令和元年12月18、19日実施
狭山市にお住まいのお客様より、自宅に隣接していて野原となっている空地の脇にある目通り370㎝のケヤキ等の伐採の依頼がありました。
伐採木は空地と住宅地が隣接している野原の端に立っており、住宅の上に枝が伸びて被っている木や、目通り370㎝ケヤキは携帯電話会社2社の電波塔に接触する寸前となっていました。
近年の強力な台風で住宅の上に枝が折れたり、万が一倒れてしまったりすることや、携帯電話の電波塔にも万が一に枝が折れて破損しては大きな問題となるため、全ての立木を伐採したいとのことでした。
今年3月に自宅脇にあるクヌギ林の伐採及び剪定と同時にご依頼をいただき、クヌギ林の方は4月に先行して伐採を施工していました。
ケヤキを材として伐採するにはご依頼をいただいた時点では既に時期が遅く、依頼人様は11月末以降の施工を当初よりご希望されておりました。
伐採材は目通り370㎝ケヤキも含め、搬出せずに空いているところに短く切って積んでおいてもよいとのことでしたが、元木だけはもったいないので搬出することにしました。
ケヤキは太いものの枝下高が低く、樹齢が少々若いことが予想されていたので、伐採費用は依頼人様にご負担いただいて伐採後の搬出積込費用は当社の負担にて作業させていただくことになりました。
伐採木は空地と接する道路からは約50m奥に立っており、クレーンを使用するにはその分の敷鉄板が必要となるため、伐採木は全て空地に向けて伐倒するようにしました。
伐倒する際の補助や目通り370㎝ケヤキの胴木を道路の脇まで搬出するために、13tクラスのユンボをレンタルして投入しました。
リース会社より前日夕方にレンタル機を搬入したいとのことで、鍵の受け渡しと立会いを兼ねて当社のユンボも同時に搬入しました。
18日朝より作業を開始し、まずは目通り370㎝ケヤキを伐倒するにあたり、下敷きや障害となるケヤキ、エノキ、ムク、フジキ、その他小径木を伐採しました。
レンタル機はバックホーで借りているので、少しでも元木の長さが長く採れるように根回りを掘り下げ、最後は手作業で根張りの間から土を穿り出して除去しました。
10時までに障害木の伐採と目通り370㎝ケヤキへチルホール用の台付ワイヤの設置も完了し、休憩を挟んで伐倒作業に取り掛かりました。
根回りを掘り下げたために根張りが大きく蔓延るようになったので伐倒する前に除去し、3tと1.6t曳きチルホールで空地側へ曳き倒しました。
枝張り状況から胴割れは避けられたものの、二又から上の胴木太材は裂けて製材としての再利用が不能となったので、全て現地残置の対象となってしまいました。
昼までに玉切造材が終了して搬出可能な状態になり、午後は道路の脇まで胴木を搬出したり、枝払いや残置する材の集積をしたりして初日の作業を終了しました。
19日の作業2日目は隣接する住宅の上に枝が被っているケヤキ等の伐採と、目通り370㎝ケヤキの胴木の積込搬出をする予定でした。
住宅に枝が被ったケヤキはユンボで曳いて空地側へ伐倒し、伐採作業と伐採材の枝払い集積で午前中一杯かかりました。
目通り370㎝ケヤキの胴木を積み込むために、19日午後以降の指定でクレーン屋さんの間合い都合で16t以上のクレーンを手配してあり、13時半に16tクレーンが現着しました。
17日のユンボ搬入時、クヌギ林内のクヌギ1本が大風の影響で他のクヌギにもたれ掛かっているのを発見していたので、クレーン搬入と同時に伐採して撤去しました。
その後は目通り370㎝ケヤキの胴木をクレーンでトラック荷台の中央に積込み、両サイドにクヌギやフジキの伐採材を差し込んで積荷を安定させて全作業を終了しました。
ケヤキの胴木1本だけで5.2tもあって、16tクレーンでも初めに吊り上げる際には位置が遠くて荷重オーバーし、積込みには少々大変な面がありました。