を吊り倒しました。

伐採材はここで造材等する必要がないので、一回も地面に下ろすことなくそのままの状態で運搬車両へ積み込みました。

ここまでの作業は1時間半掛からずに終了し、当社貯木場でもクレーンで荷下ろしするために10時前には全車貯木場へ向けて現場を出発しました。

16tクレーンと12tクレーン2台での荷役作業ですが実際のところ伐採材の重量は3.5tしかなく、今後出荷の際は当社のフォークリフトでもトレーラーへの積込が十分可能な重量でした。

出荷するまでの間、当社貯木場にて丸太置場3列分を潰して展示しています。材の使用用途は丸桁用材となる見込みです。

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伐採木(敷地外より)

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伐採木(敷地内より)

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クレーン・運搬車両設置

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元伐り

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全幹吊り出し

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空中吊り倒し準備

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空中吊り倒し

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積込

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荷締め固定

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現場搬出

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貯木場搬入

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積降

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椪列

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伐採材

先月より取り掛かっているメガソーラー発電所関連の伐採は、追加工事や急傾斜地での作業難航により完工まで95%程となっているものの、完全には作業が終了していません。

10月からは雨天時のみを作業休業として日曜祝日もフル稼働しておりますが、ご依頼が昨年の台風被害時よりも多く、作業が追いついていない状況です。

今回の伐採では伐採材を出荷する相手先の都合、出荷する際の原木運搬専用トレーラーの手配の都合上、先約が完工する前の急遽割り込みで実施することとなりました。

~出荷~

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超長尺ケヤキ積込

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出荷材

12月14日夕方、トレーラーチャーター便にてほかの当社伐採材等を積み込んで出荷しました。超長尺ケヤキは搬入時には14.8mありましたが、造材後の出荷時の長さは約13mになりました。

埼玉県所沢市 屋敷内のケヤキとサワラの買取伐採

令和元年11月4日実施

さいたま市にお住いのお客様より、所沢市内にある空き家となっている実家の敷地内の斜面に立っている目通り280㎝のケヤキの伐採の依頼がありました。

昨年以前の台風時、ケヤキ周辺に生えていた多数の竹が裏の道路へ倒れてしまい、撤去作業等で近隣に迷惑をかけてしまったそうでした。

万が一、このケヤキが道路へ倒れた時は竹の時以上に迷惑がかかり、ご自身の塀も崩壊してしまうことから伐採したいとのことでした。

予算の都合上、ケヤキを買い取りしてもらって依頼人様側で伐採費用を負担することなく、さらにはケヤキの奥に立っているサワラも可能であれば同時に伐採して欲しいとのことでした。

以前、他の業者が敷地内の中高木を伐採した際、常口よりケヤキの手前まで多数の鉄板を敷いてクレーンを搬入して作業をしたそうでした。

依頼人様のご希望上、伐採する際に鉄板を敷いて作業すると鉄板敷設に関わる費用が多く掛かってしまうため、当社では鉄板を使用せずにミニラフターで伐採することにしました。

また、枝葉等の発生材を搬出処分する費用もカットして敷地内に残置することを条件にケヤキを買い取りして、伐採搬出費用を相殺して無償にて作業させていただくことになりました。

サワラの伐採については本作業に鉄板を用いないため、クレーンが土の上を沈まずにサワラへ近づけた場合に限り、無償で伐採することを条件としました。

ケヤキの伐採はミニラフターが木に近づけたとしても胴木を吊り伐りすることはできないため、最悪クレーンは太枝を吊り伐りできる位置まで進入できれば作業は十分可能でした。

昨日夜に雨予報が出ていたのでクレーンを伐採木に近づけられるか非常に心配で、実際に夜間は大雨となったためクレーンの進入路は地盤がかなり緩んでいました。

朝に12tクレーンの搬入時、敷地内のコンクリートの通路から外れた途端にクレーンがスタックしたため、保険として携行していた厚ベニヤを敷いてなんとか伐採木の前へクレーンの設置に成功しました。

まずはケヤキの枝下ろしから開始し、萌芽枝が多く長くその分樹高が高くなっていたためジブを拡張して作業に取り掛かりました。

クレーンをケヤキに近い位置へ設置できているので、萌芽枝を付けたまま比較的大きい状態で太枝を伐り下ろすことができました。

サワラはケヤキよりも奥にあって梢端の高さがケヤキとほぼ同じであったため、サワラの梢端部のみジブ2段拡張して吊り伐りしました。

午前うちにサワラは根元まで伐採し終え、ケヤキも胴木のみが立っている状態まで伐採が完了し、午後はクレーンを後退させてケヤキの胴木伐採から開始しました。

ケヤキの胴木はクレーンとの位置関係上吊り伐りできないため、伐倒してから玉切ってクレーンで引き摺り出しました。

買い取りしたケヤキの胴木はもちろんのこと、そのほかの伐採材も基本的には当社で引き取ることになっていましたが、サワラも伐採した場合は全て積み切れないため一部は枝葉と同様に敷地内に残置しました。

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伐採木

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クレーン搬入

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ケヤキ枝吊り伐り

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サワラ梢端吊り伐り

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ケヤキ太枝胴切

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サワラ元木吊り出し

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ケヤキ胴木伐倒

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ケヤキ伐倒後

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ケヤキ元木引き摺り出し

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伐採材搬出

先頃より予定していたメガソーラー発電所関連の伐採は、開発許可が10月28日に下りていたようで、諸般の都合から明日より重機の搬入を開始し、翌6日より本格的に着工します。

現場は尾根、谷、急傾斜地、平地、沢など様々な地形のある約8700㎡の山林で、伐採材は基本的に全て搬出、枝葉等発生材は現地にてチップ化して、工事は概ね11月下旬までかかる見込みです。

埼玉県所沢市 屋敷林の皆伐

令和元年10月13日着工、30日完工

所沢市のお客様より、自宅屋敷内の母屋裏に広がっている1300㎡程度の屋敷林の皆伐の依頼がありました。

9月9日に通過した台風15号の強風の影響で、屋敷林に隣接している運送会社の営業所に枯れ枝が落下し、駐車していたトラックが破損してしまったことで伐採することを決断しました。

昨年に首都圏で猛威を振るった台風24号やそれ以外の台風の際にも枝が落下して、度々トラックを破損させてしまっていたそうです。

トラックの破損度合いが大きい際は依頼人様側で修理代の実費補償をしており、運送会社の方からも落下枝に対するクレームも入っていました。

屋敷林の広さは簡単な測量の結果で東西に約35m、南北に約40m、蔵などの建物を除いてもL字型の山林1300㎡程度で、中径木以上の樹木のほとんどは樹高20mを超えており、屋敷林全体に孟宗竹が繁茂していました。

小径木を除いた伐採対象の樹種は多い順にケヤキ、カシで8割以上を占めており、目通り220㎝と190㎝のスギ2本、目通り180㎝のイチョウ1本もありました。

大径木は目通り280㎝、枝下11mのケヤキと目通り260㎝のカシがそれぞれ1本ずつあり、これ以外で目通り200㎝超えの大径木は10本近くありました。

山林の幅が狭く、山林内には電線、蔵、廃屋、井戸と水屋、祠が2宇あって、中木以上は伐り倒すことができませんでした。

伐採材は基本的に搬出処分して山林跡地に残さないで欲しいとのことでしたが、枝葉や竹は林内でチップ化して粉砕物は散布整地してもよいとのことでした。

見積の金額次第で常口からずっと奥へ入った庭の方にあるカシ4本とカキ1本も伐採したいとのことで、予算の範囲内であったことからこれらも伐採することになりました。

伐採工程は林内の竹や小径木伐採とチップ作業で2日、屋敷林内の樹木と庭の樹木のクレーン伐採及び伐採材搬出とチップ作業で9日、合計11日の予定で見積して作業させていただくことなりました。

このほかに伐採依頼が多数入っており、雨天時と休日を休業しては到底依頼を処理できないため、雨天時のみ休業として日曜祝日もフル稼働することにしました。

13日日曜より鉄板敷設用フォークリフトやユンボの回送、養生用5×10敷鉄板10枚の運搬及び敷設をしました。

県道から依頼人様屋敷内へ通じる私道の舗装幅が2.4m程度しかなく、ラフターや大型車が進入できないので常口付近を敷鉄板10枚で道路拡張と舗装面の養生をしました。

14日と16日は別の現場での作業が入っていたのでそちらを優先し、15日と17日で竹と小径木の処理をしました。

18日は雨天で休業にして、19日より12tクレーンを搬入して本格的に伐採を開始しました。19日は常口通路側のケヤキやイチョウを伐採しました。

ここで、当初はクレーン伐採をミニラフターで5日、25tラフラーで4日を予定していましたが、クレーン屋さんより作業期間中に25tラフターの手配が難しいとの通達がありました。

依頼人様の私道からと屋敷林と運送会社営業所との間にある隣人様の私道上からクレーンで挟み撃ちにする予定でしたが、スギ高木やケヤキとカシの大径木は25tクレーン以上でないと届きませんでした。

配車上ミニラフターしか使えないことから、竹の根が多数ある林内の局所的にチップを厚く散布して整地し、ミニラフターを林内へ進入させて伐採木の近くまで接近させることにしました。

20日以降は全てミニラフターを林内に進入させてジブ2段拡張して作業しました。20日は目通り280㎝ケヤキの枝下ろし、目通り220㎝スギの伐採等をしました。

21日は目通り260㎝カシの枝下ろし、目通り190㎝スギの伐採やその他数本の中径木の伐採をしました。

22日は雨天で休業し、23日は運送会社へ迷惑をかけているケヤキ等7本の伐採をしました。24日も引き続き運送会社側の樹木の伐採を行い、2日間で迷惑をかけていた樹木の伐採を完了しました。

25日は大雨のため休業し、26日は林内が泥濘っていたのでこちらでの作業を見合わせて、庭の方のカシや植木等の伐採を行いました。

27日からは当初25tラフターで伐採予定であった母屋裏のカシ4本とサクラ1本の伐採に取り掛かりました。

4本あるカシのうち1本目の枝下ろしの終盤に差し掛かったところ、高さ10m付近にスズメバチの巣があってなす術なく襲われ作業が中断しました。

クレーンのフックで体当たりして巣を叩き落したり、殺虫剤と塗り薬を購入したりして応急処置とハチの撃退をして何とか作業を再開しました。

この日のうちにカシ4本とサクラ1本は枝無しの棒立ち状態にして作業を終了し、28日の午前中に胴木は全て胴切してから根元まで伐採しました。

午後は棒立ちの状態にしておいた目通り260㎝カシと目通り280㎝ケヤキの胴木伐採をしました。

この現場では枝下ろしした樹木は基本的に伐倒可能でしたが、受け口を作った際の木端もチップ化する必要や伐採材を長く採りたいことから、小径木と目通り280㎝ケヤキを除いては幹も全て吊り伐りしました。

28日で全ての伐採が終了して29日は雨天で休業とし、30日は目通り280㎝ケヤキ等の伐採材をミニラフターで積込みをしたり、林内の整地等の仕上げ作業を行いました。

夕方には帰り荷として敷鉄板とフォークリフト、ユンボも回収して予定通りの日数で作業を完了して全工程を終了しました。

チッパーもほぼ毎日フル稼働し、竹や枝葉の物凄い量のチップが山林全体に平均で10㎝近くの厚さで散布整地され、草の抑制や発生材の搬出処分費用を大幅に抑えることができました。

伐採材原木丸太、チップ用パルプ材等の総量で100t近い伐採材は全て当社が無償で引き取り、屋敷林は伐根残しのほぼ更地状態となりました。

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目通り280㎝ケヤキ伐採木

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太枝吊り伐り(10/20)

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枝吊り伐り(10/20)

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太枝胴切(10/20)

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胴木伐倒前(10/28)

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受け口伐り(10/28)

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伐倒(10/28)

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元木引き摺り出し(10/30)

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元木伐採材(10/30)

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2番玉積込(10/30)

来週よりメガソーラー発電所建設に伴う取付道路作設において、約9000㎡の山林帯状皆伐作業を実施する予定です。

当初は11月1日より着工ということでこの屋敷林伐採を急ぎましたが、許可の関係で最速11月5日以降にずれ込んでいるようです。