施工事例

埼玉県飯能市 屋敷裏のスギ14本、ケヤキ1本等の伐採(1)

令和6年2月18、24日実施

当社作業員2名からの要請により、飯能市内にお住まいの元林業・製材業の方の自宅裏にあるスギ14本とケヤキ1本の伐採の依頼がありました。

依頼人様と当社作業員2名関係は、1名は伐出の手伝い経験、もう1名は搬出運搬で携わっていた経験で、今回の伐採木に関しては2名だけでの作業は不可能で当社として一式で請負って欲しいとのことでした。

以前に植林したスギで母屋裏の法面上に立っており、大きくなって万が一の倒木の際に母屋へ直撃したり、または裏の市営浄水場側に倒れて迷惑を掛けたりしてしまう可能性があるので伐採したいとのことでした。

伐採木全てが母屋のすぐ裏の狭くて急な法面に立っており、法肩境界木から約2m幅の赤道を挟んで浄水場の擁壁フェンスとなっていて切り倒すスペースはありませんでした。

依頼人様の敷地は母屋の裏から法面になっており、枝や幹等の伐採発生材を残置するスペースは確保できず、そのままの状態で山積み残置や赤道へはみ出た状態は困るとのことでした。

伐採前に依頼人様が浄水場側へ車両進入等で相談したところ、市側としても伐採してもらえれば明るくなって非常に助かるとのことで、浄水場構内へ車両の進入許可をもらうことができていました。

浄水場側では土日祝日の出入りが少ない休日かつ、万が一の際の緊急車両通行路を確保すれば伐採木に隣接している主要構内道路の片側使用許可が認められました。

これによりクレーンでの伐採作業及び伐採材の搬出が可能となり、チッパーも擁壁下の赤道へ吊り下ろすことができるようになるので枝葉を粉砕して法面上に散布することも可能となりました。

作業日程は2日では厳しいと想定して3日間を予定し、当初の作業外として当社作業員が以前より手入れしていたカシやケヤキの中低木も工期内の可能な範囲で伐採することになりました。

初日の伐採にはまずは13tクレーンを搬入し、クレーン設置位置に近いスギから作業を開始しました。

狭い赤道に伐採材を吊り下ろして枝払いし、少し離れた位置で枝葉を粉砕するため初日は6人で作業に従事し、迅速な流れ作業で予定以上のスギ10本を伐採しました。

工期内に十分早く終了することが判明したためスギ周辺のカシ等中低木の伐採のほか、浄水場北側の他民家に隣接している依頼人様所有の山林のスギとサワラの伐採も可能な範囲で決定しました。

2日目はクレーンの配車上20tクレーンとなったので、自宅裏のクレーン設置位置から遠いスギとカシ中低木を優先に伐採することになりました。

3日目作業予定の13tクレーンで伐採可能なスギ等は敢えて残し、13tクレーンでは届かない位置の立木を主として伐採して2日目の作業を終了しました。

2日間ともにスギ伐採材は長材で吊り伐りできないことから全て樹上作業で適正寸法に胴切して吊り下ろし、地上では枝払いのみとなるようにして伐採材は全て素材として伐出しました。

林業家のスギであるため下部は枝打ち手入れされ、山林木のためパルプ向けとなる最低ランク材は短幹材で5本程度でしたが、建築用材となる材も少ない状況でした。

幹は搬出費用と相殺で全て無償での引取となりましたが、重機使用により廃棄や残置対象の断幹材ではなく全て再利用可能な素材としての伐出となりました。

伐採木

13tクレーン設置(18日)

スギ梢端吊り伐り(18日)

枝払い

枝葉粉砕散布

元伐り(18日)

伐採材積込(18日)

伐採材搬出(18日)

20tクレーン設置(24日)

最遠スギ梢端吊り伐り(24日)

最遠スギ2番玉胴切(24日)

伐採材搬出(24日)