施工事例

埼玉県入間市 神社境内の枯れアカガシ等3本の伐採

令和5年12月19、21、22日実施

地元入間市の当社より2つ上方の大字自治会の役員様より、村社境内にある目通り240㎝のアカガシ2本と210㎝のアカガシ1本の伐採の依頼がありました。

境内にある地区公会堂裏の目通り240㎝アカガシがカシノナガキクイムシによるナラ枯れ病罹患により今年夏に枯れ、腐朽による公会堂への落下枝及び倒木防止のため早急な対処が必要とのことでした。

公会堂裏枯れアカガシの他、社殿本殿前の御神木を含む2本のアカガシも既に枯れており、山の中腹にある神社のため伐採条件も非常に厳しい場所となっていました。

この神社のナラ枯れ被害による枯死はアカガシ3本でしたが、参道入口左右にある目通り240㎝と210㎝のアカガシはまだ枯れてはいないものの、既にカシノナガキクイムシの侵入が確認されていました。

枯れアカガシ3本を伐採するためには参道左右のアカガシ2本を伐採する必要があり、枯れることは時間の問題ということでまずは枯れていない2本と公会堂裏の枯れ木1本を先行して伐採することになりました。

神社に隣接する土地が現在更地となっており、その土地は当社の付き合いのある所が所有していたので車両搬入等の許諾をいただき、神社境内のほかに更地からもクレーンがアプローチできるようになりました。

夏以降に建物を解体して神社隣接の樹木を伐採、それ以降遺跡発掘調査が行われており、来年より造成工事が開始される前の丁度今が更地の使用チャンスであることが、地元であることからわかっていました。

この更地が使用可能となることで2方向からクレーン作業できること、伐採材仮置きや広大な作業場所確保ということで大変作業効率が上がることとなりました。

こちらの更地は無養生での車両進入可能、神社側は事前に一部鉄板養生やクレーン作業の支障となる残存木の剪定を実施して12月上旬の神社祭典後、下旬の窯締め前の19日より着工することで関係者多数と合意しました。

19日はまず更地側へ13tクレーンを搬入して参道入口右側の目通り210㎝アカガシの枝下ろしから開始し、10時までに枝下ろしを完了しました。

その後は神社側へクレーンを移動し、参道入口左側の目通り240㎝アカガシの枝下ろしと公会堂裏の目通り240㎝枯れアカガシの半面枝下ろしを初日で完了しました。

枝葉は現地でチップ化してダンプへ積み込み、神社と同大字内の知り合いの養鶏場へ運搬しました。

20日はクレーンの配車上、当社所在大字の神社の伐採で当神社の作業を休止し、21日は20tクレーンに機種変更して公会堂裏の枯れアカガシの枝下ろしから再開しました。

2日目で公会堂裏の枯れアカガシは根元まで伐採して伐採材の搬出も完了し、3日目は全て枝下ろしが完了している参道左右のアカガシ2本の幹の伐採と搬出のみとなりました。

22日は午前で伐採と搬出を完了してクレーンを搬出し、午後は境内作業場所の落葉等清掃、借用した更地側の原状復帰、敷鉄板とユンボの引き上げを完了して予定通り3日間の工程で全作業を終了しました。

幹と太枝は全て長材で伐出しているので当社が全て無償で引き取り、太枝薪材は当社とお付き合いのある設計事務所様へ現地まで引き取りに来ていただき、約4.5t分を積み込みした上で無償で提供しました。

伐採難易度の高い社殿本殿前にある御神木を含む2本の枯れアカガシは予算の都合上、後日2期工事となる予定となっています。

伐採木

更地側作業全景

目通り210㎝アカガシ枝吊り伐り(19日)

枝葉粉砕積込(19日)

目通り240㎝アカガシ枝吊り伐り(19日)

目通り240㎝枯れアカガシ枝吊り伐り(19日)

目通り240㎝枯れアカガシ枝吊り伐り(21日)

神社側作業全景

目通り240㎝枯れアカガシ2番玉胴切(21日)

目通り240㎝枯れアカガシ元伐り(21日)

目通り240㎝枯れアカガシ元木吊り出し(21日)

2日目伐採材積込(21日)

目通り240㎝アカガシ4番玉胴切(22日)

目通り240㎝アカガシ3番玉胴切(22日)

目通り240㎝アカガシ2番玉胴切(22日)

目通り240㎝アカガシ元伐り(22日)

3日目伐採材積込(22日)

施工後