埼玉の伐採、製材ブログ

東京都八王子市 飲食店改装現場のイチョウの伐採

令和2年12月19日実施

飲食店の設計部担当者様より、八王子市内にある改装中の飲食店駐車場内にある目通り260cmのイチョウの伐採の依頼がありました。

敷地内の植え込みにあるイチョウが大きくなってしまい、枝葉が看板を隠して宣伝効果を低下させることから新装開店前に枝下ろし等何らかの対処をしたいとのことでした。

当社では再利用できる長さで幹を伐採できれば引取処分費用が掛からないので、根元から伐採することになりました。

12月初旬に最初のご連絡をいただき、改装の工期が23日までで21日前後に新看板の取り付け工事があるので、その兼ね合いで伐採できれば丁度良いとのことでした。

イチョウが面している駐車場は他の店舗様との共用となっているので、可能な限り支障期間を最小限にしたいとの意向がありました。

伐採作業決定後、当改装現場の工事状況、当社の他現場の依頼状況、クレーン予約の兼ね合いから19日しか施工日を取れなかったので、関係各位様のご協力をいだいて1日以内で作業を終了するようしました。

また、本日は当社作業員1名が欠ける予定で自社での発生材運搬では間に合わないこと、駐車場に発生材を置いて帰れないことから、収集処分業者を手配して発生材は搬出することにしました。

伐採木はイチョウ1本だけでしたが解体現場ではないため倒せないので、13tクレーンを搬入して吊り伐りすることにしました。

伐採木周辺は交通量の多い街道と交差点、木の直下には歩道、電線、信号機、看板台座、街灯、植え込みがあって枝1本も簡単には落とせない状況でした。

枝は幹から生えた太枝1株毎に、毎回交通状況や歩行者等の周囲を逐一確認しながら全て吊り伐りして伐り下ろしました。

人数が少ないため片付作業のペースが少し遅めで、午後には収集業者が枝葉を引取りに来てしまうので、遅くとも昼までには処分に出す発生材を揃えておく必要がありました。

11時半までに枝下ろしが終了して午後一番で早急に幹を伐採し、その後収集業者を搬入して枝葉や切り落とし材など幹以外の発生材は全て積み込んでもらいました。

発生材は手配した箱車1台に積み切り、3分割にした幹は当社のトラックへ積み込んで引取り、15時までに全作業を終了して駐車場を明け渡しました。

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伐採木

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梢端吊り伐り

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萌芽枝吊り伐り

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枝払い作業

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3番玉胴切

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2番玉胴切

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元伐り

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元木吊り倒し

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枝葉発生材積込

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施工後

 

埼玉県富士見市 神社境内の枯れマツ、半枯れケヤキ、エノキの伐採

令和2年12月15、16日実施

富士見市の方の紹介により、同市内のご近所にある神社の氏子総代様から境内の枯れマツ3本、半枯れケヤキ1本、エノキ1株の伐採の依頼がありました。

今年2月頃より鳥居の上に伸びた門被りマツが枯れ、立て続けに境内のもう1本のマツも枯れ、残りの1本も枯れ始めて樹勢が虫の息となり、危険な状態となっているので伐採したいとのことでした。

特に門被りマツは倒木等した際に鳥居を確実に倒壊させてしまうため、早い段階に撤去する必要がありました。

マツ3本の他に、隣地の施設駐車場と境内との堺にあるケヤキも枯れ枝がかなり目立ち、根元には腐食が見られて樹勢がかなり衰えていたので予算次第では伐採したいとのことでした。

このケヤキの直下は施設の駐車場となっており、普段より木の下に駐車している車があるので、いつ枯れ枝が落ちて車を破損させてしまってもおかしくない状況でした。

さらにケヤキの他に、境内と駐車場の間に設置されたフェンスを突き破って巻き込むように生えたエノキも大きくなる前に撤去したとのことでした。

これらのご依頼で丁度2日間の作業内容となったことで当初は枯れマツだけの伐採予定のところ、予算も折り合ったのでケヤキとエノキも同時に伐採することになりました。

伐採には2日間とも13tクレーンを搬入し、初日は枯れマツの伐採から取り掛かることにしました。

どの木も樹高が高くないので、枝と幹を断幹してゴミにする方法であれば当社のカゴ付きユニック車での伐採が可能でしたが、全て搬出する必要があったのでラフタークレーンを使用しました。

最初に鳥居脇の門被りマツから伐採を開始し、道路にクレーンを設置しての作業となったので、電話線や旗竿を回避するためにジブ2段拡張しました。

道路からの作業のため、開始時間の関係や伐採材の積込等を全て完了しないと次の木へ移れないので11時過ぎまで掛かり、クレーンの移動等準備後は午後より残り2本のマツを伐採しました。

初日の伐採材は午後より原木運搬車が他現場へ丸太の引取りへ離脱してしまったので、門被りマツの幹だけを搬出して枝葉はダンプ1台分を積み込んで搬出しました。

午前の休憩時に総代様方と枝葉チップ化の話をしたところ、予算の圧縮が可能であれば枝をチップ化してもよいことになったので、2日目はチッパーを搬入して粉砕作業をすることになりました。

2日目はケヤキとエノキを伐採するため、昨日のマツ伐採材を先に積み込んでから隣地施設駐車場へクレーンを移動して作業を開始しました。

エノキは根元の株分かれ部から全木で吊り伐り、駐車場内ではなく境内に吊り倒して枝払いと造材をしました。

昨日残ったマツの枝葉とともに神社本殿の裏でチップ化し、粉砕物は境内に撒いたり農家が堆肥用として持ち帰るとのことで山積み状態でよいとのことでした。

午前のうちにケヤキも半分以上枝下ろしを完了し、午後は残りの枝下ろしと幹を伐採してチップ作業と清掃作業もして作業を終了しました。

太枝伐採材が原木運搬車1台で載り切らない可能性が出てきたため、チッパーで処理可能な太めの枝も粉砕していたことで片付作業に時間がかかり、2日間ともに16時過ぎまでの現場作業となりました。

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伐採木(枯れマツ)

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伐採木(左:半枯れケヤキ、右:エノキ)

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門被りマツ枝吊り伐り①

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門被りマツ枝吊り伐り②

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門被りマツ胴木吊り倒し

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半枯れケヤキ枝吊り伐り①

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半枯れケヤキ枝吊り伐り②

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半枯れケヤキ元伐り

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半枯れケヤキ胴木吊り倒し

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伐採材

 

埼玉県所沢市 屋敷内のケヤキ、カシの枝下ろし

令和2年12月10、11日実施

所沢市にお住まいのお客様より、自宅屋敷内にあるケヤキ1本とカシ1本の枝下ろしの依頼がありました。

2年前の台風で母屋の裏にあるカシが幹中段で折れたことや新興住宅地への落葉に対する配慮から、大きな被害が出る前に対策したいとのことでした。
特にケヤキは電線のすぐ脇に立っており、枝上部は電線の上を越えて道路上へ伸び、敷地側の枝は井戸の水屋の上に大きく被っていて、枯れ枝が落ちた際は多少なりとも損害が出てしまう状況でした。

当初は根元からの伐採を予定していましたが、依頼人様の諸事情により伐採を見合わせて一旦枝下ろしに変更し、根元からの伐採は時期を空けてから施工する予定となりました。

このため施工予定のケヤキとカシの枝下ろしは1日では施工できず、2日間では時間が余ってしまうので、母屋裏のカシで屋根に被っている枝も同時に剪定することにしました。

現場への道路が狭いため母屋裏のカシの枝下ろしには16tクレーンを搬入し、ジブ拡張して作業するものの揚程が足りないと予測されるので、今回は母屋側の枝を可能な範囲での剪定としました。

伐採発生材のうち太枝は当社で搬出し、チップ化可能な枝葉は粉砕のうえで敷地内に散布してもよいことになっていました。

初日着工予定のケヤキとカシは13tクレーンでの作業が可能でしたが、クレーン屋さんの配車状況と2日目の作業で16tクレーンが必要になることから、両日とも16tクレーンが配車されました。

着工時よりジブを拡張し、16tクレーンでの作業となったことで作業能力を十分に確保できたことから枝を大きく吊り伐ることが可能となりました。

午前までにケヤキの枝下ろしを終了し、午後はチップ作業や太枝の積込等を行いながらカシの枝下ろしにも取り掛かり、15時までに半分程度まで枝下ろしが完了しました。

初日の樹上作業はここまでとして、発生材のチップ化や太枝薪材の積込をして作業を終了しました。

2日目はカシの枝下ろしの続きより作業を再開して10時までに所定の作業を完了し、それ以降は可能な範囲の作業として母屋裏のカシ3本のうち、屋根の上に伸びた枝の剪定作業に取り掛かりました。

3本のうち2本で揚程を確保できない枝が予想よりも多くあったので、非常に手間取って樹上作業が終了したのが16時となっていました。

そこからの追加作業として植木の剪定等、チップ作業、積込作業、清掃作業が重なり、全ての作業が終了して現場を撤収したのは18時となっていました。

敷地内の作業場所は決して広くなく、常口は16tクレーンの進入がいいところで3t級ロング車の進入はかなりギリギリな状況でした。

吊り下ろした枝は枝払いした後、定期的に搬出しないと作業場所が狭くなってしまうような場所であったので、チップ化に協力いただけたことで費用面や工期の圧縮をすることができました。

また、チップ化した粉砕物は依頼人様の空地へダンプで運搬集積できたことで、場外遠方へ運搬する時間と人員を消費せずに作業を完了しました。

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伐採木

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ケヤキ枝吊り伐り①

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ケヤキ枝吊り伐り②

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ケヤキ枝吊り伐り③

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枝葉粉砕積込作業

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カシ枝吊り伐り(所定作業)

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ケヤキ太枝パルプ材

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ケヤキ太枝薪材

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母屋裏カシ枝吊り伐り①(追加作業)

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母屋裏カシ枝吊り伐り②(追加作業)

 

埼玉県さいたま市南区 屋敷裏のケヤキ2本の伐採

令和2年11月24日実施

2週間前に同区内でケヤキ5本を伐採したお客様のご紹介により、ご近所にお住まいのお客様より裏庭にある目通り210cmと190cmのケヤキ2本の伐採の依頼がありました。

目通り190cmケヤキの方が立ち枯れとなってしまい、後程に裏の塀の建て替えも予定しているので、この機会に両方を伐採したいとのことでした。

紹介者様と同様に市内の空師さんに依頼して伐採等の管理をしていましたが脳梗塞により作業ができなくなってしまい、伐採業者の当てがない状態となっていました。

ここで、紹介者様のケヤキ5本を伐採するという情報をお聞きして紹介者様を介して当社へご依頼をいただき、可能であれば同時期に施工して欲しいとのことでした。

ケヤキは母屋の裏と隣家の堺との間に立っており、依頼人様の常口には門があるために車両類を敷地内へ搬入することはできませんでした。

人力で伐採する場合は裏庭から道路への搬出路は無く、発生材を搬出する際は敷地内を通って門の前まで長い距離を歩く必要があり、一部狭い通路もあって幹の搬出には困難を極める状況でした。

伐採発生材を全て搬出処分する必要があることから、隣接する市道にクレーン設置して使用することで伐出作業を容易にするとともに、幹等の伐採材を敷地内から長材で搬出することも可能でした。

ただし、道幅と片側通行の関係から使用機材はミニラフターに限られ、道路上での作業となるため9時より12tクレーンを搬入して作業を開始しました。

以前より枝下ろしをしているため萌芽枝は細く、伐採木周辺に大きな障害となる構造物や植木は無いので、枝は基本的に先に伐り落としました。

伐採材の吊り下ろしと枝払い作業はゴミ飛散防止のため全て裏庭の中で行い、短時間で積込ができるように仕分けて束ねた後、全ての発生材が揃ってから搬出するようにしました。

9時より作業を開始して途中に休憩を挟んでも11時には伐採作業は終了し、昼までに枝葉等の発生材の積込も終了しました。

昼休憩を挟んで午後一番より伐採材の積込を行い、14時までに作業場所の清掃等全ての作業が終了して道路も開放しました。

材は紹介者様のケヤキと同様に質的には良い部類にありましたが、節や曲がり等があるために全て無償での引取りとなりました。

また、立ち枯れの目通り190㎝ケヤキは主根腐食による大穴、目通り210㎝ケヤキはサルノコシカケによる腐食が伐採後に判明し、両方とも利用部位が限られる伐採材となりました。

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伐採木(左:目通り190㎝、右:210㎝)

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クレーン設置

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目通り210㎝ケヤキ太枝吊り伐り

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目通り190㎝ケヤキ太枝吊り伐り

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目通り210㎝ケヤキ元伐り

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目通り190㎝ケヤキ元伐り

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枝葉積込

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目通り210㎝ケヤキ元木吊り出し

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目通り190㎝ケヤキ元木吊り出し

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伐採材

 

埼玉県坂戸市 神社境内のイチョウの買取伐採

令和2年11月22日実施

坂戸市の神社の関係者様より、境内にある目通り280㎝のイチョウを引取りに来て買い取ってほしいとの依頼がありました。

当初、相手方で伐採するので伐採材の買取と現地までの引取りとのご依頼でしたが、他者の伐採材は当社では引取りを行っていないので当社までお持ち込みいただくことを前提としていました。

お話を詳しく伺ったところ、神社の関係者様で伐採して誰も引取りに来ない場合は細裂いて捨ててしまうとのことで、勿体ないのでまずは立木の状態を画像で判断しました。

画像を確認した結果、初めに申し出て頂いていたサイズに大方間違いなく、引取り手が無い場合はゴミ同然になってしまうとのことだったので、当社で引取りさせていただきたいと申し出ました。

ただし、素人が伐倒に失敗して材を痛めたり、短く伐られたりすると価値が著しく下がってしまうため、同時に伐採も当社で請け負わせていただくように提示しました。

予算の都合から、伐採費等の費用が発生する場合は関係者様方の有志で伐採するとのことでしたので、伐採費を相殺して無償以上で作業をすることが条件でした。

画像判断で概算として無償以上での買取伐採をご提示し、伐採をするために調査に伺ったところ、無残にも根元にチェーンソーでの切り込みが入っていました。

関係者様方が持ち寄ったチェーンソーで相当格闘した跡が残っており、結果的に当然伐採することができずに伐採業者と引取業者の両者を探していたとのことでした。

このため、重要部に大きなダメージが入ってしまっていたので価値が下がりましたが、不幸中の幸いにも切り込みを入れた面がメインの面を概ね回避していました。

切り込みが無かった場合には利用価値がもう少しありましたが、無償以上での伐採を約束していたので伐採搬出費を相殺して無償で作業させていただくことになりました。

イチョウ自体は価値の高い木ではないものの当該木は以前に地上6m付近で胴切されており、萌芽枝は関係者様が先日に除去済みであったので枝片付作業がほぼ無く、伐出は大変に容易な状況となっていました。

当社からの作業人員も伐採者と運転手、クレーンオペレーターの3人3台で十分であるので伐採日を休日指定とし、全員アルバイトでの出勤で経費を大幅に抑えることで相殺での伐採が可能でした。

他者が伐採しても4tユニックでの積込と搬出は厳しく、当社人員や重機車両を正規に手配すると経費が高くなってしまうため、結果的に当社も有志扱いで伐採した方が安いということになりました。

当社の指定位置で伐採して割れや芯抜き等の失敗もせずに伐採できた方は今までに極僅かしかいないので、他者が伐採した材を引取、買取する際は必ず当社まで持ち込んでいただくことを条件としています。

22日指定で朝より境内脇に13tクレーンを搬入し、クレーン設置後は幹に玉掛けしてそのまま元伐りし、一撃で伐採を終了しました。

端材等は残置して良いことになっていたので残っていたコブや枝を払い、不要部位も切り落として造材を完了してトラックへ積込みました。

作業開始より1時間経たずに伐採材の積込まで終了し、多数の関係者様に見送られて搬出を完了しました。

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伐採木

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クレーン設置

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元伐り

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元伐り後

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吊り倒し

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造材後伐採材

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吊り出し

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積込後

 

埼玉県さいたま市南区 屋敷内のケヤキ5本等の伐採(2)

令和2年11月10、11日実施

さいたま市南区でのケヤキ伐採の続き記事です。

クレーンの設置位置の関係から、初日に引き続き隣人様の残り2本のケヤキとシュロや竹などを10日午前中に伐採して、隣人様分の作業を完了しました。

午後は依頼人様分の伐採を再開し、母屋裏のケヤキ3本の枝下ろしをしてダンプ1台分となる量を考慮しながらチップ化し、満載となったところで枝下ろしを中止して2日目の作業を終了しました。

伐採材は隣人様分の5m材で2本しか伐採しなかったので、それらは別のトラックに積み込んで搬出しました。

本日11日は3日目で伐採最終日となり、クレーンを13tラフターに入れ替えて母屋裏にクレーンを搬入してケヤキ3本等の胴木伐採に取り掛かりました。

母屋裏は整地するまで浄化槽が埋設されており、ケヤキ伐採と物置設置のために撤去したことで地盤が他よりも柔らかいと思われていましたが、多少の轍ができた程度でクレーンが進入できました。

解体整地を行った業者様へ当社より、ミニラフターとトラックが敷鉄板無しで搬入できるくらい地盤を強固に転圧をしていただくように申し付けてありました。

その甲斐と整地後約2ヶ月を待ったことで地盤が安定し、クレーンが埋まったりプラシキを多用したりすることなく作業を進めることができました。

伐採材を可能な限り用材として再利用できるように伐出するため、昨日のうちに幹下部の萌芽枝等を除去して胴木の状態をよく確認できるようにしてありました。

母屋裏が通路となり、クレーンが可能なところまで進入したことで3本とも胴木を全幹で吊り伐りすることが可能となり、吊り倒してから欠点を確認して造材しました。

目通り180㎝ケヤキは節があるものの、曲がりの小さい長尺材であったので7m材に造材して搬出することにしました。

ほかの2本は節だらけのため3~4mに造材し、低木類も伐採して伐採材は母屋裏から一旦母屋脇まで吊り出してクレーンも積込のため母屋脇へ移動しました。

トラックは母屋の玄関前までしか進入できないので、伐採材を積み込む際は材とクレーンを交互に移動させて母屋裏から搬出しました。

15時までに全ての積み込み作業が終了し、全車撤収して所定の伐採作業を全て終了しました。

伐採発生材は各日とも騒音等のクレーム無くチップ作業と伐採作業を同時進行したことで、全て当日中に粉砕~積載~搬出が完了していました。

当初、枝葉等は無加工で搬出する予定でしたが、急遽チッパーを使用できたことで運搬台数を大幅に削減することが可能となり、その分の工期を短縮することができました。

強剪定した影響で全てのケヤキが幹から萌芽枝が胴吹きし、大きさの割に樹齢が経っているので木としては質の良いものでしたが、買取までには該当しなかったので無償引き取りとさせていただきました。

翌日に各種養生板、ユンボ、チッパー、発生残材を引き上げて全作業を終了します。近々、依頼人様のご紹介でご近所の知り合いの方のケヤキも伐採する予定です。

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隣地細ケヤキ伐採(10日)

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目通り180㎝ケヤキ枝吊り伐り(10日)

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チップ作業

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13tクレーン搬入

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目通り180㎝ケヤキ全幹吊り伐り

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目通り180㎝ケヤキ全幹吊り倒し

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目通り150㎝ケヤキ全幹吊り伐り

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目通り190㎝ケヤキ全幹吊り倒し

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7m材積込

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伐採材

 

埼玉県さいたま市南区 屋敷内のケヤキ5本等の伐採(1)

令和2年11月9日実施

平成29年3月に当社で人力枝下ろしを施工したさいたま市にお住まいのお客様より、当時枝下ろしした母屋裏のケヤキ5本を含む立木の伐採の依頼がありました。

敷地内に貸家等を建てる計画があって、建設予定範囲にある庭や納屋を撤去することで母屋の裏まで車両や重機が進入可能となるので、この機会にケヤキも伐採したいとのことでした。

伐採するケヤキの目通りは210㎝、190㎝、180㎝(2本)、150㎝の5本で、そのほかにケヤキの周辺にあるカシやサクラ等の小径木も全て伐採することになっていました。

昔の台風等で一部のケヤキは北側へ既に傾いており、万が一倒れた際は裏のマンションに重大な被害が及ぶため以前より気に掛けられていました。

当社で枝下ろしした際は機械どころか、人間が歩くだけの幅しかない通路もあって枝葉の搬出が大変で、トラックが停まっている入口までひたすら歩いて往復して搬出していました。

当時でも技術的には根元からの伐採も可能でしたが、幹の搬出がネックとなっていたことで枯れない程度に樹高を低くして残すようにしていました。

最初の作業は市内の空師さんからの下請けとしての共同作業から始まりましたが、その方が昨年に脳梗塞となって作業ができなくなり、当社を覚えていただいていたことで直接ご依頼をいただきました。

空師さんの作業見合わせによりこの方のお客様が当社へ多数流れてきており、個人様をはじめ造園業者様からも直接ご依頼をいただくようになってさいたま市方面への出向が増えています。

この現場と同時に、隣人様からも本案件と同様の理由でケヤキ3本の伐採のご依頼をいただいており、両者同時進行で作業することにしました。

当初の伐採予定は秋以降となっていたので、夏に解体整地が行われた後は地盤の自然締固めを待ってからの着工を予定していました。

整地直後は地盤の締固めが甘く、車両の進入には80m分に相当する鉄板敷設が必要になることから、ケヤキの伐採時期も含め整地後約2ヶ月お待ちいただいて11月2週目着工を9月の時点で決定していました。

庭を抜根整地したことで地盤が下がり、道路との段差が大きくなっていたので7日にユンボやプラシキの運搬を兼ねて鉄板スロープを設置し、本工事時の車両搬出入に備えました。

既に解体してしまった納屋の代わりを母屋の裏に再建するために、伐採木の傍にあった古いボイラー室や浄化槽も撤去したことでクレーンが更に伐採木に接近できるようになっていました。

着工初日はボイラー室跡地に12tクレーンを搬入し、目の前の目通り210㎝、180㎝ケヤキと隣人様の目通り210㎝ケヤキの合計3本を伐採しました。

以前の枝下ろしで太枝を残さずに樹高を低くするように強剪定したため、幹から萌芽枝が多数生えてしまっていたので材の伐採位置を確定する都合上、幹下部の萌芽枝を最初に伐り落としました。

萌芽枝が多数生えてしまっていた状況でしたが、元木だけでもチップ材ではなく用材として使えるように採寸してから伐採しました。

枝葉は当初、無加工でダンプ等に積んで搬出予定でしたが、都会の街中にも関わらずチッパーを使用しても良いことになったので、粉砕してダンプに吹き込んで当日発生分は全て1台に積み切りました。

伐採材も立木3本でちょうど搬出車両1台分となって、当社より片道約2時間かかり帰社後に伐採材及び粉砕枝の荷下ろしもあるので15時過ぎには作業を終了し撤収しました。

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伐採木

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目通り210㎝ケヤキ3番玉胴切

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目通り210㎝ケヤキ2番玉胴切

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目通り180㎝ケヤキ2番玉胴切

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目通り210㎝ケヤキ元伐り

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隣地目通り210㎝ケヤキ枝吊り伐り

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隣地目通り210㎝ケヤキ3番玉胴切

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隣地目通り210㎝ケヤキ元伐り

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伐採材積込

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初日伐採材

 

埼玉県飯能市 斜面墓地内の樹木伐採

令和2年10月27~30日実施

入間市内の解体業者様より、飯能市内にある個人墓地の敷地斜面に立っているケヤキ、カシ、クリ等の立木全ての伐採の依頼がありました。

墓地として使用している傾斜地が鬱蒼とした林になってしまい、依頼人様とその御親族は高齢となって落葉の清掃や管理に手が届かなくなりつつあるので、全て伐採することになりました。

山林となっている斜面の中腹に墓地が設置されているため、枝を伐り落としたり、簡単に幹を伐り倒すことはできませんでした。

また、現場へ向かう道路は最少幅員210㎝の箇所があって、大型のクレーンどころか中型車も進入が不可能な状況でした。

伐採後の枝葉は墓地東側の一段高い平坦地に集積の上で残置しても良いことになりましたが、幹等の重量物で腐りにくいものは可能な限り搬出して欲しいとのことでした。

伐採に際し、山林の南側にある小さな資材置場をお借りすることができたので、非力ながらもミニラフターを使用することが可能となり、依頼人様のご希望通りに幹の搬出には目途が立ちました。

お借りできた資材置場は山林斜面の下にあたり、山林とクレーン設置位置との間には小屋があるためにクレーンの作業半径が常に10mを超える状態でした。

斜面の下からクレーンで伐採するため、一番遠い立木は一番高い位置に立っていることになるので、13tクレーン指定でジブ2段拡張でも届かないことを想定して伐採することにしました。

当初は梅雨入り前の今年6月上旬から着工する予定でしたが諸事情により延期となり、7月の長雨と8月9月の猛暑からクレーン伐採は見合わせとなって10月までずれ込んでいました。

今シーズン始めには有用木伐採や工事関連の伐採が続いていたことでなかなか着工できず、造成関連の伐採が1件キャンセルになったことで漸く10月下旬から本現場の着工に目途が付きました。

本格伐採に先駆けて19日に平坦地や斜面の草むらや篠藪の刈払いを実施しており、本工事の際にすぐさまクレーン伐採に取り掛かれるようにしてありました。

篠藪や灌木類を撤去したところ、枝葉を残置する平坦地の手前側にクレーンが幸いにも届くようになり、最初から枝払い作業が安全な平坦地上でできるようになりました。

枝葉は平坦地の奥から順に山積みにするように指示されており、手前で枝払いした後は残置物を奥へ手作業で運んで積み上げました。

2日目までに伐採木全ての枝下ろしと一部の小径木類の伐採を完了し、3日目の午前までにはほぼ全ての伐採作業は終了していました。

3日目からは枝片付の無い伐採作業となるため、一部人員を運搬作業へ回して伐採材の搬出も並行して行いました。

伐採材の搬出には道路の幅員と曲がり角等から小型車しか進入できないので、3tダンプをレンタルして当社貯木場まで片道20分の距離をピストン輸送しました。

伐採材は少なくとも3m以上で搬出できる予定でしたので、ダンプのレンタル料をご負担いただいて幹の処分費は無償で搬出しました。

4日目は残った伐採材の搬出、墓地及び法面の落葉や篠の切りくずの清掃と平坦地までの荷揚げを行い、昼までに所定の作業を完了しました。

午後はクレーンの搬出や敷板の回収、資材置場の現状復帰をして全作業を終了し、余った時間で翌日から瑞穂町で伐採する現場へクレーンと敷板をそのまま回送してクレーン設置まで行いました。

当該墓地の立木を全て伐採したことにより、今までは隠れていた山側の境界に堺木として植えられていたスギとヒノキが目立つようになったので、隣人様も伐採に向けて当社と協議を開始しました。

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伐採木全景

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施工前

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クレーン搬入

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クレーン設置

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伐採枝送り込み

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最遠ケヤキ枝吊り伐り

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カシ枝吊り伐り

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最遠ケヤキ元伐り

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伐採材搬出

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施工後

 

東京都西東京市 屋敷内のケヤキ大木等6本の買取伐採(2)

令和2年9月30日実施

西東京市でのケヤキ伐採の続き記事です。

昨日は16tクレーンで可能な範囲を全て伐採し、本日は13tクレーンに機種を変更して母屋に近い位置にあるケヤキ2本とカシ1本を伐採するだけになっていました。

昨日伐採した目通り310㎝ケヤキと以前に倒木した目通り300㎝超ケヤキの間の通路を跨いでクレーンを中庭へ搬入しました。

クレーンを可能な限り伐採木に接近させ、目通り150㎝ケヤキは枝付きの全木状態で吊り伐りして伐採しました。

続けて目通り230㎝ケヤキの伐採に取り掛かり、クレーンの作業能力から一旦中段切りする必要があるので、幹の状態を確認するために萌芽枝を伐り落としました。

胴切位置を確定して胴木を2分割で伐採し、休憩を挟んでカシも全木状態で吊り伐りして所定の伐採作業を終了しました。

本日は伐採材を2台搬出する必要があるので、すぐさま伐採した材を積み込んで当社貯木場まで1台目を搬出しました。

昼休憩を挟んでトラックが戻るまでの間、伐採枝の積込、現場内の清掃、残す細ケヤキの剪定をして2台目の伐採材を積み込み完了と同時に撤収できるように待機しました。

14時半前にトラックが戻り、昨日伐採した目通り310㎝ケヤキの胴木伐採材2本を積み込みました。

最終的な清掃と確認をするためトラックとクレーンを搬出して、最終確認後残りも撤収して15時半過ぎに全作業を終了しました。

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クレーン搬入

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目通り150㎝ケヤキ全木吊り伐り

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目通り230㎝ケヤキ2番玉胴切

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目通り230㎝ケヤキ元伐り

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目通り230㎝ケヤキ元木吊り出し

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目通り230㎝ケヤキ元木吊り倒し

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伐採材(目通り230㎝、150㎝ケヤキ+他)

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目通り310㎝ケヤキ伐採材積込

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伐採材(目通り310㎝ケヤキ胴木)

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施工後

先週より今シーズンの伐採を開始し、例年通り既に多数の伐採のご依頼をいただいております。

今年は大型の台風が首都圏を直撃していないので倒木処理に追われることはありませんでしたが、台風での倒木や落下枝が怖いとのことや心配だといったご相談が年々増えております。

今回の伐採をもってお客様の敷地にはシンボル的な大木が無くなってしまいましたが、ケヤキの伐採時期を前倒して台風が襲来する前に施工できたことで大変喜ばれておりました。

東京都西東京市 屋敷内のケヤキ大木等6本の買取伐採(1)

令和2年9月29日実施

先週より今年度の伐採シーズン繁忙期に突入し、シーズン最初の大木の伐採です。

過去2回に渡って敷地内のケヤキを当社で伐採しているお客様より、自宅敷地内に最後まで残していたケヤキ6本の伐採の依頼がありました。

2年前に首都圏を襲った台風24号で敷地内の目通り3m超えのケヤキが折損倒木した関係で、当社で枝下ろしして残すことにしましたが今年九州を襲った台風を見て、残してはおけないとのことで伐採することになりました。

伐採するケヤキの目通りは太さの順に310㎝、270㎝、230㎝、180㎝、150㎝で、一番細いケヤキを1本残す代わりにカシ1本を伐採することになりました。

可能な限り台風が襲来する前に伐採して欲しいとの意向があったので、ケヤキの伐採シーズンとしては多少早いものの9月中に施工することにしました。

今回3回目で最後の大木伐採となり、ケヤキの相場が良くない状況ですが1日分の伐採費に相当する金額で買取させていただき、総工費から値引きさせていただきました。

目通り230㎝、150㎝ケヤキとカシは母屋へ通じる幅2mの通路を越えた先にあるためミニラフターでしか作業することができず、大木の伐出には16t以上のクレーンが望ましい状況でした。

根元には確実に穴があることを想定していたので、大木類は25tクレーンで全幹で吊り倒してから造材したいところでしたが、進入には鉄板敷設が必要となるため費用面から16tクレーンでの作業としました。

16tクレーンは常口から入ったところのアスファルト敷の庭までしか進入できないため、初日に16tクレーンで大木類を伐採して、2日目に中庭へ13tクレーンを搬入して残りを伐採することにしました。

初日は目通り310cmケヤキの伐採から取り掛かり、以前残した太枝を2回で伐り下ろしてから胴木は2分割にして伐採しました。

曲がり具合など他の欠点を考慮した結果、当初は3分割での伐採予定から2分割に変更して両者ほぼ6m材としました。

根元にはツゲ等の植木がケヤキに巻き込まれて生えていることや、以前倒木したケヤキの切株の高さと左右対称になるようになるべく高い位置で元伐りして欲しいとのことでした。

9時半までに目通り310㎝ケヤキの伐採が終了し、休憩を挟んで残す細ケヤキの上部3mを倒木防止のために詰めました。

午前のうちに目通り270㎝、180㎝ケヤキを元木残しで上部を伐り下ろし、午後は両者の元木を伐採して積み込みました。

初日の伐採材だけで約20tを産出したので、目通り310㎝ケヤキの胴木と他一部を残して搬出し、残りは明日中に全て搬出して作業を終了する予定です。

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伐採木

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目通り310㎝ケヤキ太枝吊り伐り

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目通り310㎝ケヤキ2番玉胴切

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目通り310㎝ケヤキ元伐り

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目通り310㎝ケヤキ元木吊り倒し

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目通り270㎝ケヤキ上部胴切

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目通り270㎝ケヤキ元伐り

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目通り270㎝ケヤキ元木吊り倒し

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太枝伐採材

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胴木伐採材