施工事例

埼玉県入間市 当社製材工場隣の牧場周辺(丘上)のコナラ等の伐採

令和6年4月18日実施

当社製材工場隣の伐採の続き記事です。

4月上旬に丘下のクヌギ等を伐採した続きの作業で、今回は丘上の牛舎と大字の集団墓地との間にあるコナラ3本、ヤマザクラ1本、ミズキ1本、トウカエデ1本がメインの作業となりました。

ヤマザクラは数年前より樹勢が弱って半枯れ状態となり、コナラ3本はまだ枯れてはいないもののカシノナガキクイムシの侵入が確認され、他2本は牛舎へ傾いて立っているため伐採することになりました。

ヤマザクラの隣に立っていたコナラが数年前に枯れて倒木し、運よく墓地と牛舎の間に倒れた経験から近い将来に墓地へ影響のある立木は対策したいとのことでした。

伐採には牛舎前からの遠距離クレーン作業となるため25tクレーンを搬入し、以前伐採で50tクレーンが無養生で進入しているので今回も十分無養生での作業が可能でした。

概ね午前中で牛舎脇の所定の作業を終了し、午後は伐採材の集積をしたのちに牛舎北側の丘上で異常のあるクヌギ等の伐採に取り掛かりました。

クヌギ中径木5本のうち3本が既にナラ枯れ病で枯れ、2本に激しい虫食いが見られたので倒木の際には牛舎引き込みの電線に影響が出るため、コナラ1本も含め6本を夕方までに伐採しました。

枝葉は作業場所から少し離れた丘上の山林の中に集積するためユンボ2台で中継して運搬し、幹等の伐採材は今回も後日当社で引き取るのでトラックに積みやすい場所へ集積しました。

他のナラ類にも虫食いが散見されるものの、現段階で倒木等の際に周囲や牛舎に影響のある立木を3日間で可能な限り優先して伐採した結果、所定の2倍近い数の立木を処理しました。

今回は丘上の牛舎周辺から25tクレーンで可能な範囲ということでの作業のため、丘下側で墓地に影響している立木が伐採できなかったことや電線に被った危険木が確認されたので追加でもう1日作業することになりました。

3日間の作業の中で所定以上の危険木を伐採したことで依頼人様の意向が変わり、危険木や障害木はこの機会に可能な限り処理するという方針になっていました。

当社と依頼人様は地元の隣同士という関係上、当社としても全面協力で自社機材の無償提供で作業を進行し、次回の追加作業では当社製材工場へのクレーン搬入と作業場所も提供します。

追加作業にも25tクレーンを使用し、当社工場から墓地への支障木と電線や建物へ被っているナラ類一列を月末頃に伐採する予定です。

伐採木(牛舎脇)

コナラ枝吊り伐り

ヤマザクラ枝吊り伐り

コナラ元伐り

コナラ全幹吊り倒し

ヤマザクラ元伐り

牛舎脇施工後

牛舎脇伐採材及び北側クヌギ伐採木

北側クヌギ全幹吊り伐り

北側クヌギ全幹伐採材

 

埼玉県入間市 当社製材工場隣の牧場周辺(丘下)のクヌギ等の伐採

令和6年4月5、6日実施

当社製材工場隣の牧場主様より、牧場周辺にある複数のナラ類立木の伐採の依頼がありました。

牧場は当社製材工場隣の丘の上にあって、頂上の平らな場所以外の傾斜地は主にナラ林になっており、昨年より複数のナラ類がナラ枯れ病で枯れているのが確認されていました。

伐採対象の丘下のクヌギは隣地貸工場に面しており、まだ枯れてはいないもののカシノナガキクイムシの侵入が見られるため、特にこれらは枯れる前に伐採したいとのことでした。

丘上の牛舎と隣接する大字の集団墓地との間にあるコナラとヤマザクラは、ヤマザクラが数年前より半枯れ状態でコナラにも虫食いが見られるため、今後墓地や牛舎への倒木防止のためこれらも伐採することになりました。

山林内の枯れても特に支障とならない立木は伐採せず、今後枯れた場合や倒木等となった時に周囲へ迷惑を掛ける立木を3日間で今回集中的に伐採することを当社で請負いました。

伐採発生材は全て山林内に残置してもよいことになっていましたが、枝葉は林内に集積残置して伐採材は全て当社で引き取ることにしました。

現場は当社工場の隣であり、工場保管の現場用ユンボは回送する必要もなく自走で行き来できるので、枝片付や積込用自社重機に関しては必要経費を一切頂かずに作業へ投入しました。

また、クレーンで伐採しなければならない作業を3日間で行い、積込搬出等は後日空いた時間を利用して実施することも了承済みで、3日間は伐ることを完全優先としました。

万が一の倒木等の際には当社工場や集団墓地内の当家墓地にも直に影響が及ぶ事態となるため3日間の伐採経費のみご負担いただいて、自社機材等の費用について当社としても協力できる面は協力する旨をお伝えしました。

丘下の伐採を13tクレーン2日間で可能な限り、丘上の伐採を25tクレーン1日で可能な限り実施する予定で、最初に丘下より伐採する段取りで5日から着工しました。

5日はクレーン手配済みにも関わらず朝より雨天となったため作業を天候回復まで見合わせ、午後より雨が上がったので作業を開始しました。

13時からのクレーン作業で伐採する予定のクヌギ8本のうち7本の枝下ろしと他支障木の伐採を17時までに完了し、午前の見合わせ分をほぼ取り戻した形で初日の作業を終了しました。

6日は午前で残りクヌギの枝下ろしと内6本の根元からの伐採を完了し、午後は隣地貸工場には直接的影響は無いものの倒木等の際には牧場への引き込み電線に影響のある中腹のコナラ3本の伐採を行いました。

その内のコナラ大径木1本は2月の大雪の影響で太枝が折れて、その枝が宙吊り状態となって私道の上に垂れ下がっている状況であったので、可能な限り撤去して欲しいとのことでした。

16時までにはコナラの枝下ろしを完了してクレーンを搬出したのち、棒立ちしたクヌギ2本とコナラ3本の幹を伐倒造材集積して、丘下のナラ類の伐採を完了しました。

伐採材は翌週の空いた時間で当社貯木場へ運搬するため、トラックが横付けできる道路際へ椪積もして2日間の伐採のみの作業を終了しました。

伐採木(貸工場側クヌギ)

貸工場側クヌギ枝吊り伐り(5日)

貸工場側クヌギ枝吊り伐り(5日)

クヌギ中径木枝吊り伐り(5日)

貸工場側クヌギ胴切(6日)

貸工場側クヌギ元伐り(6日)

クヌギ伐採材吊り倒し(6日)

中腹コナラ大径木枝吊り伐り(6日)

中腹コナラ大径木枝吊り伐り(6日)

クヌギ中径木胴木伐倒(6日)

中腹コナラ大径木胴木伐倒(6日)

施工後

 

埼玉県富士見市 月極駐車場内のケヤキ大木等2本の伐採

令和6年3月7日実施

富士見市の造園業者様より、同市内にお住まいのお客様の屋敷周辺にある幹回り380㎝(株立ち目通り各260㎝と200㎝)のケヤキ大木1株と自宅敷地内にある目通り180㎝のケヤキ1本の伐採の依頼がありました。

ケヤキ大木は自宅裏の月極駐車場の角に立っており、駐車場内へ枯れ枝の落下が目立つことや道路を挟んで向かい側に新たな住宅街ができたこともあり、落葉や落下枝対策のため伐採したいとのことでした。

また、道路に面していて道路工事による根回りの侵食でサルノコシカケが生えて腐朽して既に洞となっているため、倒木防止のためにも伐採に決心がついたそうです。

造園業者様は他にも竹や低木の伐採と剪定等も請けており、当社は駐車場のケヤキ大木のほかに自宅敷地内にあるケヤキ1本も同時に伐採を依頼されていました。

伐採木は以前に強剪定を実施している影響で多数の太い萌芽枝が生えており、1日のクレーン作業では終わらない可能性があったため、造園業者様側で可能な範囲を事前に枝下ろしいただけることになっていました。

作業日は契約の駐車車両を移動していただくほか、その日に出た発生材は全て当日中に搬出する必要があるため、クレーン作業当日に大量の枝が出ると運搬しきれないとのことで事前作業に快諾していただけました。

3月2日実施済のケヤキ大木伐採とほぼ同時期に依頼を受け、しかも両者すぐ近くのご近所様で当社への依頼元は異なるものの伐採者が同じとのことで通りが良く、作業時期もほぼ同時期に設定させていただきました。

当初は8日の施工予定でしたが雨天予報が出ていたため、当社、造園業者様、クレーン、駐車車両移動の予定を1日早めることが全者可能であったので雨天前に実施することにしました。

当社の伐採には12tクレーンを搬入して幹と太枝伐採材のみを引き取る段取りで朝から作業を開始し、先日同様に原木運搬車は積込まで地域の集会場へ止め置きました。

10m高所作業車で枝下ろしをしていただいたため、梢端部を除き作業車で届く範囲の横枝等は全て伐り下ろされており、廃棄枝は着工前にはダンプ約4台分だったものが1台で十分に載る量となっていました。

枝が少ない分9時半までに残っていた梢端部と太枝は全て伐り下ろし、11時までに根元までの伐採を完了しました。

株立ちの目通り位置から幹を伐採したため1mの株回りを別途で伐採し、大きな腐りは株回り内でほぼ収まっている分、根回りの腐朽は洞になるほど激しい状態でした。

主に主根の腐朽で洞となり、側根はほぼ残っていたので早期の倒木の危険性は大きい状態ではありませんでしたが、側部にサルノコシカケが4か所も出ていたので側根の腐朽も時間の問題でした。

午後一で原木運搬車を側道へ搬入して伐採材を積み込んで搬出し、株回りは当社のダンプに1個だけ積んで搬出しました。

枝葉の搬出処分や駐車場の清掃等原状復帰作業は造園業者様が担当し、当社は1時半過ぎに全車撤収しました。

伐採木(幹回り380㎝ケヤキ)

萌芽枝吊り伐り

太枝吊り伐り

太枝胴切

目通り200㎝側胴木吊り伐り

目通り200㎝側胴木吊り倒し

目通り260㎝側胴木吊り伐り

株回り撤去

伐採材積込

伐採材搬出

 

埼玉県飯能市 屋敷裏のスギ14本、ケヤキ1本等の伐採(2)

令和6年3月3日実施

2月18、24日両日実施の飯能市での伐採の続き記事です。

2月両日の作業で自宅裏の所定伐採木のうち2本残しとなっていたスギとケヤキを伐採し、積込や枝葉粉砕、赤道の清掃や残置物の整理、シュロの伐採とシュロ幹での土留め設置等を実施しました。

11時まで自宅裏での作業及び原状復帰を行ったのち、初日の着工前の段階で時間が余った際にさらに追加で申し付けられていた浄水場裏側のスギ等を伐採すべく移動し、12時までにクレーンの再設置を完了しました。

当現場は作業場所が悪く、移動等で作業員の移動負担軽減のため1日当たり6人の人工を投入することとなっており、2日目が5人であったことから最終日は7人を投入して作業に取り掛かりました。

浄水場裏で接している依頼人様所有の山林のヒノキ、スギ、サワラ合計7本を可能な範囲で伐採して欲しいとのことで、特に下山側のスギ3本は隣接民家への倒木防止のため伐採したいとのことでした。

午後より作業を開始して15時までに希望していたスギ2本とサワラ1本の伐採を完了し、残り1本となったところで上山側の3本に樹幹の痛みが見られたので早急に伐採すべき事態となり、17時限界で3本を伐出しました。

こちらは山林のため伐採材や枝葉は現地に残置してもよいことになっていましたが、枝葉は作業道の脇に積み上げ、幹はもったいないので搬出して当社で引き取りました。

3日間で高木類22本の大方を樹上で長さを切り揃えて伐採し、建築用材となるような良材は数本でしたがほとんどを素材として伐出しました。

2日目の一部作業と3日目の大多数の作業が所定外の追加作業となりましたが、3日間で可能な限り伐採するという当社特有の見積のため、追加費用は一切掛からない状態で上記全作業を完了しました。

クレーン設置

残りスギ梢端吊り伐り

残りケヤキ元木吊り伐り

施工後(自宅裏)

伐採木(浄水場裏)

サワラ梢端吊り伐り

サワラ胴木吊り伐り

スギ全木吊り倒し

伐採材積込

伐採材搬出

 

埼玉県富士見市 道路際のケヤキ大木の伐採

令和6年3月2日実施

三芳町の空師さんより、富士見市にお住まいのお客様の自宅前の歩道際に立っている目通り310㎝のケヤキ大木の伐採の依頼がありました。

依頼人様側のお祓いの都合で3月4日までに伐採して欲しいと2月上旬に依頼があり、空師さん側では対応できないとのことで当社へ救援依頼がありました。

当社やクレーンの都合上、こちらでも2月末か3月初めの期限ギリギリでの施工となる見込みでしたが依頼人様にご承諾いただき、当社で伐採させていただくことになりました。

材としては本来6mの特殊材が採れるケヤキでしたが度重なる道路工事で根が切られ、ついには根元に歩道と側溝が設置され、とうとう近年に樹皮が痛み始めサルノコシカケが生えてしまいました。

木は依頼人様の自宅側の傾いており支える側の根が腐朽して危険な状況となっていたので、ご家族の中には残したいとの希望がありましたが伐採やむなしとの結論に至りました。

根元の状態が芳しくないため材としての買取等は難しい状況でしたが、僅かな望みに賭けて6m材で伐出する段取りで手配しました。

幸いにも敷地東側の駐車場は依頼人様の地所でしたので、作業場所確保や隣の集会場と自宅前の倉庫を駐車場として使用可能であることから、車両と人員を最大限搬入して1日で完結するようにしました。

施工予定日の六曜が良くないので大安の26日に当社のお清めと鋸入れを実施し、依頼人様も立ち合いの下でお祓いの御供物と祈願をしました。

作業には25tクレーンを使用するため朝作業前に敷鉄板や轍防止の敷板を搬入して、設置終了後にクレーンを搬入しました。

強剪定後に残した太枝から生えた萌芽枝はそのまま太枝に付けたまま伐り下ろし、10時までに胴木のみの状態となりました。

枝葉は粉砕してダンプに積み込み、当社のお客様が畑に入れるチップを欲しいとのことで現場まで引き取りに来ていただき、乗用車に袋詰めで満載分を差し上げました。

休憩後は胴木上部を一旦胴切して6m材にして、昼までに元木を伐り出して午前で伐採を終了しました。

伐採後の根元木口の半分以上は腐朽しており、胴木の重量も想定より軽かったため6m材としては使えない状況で、腐朽が激しく倒木の危険性が高かったことを依頼人様や地域住民の方へ説明しました。

午後は伐採材の積込と駐車場及びケヤキ周辺の清掃と原状復帰を14時で完了しました。

土曜日ということもあって現場前の道路の交通量はかなり多く、依頼人様御身内や周辺住民等多数の方々に見送られ全作業を終了しました。

次週に当現場のすぐ裏で同様に道路際に立っていて、根元がサルノコシカケで腐朽されているケヤキ大木を伐採する予定で、今回の依頼人様には車両の駐車等でご協力いただくことになっています。

伐採木

クレーン設置

枝吊り伐り

枝吊り下ろし

2番玉胴切

元伐り

胴木吊り出し

胴木吊り倒し

伐採材積込

伐採材搬出

 

東京都小平市 建物解体跡地のケヤキの買取伐採

令和6年2月29日実施

立川市のハウスメーカーの担当者様より、小平市にお住まいのお客様の建物解体予定現場にある目通り280㎝のケヤキの伐採の依頼がありました。

敷地内にある車庫等の建物や庭木を撤去する際にケヤキも同時に伐採したいとのことで、材木としての利用価値について当社へご相談いただきました。

解体業者を通して伐採すると伐採費が非常に高額になることとゴミとして捨てられてしまうため、材木屋への伐採依頼をご希望されていたとのことでした。

残念ながら根元にはサルノコシカケが生えており、元木4mは節となっているため利用価値が低い状況でしたが、2番玉の5m材は幸いにも直材無節が採れる状況でした。

現場接道が幅員3m程度の非常に狭い生活道路で大型ロング車や大型クレーンが入れる状況ではなく、小型クレーンと中型車が誘導付きで進入できる道路状況でした。

長尺材で簡単に搬出できない状況と木の欠点具合から長尺搬出する必要が無いことで、胴木は元木4m材と2番玉5m材に分割して伐出することにしました。

解体跡地には敷鉄板を敷設せずに車両及び重機を搬入するため、解体業者様には掘削後の入念な転圧をお願いし、解体完了の2月20日以降の直近に数日雨天が無い日で施工日を設定しました。

昨年秋の現地調査以来現地には行っておらず、当日朝行って初めて解体後の現場が分かるという状況でしたが、転圧及び障害物の撤去等は当社の希望通り施工済みでした。

現場接道がスクールゾーンであったので7時半前に到着し、そのまま13tクレーンも搬入して8時より作業を開始しました。

現場内は狭いので、枝下ろしと処理が完全に完了している予定の11時に大幅な時間差で原木運搬車を搬入しました。

10時までに枝下ろしは完了しており、原木運搬車を搬入後より胴木の伐採を開始し、12時までに胴木の伐採と伐採材の積込は完了しました。

材木として無傷の2番玉を生かすことでケヤキの価値を考慮し、買取としてクレーン代分の値引きをさせていただき伐採費から差し引きました。

2番玉のみ買取の対象で元木や太枝材は無償引取となり、枝葉は現地でチップ化してダンプへ積み込んで搬出しました。

午後は現場内清掃原状復帰、重機車両の搬出を行って14時に全車撤収しました。

伐採木

萌芽枝吊り伐り

太枝吊り伐り

2番玉胴切

2番玉胴切後

元伐り

元木吊り倒し

2番玉造材

伐採材積込

伐採材搬出

 

埼玉県飯能市 屋敷裏のスギ14本、ケヤキ1本等の伐採(1)

令和6年2月18、24日実施

当社作業員2名からの要請により、飯能市内にお住まいの元林業・製材業の方の自宅裏にあるスギ14本とケヤキ1本の伐採の依頼がありました。

依頼人様と当社作業員2名関係は、1名は伐出の手伝い経験、もう1名は搬出運搬で携わっていた経験で、今回の伐採木に関しては2名だけでの作業は不可能で当社として一式で請負って欲しいとのことでした。

以前に植林したスギで母屋裏の法面上に立っており、大きくなって万が一の倒木の際に母屋へ直撃したり、または裏の市営浄水場側に倒れて迷惑を掛けたりしてしまう可能性があるので伐採したいとのことでした。

伐採木全てが母屋のすぐ裏の狭くて急な法面に立っており、法肩境界木から約2m幅の赤道を挟んで浄水場の擁壁フェンスとなっていて切り倒すスペースはありませんでした。

依頼人様の敷地は母屋の裏から法面になっており、枝や幹等の伐採発生材を残置するスペースは確保できず、そのままの状態で山積み残置や赤道へはみ出た状態は困るとのことでした。

伐採前に依頼人様が浄水場側へ車両進入等で相談したところ、市側としても伐採してもらえれば明るくなって非常に助かるとのことで、浄水場構内へ車両の進入許可をもらうことができていました。

浄水場側では土日祝日の出入りが少ない休日かつ、万が一の際の緊急車両通行路を確保すれば伐採木に隣接している主要構内道路の片側使用許可が認められました。

これによりクレーンでの伐採作業及び伐採材の搬出が可能となり、チッパーも擁壁下の赤道へ吊り下ろすことができるようになるので枝葉を粉砕して法面上に散布することも可能となりました。

作業日程は2日では厳しいと想定して3日間を予定し、当初の作業外として当社作業員が以前より手入れしていたカシやケヤキの中低木も工期内の可能な範囲で伐採することになりました。

初日の伐採にはまずは13tクレーンを搬入し、クレーン設置位置に近いスギから作業を開始しました。

狭い赤道に伐採材を吊り下ろして枝払いし、少し離れた位置で枝葉を粉砕するため初日は6人で作業に従事し、迅速な流れ作業で予定以上のスギ10本を伐採しました。

工期内に十分早く終了することが判明したためスギ周辺のカシ等中低木の伐採のほか、浄水場北側の他民家に隣接している依頼人様所有の山林のスギとサワラの伐採も可能な範囲で決定しました。

2日目はクレーンの配車上20tクレーンとなったので、自宅裏のクレーン設置位置から遠いスギとカシ中低木を優先に伐採することになりました。

3日目作業予定の13tクレーンで伐採可能なスギ等は敢えて残し、13tクレーンでは届かない位置の立木を主として伐採して2日目の作業を終了しました。

2日間ともにスギ伐採材は長材で吊り伐りできないことから全て樹上作業で適正寸法に胴切して吊り下ろし、地上では枝払いのみとなるようにして伐採材は全て素材として伐出しました。

林業家のスギであるため下部は枝打ち手入れされ、山林木のためパルプ向けとなる最低ランク材は短幹材で5本程度でしたが、建築用材となる材も少ない状況でした。

幹は搬出費用と相殺で全て無償での引取となりましたが、重機使用により廃棄や残置対象の断幹材ではなく全て再利用可能な素材としての伐出となりました。

伐採木

13tクレーン設置(18日)

スギ梢端吊り伐り(18日)

枝払い

枝葉粉砕散布

元伐り(18日)

伐採材積込(18日)

伐採材搬出(18日)

20tクレーン設置(24日)

最遠スギ梢端吊り伐り(24日)

最遠スギ2番玉胴切(24日)

伐採材搬出(24日)

 

埼玉県日高市 屋敷内のケヤキ1本の買取伐採

令和6年2月12日実施

日高市のお客様より、自宅敷地裏にある目通り240㎝のケヤキ1本の伐採の依頼がありました。

母屋裏の納屋を解体するにあたり、重機搬入等でこのケヤキが支障となり撤去したいとのことでしたが、費用を掛けずに伐採したいとのことでした。

全ての立木は最初の強剪定を業者へ依頼したあとは、そのやり方を参考にして依頼人様ご自身で定期的に枝下ろしを実施しており、伐採木も枝が少ない状況でした。

枝葉等の不要材は全て敷地内に残置してもよいこと、クレーンでの吊り伐り又は隣地に伐倒が可能なこと、材木として元木6m材が直材で確保とその搬出ができることで買取の対象に当てはまりました。

当社としても非常に伐採がしやすく、半日かからずに伐出が可能な状況となっていたので、当社の都合で施工すること条件に伐採費を全額相殺で作業することになりました。

5日の雪の影響で当社地元で大木の枝折損が発生し、その撤去と剪定にクレーンが半日少々程度必要となったので、丁度時間のタイミングが合うことで1日に2件抱き合わせで施工することになりました。

折損枝撤去の現場は追加作業が発生する可能性があったので、追加作業の発生しない当現場を朝からの作業として8時から開始して10時には全車現場から撤収し、次現場は11時より作業を開始しました。

このケヤキは数回の枝下ろしの影響により幹から萌芽枝の胴吹きが始まる兆候が伐採前より見られており、材木としての価値が下がる寸前であったことで買取しての伐採が可能なほぼ最終ラインでした。

伐採木

太枝吊り伐り①

太枝吊り伐り②

2番玉胴切

元伐り

元木吊り倒し

元木6m材積込

伐採材

 

埼玉県入間市 寺院境内のナラ枯れ1本、スギ2本の伐採

令和5年12月25日実施

地元入間市の当社所在の大字自治会の役員様より、大字寺院境内庫裏の近くにあるナラ枯れ1本とスギ2本の伐採の依頼がありました。

以前当社で枝下ろしを実施したナラの大径木がナラ枯れ病により枯れてしまい、寺院から神社へ登る参道の脇に立っていることから危険防止のため伐採することになりました。

庫裏の近くにあるスギ2本は両方とも樹幹に痛みが見られ、倒木の際は庫裏の上へほぼ確実に倒れることから数年前より当社でその危険性の忠告と伐採の勧告をしていました。

今回、20日に実施した神社の伐採と同時発注ということで地元他業者にて入札を実施し、神社と寺院の伐採の話を耳にした隣接の養豚場の相見積も含め近隣3件の伐採を当社で請負うことになりました。

また、先週実施の上方大字の神社の伐採も含め、当社より2分圏内の現場が4件重なったことからクレーンを一斉に予約してから現場を確定したり、道路使用許可も1回の申請で済んだりと段取りにメリットがありました。

昨日日曜日にコミュニティーバス運休を狙い、神社境内と隣接している養豚場内のナラ枯れ大径木2本の伐採を道路通行止めにて実施しました。

23日を除き19日より連続して実施していた近所の伐採も本日で最終となり、朝より寺庭に13tクレーンを搬入して庫裏跨ぎでスギの伐採から開始しました。

午前で3本の伐採を終了し、午後は伐採材の積込と寺庭の清掃して14時半までに全作業を終了しました。

今回も神社の伐採と同様に粉砕した枝葉チップはお付き合いのある養鶏場へ搬入し、当大字自治会発注の伐採発生材は幹の他に枝葉も含め特別に全て無償で引き取りました。

伐採木

1本目スギ梢端吊り伐り

1本目スギ元伐り

スギ胴木吊り倒し

枯れナラ枝吊り伐り

枯れナラ太枝吊り伐り

枯れナラ2番玉胴切

枯れナラ元伐り

伐採材

施工後

 

埼玉県入間市 神社境内の枯れアカガシ等3本の伐採

令和5年12月19、21、22日実施

地元入間市の当社より2つ上方の大字自治会の役員様より、村社境内にある目通り240㎝のアカガシ2本と210㎝のアカガシ1本の伐採の依頼がありました。

境内にある地区公会堂裏の目通り240㎝アカガシがカシノナガキクイムシによるナラ枯れ病罹患により今年夏に枯れ、腐朽による公会堂への落下枝及び倒木防止のため早急な対処が必要とのことでした。

公会堂裏枯れアカガシの他、社殿本殿前の御神木を含む2本のアカガシも既に枯れており、山の中腹にある神社のため伐採条件も非常に厳しい場所となっていました。

この神社のナラ枯れ被害による枯死はアカガシ3本でしたが、参道入口左右にある目通り240㎝と210㎝のアカガシはまだ枯れてはいないものの、既にカシノナガキクイムシの侵入が確認されていました。

枯れアカガシ3本を伐採するためには参道左右のアカガシ2本を伐採する必要があり、枯れることは時間の問題ということでまずは枯れていない2本と公会堂裏の枯れ木1本を先行して伐採することになりました。

神社に隣接する土地が現在更地となっており、その土地は当社の付き合いのある所が所有していたので車両搬入等の許諾をいただき、神社境内のほかに更地からもクレーンがアプローチできるようになりました。

夏以降に建物を解体して神社隣接の樹木を伐採、それ以降遺跡発掘調査が行われており、来年より造成工事が開始される前の丁度今が更地の使用チャンスであることが、地元であることからわかっていました。

この更地が使用可能となることで2方向からクレーン作業できること、伐採材仮置きや広大な作業場所確保ということで大変作業効率が上がることとなりました。

こちらの更地は無養生での車両進入可能、神社側は事前に一部鉄板養生やクレーン作業の支障となる残存木の剪定を実施して12月上旬の神社祭典後、下旬の窯締め前の19日より着工することで関係者多数と合意しました。

19日はまず更地側へ13tクレーンを搬入して参道入口右側の目通り210㎝アカガシの枝下ろしから開始し、10時までに枝下ろしを完了しました。

その後は神社側へクレーンを移動し、参道入口左側の目通り240㎝アカガシの枝下ろしと公会堂裏の目通り240㎝枯れアカガシの半面枝下ろしを初日で完了しました。

枝葉は現地でチップ化してダンプへ積み込み、神社と同大字内の知り合いの養鶏場へ運搬しました。

20日はクレーンの配車上、当社所在大字の神社の伐採で当神社の作業を休止し、21日は20tクレーンに機種変更して公会堂裏の枯れアカガシの枝下ろしから再開しました。

2日目で公会堂裏の枯れアカガシは根元まで伐採して伐採材の搬出も完了し、3日目は全て枝下ろしが完了している参道左右のアカガシ2本の幹の伐採と搬出のみとなりました。

22日は午前で伐採と搬出を完了してクレーンを搬出し、午後は境内作業場所の落葉等清掃、借用した更地側の原状復帰、敷鉄板とユンボの引き上げを完了して予定通り3日間の工程で全作業を終了しました。

幹と太枝は全て長材で伐出しているので当社が全て無償で引き取り、太枝薪材は当社とお付き合いのある設計事務所様へ現地まで引き取りに来ていただき、約4.5t分を積み込みした上で無償で提供しました。

伐採難易度の高い社殿本殿前にある御神木を含む2本の枯れアカガシは予算の都合上、後日2期工事となる予定となっています。

伐採木

更地側作業全景

目通り210㎝アカガシ枝吊り伐り(19日)

枝葉粉砕積込(19日)

目通り240㎝アカガシ枝吊り伐り(19日)

目通り240㎝枯れアカガシ枝吊り伐り(19日)

目通り240㎝枯れアカガシ枝吊り伐り(21日)

神社側作業全景

目通り240㎝枯れアカガシ2番玉胴切(21日)

目通り240㎝枯れアカガシ元伐り(21日)

目通り240㎝枯れアカガシ元木吊り出し(21日)

2日目伐採材積込(21日)

目通り240㎝アカガシ4番玉胴切(22日)

目通り240㎝アカガシ3番玉胴切(22日)

目通り240㎝アカガシ2番玉胴切(22日)

目通り240㎝アカガシ元伐り(22日)

3日目伐採材積込(22日)

施工後