埼玉の伐採、製材ブログ

埼玉県入間市 当社製材工場隣の牧場周辺(丘上)のコナラ等の伐採

令和6年4月18日実施

当社製材工場隣の伐採の続き記事です。

4月上旬に丘下のクヌギ等を伐採した続きの作業で、今回は丘上の牛舎と大字の集団墓地との間にあるコナラ3本、ヤマザクラ1本、ミズキ1本、トウカエデ1本がメインの作業となりました。

ヤマザクラは数年前より樹勢が弱って半枯れ状態となり、コナラ3本はまだ枯れてはいないもののカシノナガキクイムシの侵入が確認され、他2本は牛舎へ傾いて立っているため伐採することになりました。

ヤマザクラの隣に立っていたコナラが数年前に枯れて倒木し、運よく墓地と牛舎の間に倒れた経験から近い将来に墓地へ影響のある立木は対策したいとのことでした。

伐採には牛舎前からの遠距離クレーン作業となるため25tクレーンを搬入し、以前伐採で50tクレーンが無養生で進入しているので今回も十分無養生での作業が可能でした。

概ね午前中で牛舎脇の所定の作業を終了し、午後は伐採材の集積をしたのちに牛舎北側の丘上で異常のあるクヌギ等の伐採に取り掛かりました。

クヌギ中径木5本のうち3本が既にナラ枯れ病で枯れ、2本に激しい虫食いが見られたので倒木の際には牛舎引き込みの電線に影響が出るため、コナラ1本も含め6本を夕方までに伐採しました。

枝葉は作業場所から少し離れた丘上の山林の中に集積するためユンボ2台で中継して運搬し、幹等の伐採材は今回も後日当社で引き取るのでトラックに積みやすい場所へ集積しました。

他のナラ類にも虫食いが散見されるものの、現段階で倒木等の際に周囲や牛舎に影響のある立木を3日間で可能な限り優先して伐採した結果、所定の2倍近い数の立木を処理しました。

今回は丘上の牛舎周辺から25tクレーンで可能な範囲ということでの作業のため、丘下側で墓地に影響している立木が伐採できなかったことや電線に被った危険木が確認されたので追加でもう1日作業することになりました。

3日間の作業の中で所定以上の危険木を伐採したことで依頼人様の意向が変わり、危険木や障害木はこの機会に可能な限り処理するという方針になっていました。

当社と依頼人様は地元の隣同士という関係上、当社としても全面協力で自社機材の無償提供で作業を進行し、次回の追加作業では当社製材工場へのクレーン搬入と作業場所も提供します。

追加作業にも25tクレーンを使用し、当社工場から墓地への支障木と電線や建物へ被っているナラ類一列を月末頃に伐採する予定です。

伐採木(牛舎脇)

コナラ枝吊り伐り

ヤマザクラ枝吊り伐り

コナラ元伐り

コナラ全幹吊り倒し

ヤマザクラ元伐り

牛舎脇施工後

牛舎脇伐採材及び北側クヌギ伐採木

北側クヌギ全幹吊り伐り

北側クヌギ全幹伐採材

 

埼玉県入間市 当社製材工場隣の牧場周辺(丘下)のクヌギ等の伐採

令和6年4月5、6日実施

当社製材工場隣の牧場主様より、牧場周辺にある複数のナラ類立木の伐採の依頼がありました。

牧場は当社製材工場隣の丘の上にあって、頂上の平らな場所以外の傾斜地は主にナラ林になっており、昨年より複数のナラ類がナラ枯れ病で枯れているのが確認されていました。

伐採対象の丘下のクヌギは隣地貸工場に面しており、まだ枯れてはいないもののカシノナガキクイムシの侵入が見られるため、特にこれらは枯れる前に伐採したいとのことでした。

丘上の牛舎と隣接する大字の集団墓地との間にあるコナラとヤマザクラは、ヤマザクラが数年前より半枯れ状態でコナラにも虫食いが見られるため、今後墓地や牛舎への倒木防止のためこれらも伐採することになりました。

山林内の枯れても特に支障とならない立木は伐採せず、今後枯れた場合や倒木等となった時に周囲へ迷惑を掛ける立木を3日間で今回集中的に伐採することを当社で請負いました。

伐採発生材は全て山林内に残置してもよいことになっていましたが、枝葉は林内に集積残置して伐採材は全て当社で引き取ることにしました。

現場は当社工場の隣であり、工場保管の現場用ユンボは回送する必要もなく自走で行き来できるので、枝片付や積込用自社重機に関しては必要経費を一切頂かずに作業へ投入しました。

また、クレーンで伐採しなければならない作業を3日間で行い、積込搬出等は後日空いた時間を利用して実施することも了承済みで、3日間は伐ることを完全優先としました。

万が一の倒木等の際には当社工場や集団墓地内の当家墓地にも直に影響が及ぶ事態となるため3日間の伐採経費のみご負担いただいて、自社機材等の費用について当社としても協力できる面は協力する旨をお伝えしました。

丘下の伐採を13tクレーン2日間で可能な限り、丘上の伐採を25tクレーン1日で可能な限り実施する予定で、最初に丘下より伐採する段取りで5日から着工しました。

5日はクレーン手配済みにも関わらず朝より雨天となったため作業を天候回復まで見合わせ、午後より雨が上がったので作業を開始しました。

13時からのクレーン作業で伐採する予定のクヌギ8本のうち7本の枝下ろしと他支障木の伐採を17時までに完了し、午前の見合わせ分をほぼ取り戻した形で初日の作業を終了しました。

6日は午前で残りクヌギの枝下ろしと内6本の根元からの伐採を完了し、午後は隣地貸工場には直接的影響は無いものの倒木等の際には牧場への引き込み電線に影響のある中腹のコナラ3本の伐採を行いました。

その内のコナラ大径木1本は2月の大雪の影響で太枝が折れて、その枝が宙吊り状態となって私道の上に垂れ下がっている状況であったので、可能な限り撤去して欲しいとのことでした。

16時までにはコナラの枝下ろしを完了してクレーンを搬出したのち、棒立ちしたクヌギ2本とコナラ3本の幹を伐倒造材集積して、丘下のナラ類の伐採を完了しました。

伐採材は翌週の空いた時間で当社貯木場へ運搬するため、トラックが横付けできる道路際へ椪積もして2日間の伐採のみの作業を終了しました。

伐採木(貸工場側クヌギ)

貸工場側クヌギ枝吊り伐り(5日)

貸工場側クヌギ枝吊り伐り(5日)

クヌギ中径木枝吊り伐り(5日)

貸工場側クヌギ胴切(6日)

貸工場側クヌギ元伐り(6日)

クヌギ伐採材吊り倒し(6日)

中腹コナラ大径木枝吊り伐り(6日)

中腹コナラ大径木枝吊り伐り(6日)

クヌギ中径木胴木伐倒(6日)

中腹コナラ大径木胴木伐倒(6日)

施工後

 

建設業の働き方改革に伴うクレーン作業時間の見直しについて

昨今より話題となっております時間外労働時間規制、いわゆる2024年問題が運送業界だけではなく建設業界にも令和6年4月1日より適用されます。

当社の伐採業務は林業のほか土木建設業にもあたり、さらには当社の伐採作業では欠かせないオペレーター付きクレーン車リースも時間外労働規制が適用され、今回の改正では罰則が科されます。

一般的に作業時間8:00~17:00の間であれば定時内と思われがちですが、労働者は朝会社に集合した時点から労働時間が起算され、現場から撤収して当社まで帰社し、荷下ろしや翌日の準備整備等が終了して解散するまでが労働時間となります。ということは、会社と現場との往復時間も労働時間(≒残業時間)にカウントされています。

作業現場にもよりますが当社集合を7:00と仮定し、1時間かけて通勤して8:00より作業、10:00~10:30、12:00~13:00、15:00~15:30は休憩として17:00まで作業、1時間かけて帰社した後に30分の荷下ろし等をして18:30に解散した場合には労働時間9時間半となります。

同様にクレーン車も車庫を7:00に出庫して当社現場で作業し、18:00に帰庫した場合には労働時間は10時間(クレーン側では昼休憩1時間以外の休憩は労働時間にカウント)となり、クレーン会社側では2時間残業相当となっておりました。

もちろんこと、クレーン車は現場8:00に到着しても設置展開する時間や作業終了後に格納搬出する時間もカウントされているので、クレーン実作業時間は定時内でも当然のことその分少なくなり、設置展開に時間のかかる条件の悪い現場ではさらに作業時間が短くなります。

当社では秋季及び冬季の繁忙期でも雨天日を含む1ヶ月のうち10日程度は伐採外業務等のため休業とせざるを得ない日がある代わりに日曜祝日を出勤日とする分、雨季及び夏季の閑散期に現場作業員を多く休ませることを伐採専業となってから励行しておりますので、当社では過去の記録上今回改正の時間外労働規制に抵触することは無いと考えております。

また、当社より作業現場まで出向するに高速道路を利用せず朝2時間を超えるエリアは完全に非対応として、1時間半圏内程度でも長期作業等条件によってはお断りすることもあり、現場終業も基本16:00として全作業員の負担軽減にも既に取り組んでおりました。

今までは当社もクレーン会社も8:00~17:00が定時ということで作業して参りましたが、しかしながら、4月1日以降は外部(特にオペレーター付きクレーン車リース)にはその慣例を押し当てることはできなくなります。

今回の改正に伴い、クレーンリース会社及びその所属の協会や組合から一律の新規定として、作業当日の回送のある現場(特に1日工期の現場)の基本作業時間8:00~15:00(7:00出庫~作業開始8:00~12:00昼休憩13:00~15:00作業終了~16:00帰庫)が策定され、遠方現場の早出相当や15:00以降の作業は全て残業扱いとの通知を受けました。

オペレーターの勤務状況によっては遠方への早出や残業が対応できない場合も十分に考えられますので、今まで非対応エリアである地域はもちろんのこと、当社より1時間半程度圏内の地域(桃色の営業エリア)も、作業内容によりましてはお断りさせていただく場合があります。

中距離の現場でも今までは16時頃まで実施していたクレーン作業は基本的に15時終業とさせていただき、1時間程度の残業で終了する見込みがある場合には御見積段階で残業割増クレーン料金をご提示し、それでも終了する見込みがない作業では御見積の段階で1日工期増でのご提示となります。既に御見積の段階で割増料金や工期増をご提示するため申告外の瑕疵や天災、お客様都合の追加作業発生等を除き作業着工後に割増を求めることはありません。

クレーンが定時で終了となった時点には当社の定時内作業時間はまだ残っていることが多いですが、クレーンが帰ってしまっては清掃等の軽作業しかできないことも多く定時前に作業を打ち切らざるを得ないことも発生することが十分に予想されます。

今まではタイトに16時半頃まで作業すれば1日工期で終了したクレーン作業は、これからは残業無し2日工期(見積)とさせていただきます。あくまでも例ですが非対応エリアの伐採の場合、今までは8:00作業開始のため5:30過ぎに集合して現場では17:00までの作業で帰社し20:00前に解散する1日強行の現場は、規制後は3日工期となります。

当社の伐採作業費等は日数または本数や面積に応じて工期を算定しているため、規定作業が機材トラブル等当社の責任で遅れて残業となった場合は当社の負担となります。お客様都合(工期外の追加作業発生や近隣トラブル、特に車両移動等のトラブル)で残業または工期増となった場合には、その実費はお客様の負担となります。

お客様のご希望や近隣の都合により休日指定の作業や雨天等で出向できない平日の代わりとして、土曜日曜祝日の作業は歓迎いたします。自社機材のみで作業できる現場に関しましてはほぼ従来型の労働モデルにて工期を算定いたします。

参考までに中距離地域と遠距離地域で今までとこれからではどのように変わるのかを、新旧の労働モデルとして例を挙げておりますのでご理解いただけますと幸いです。

今回各位にお願いする時間外労働時間規制で時短せざるを得ない対象業務はクレーン作業を伴う伐採作業のみで、自社機材による伐採作業は規制に抵触しない範囲で実施し、当社役員のみが従事する業務内容(現場訪問・打ち合わせ・見積、運搬・配送、木材販売、丸太受入等)は従来通り時間規制無しで対応いたします。

参考 新旧労働モデル

中距離エリア従来型労働モデル
  出向 作業 休憩 作業 昼休憩 作業 休憩 作業 帰路 労働時間

当社
作業員

7:00~
8:00
8:00~
10:00
10:00~
10:30
10:30~
12:00
12:00~
13:00
13:00~
14:30
14:30~
15:00
15:00~
16:30
16:30~
18:00
9h
クレーン
オペ
6:30~
8:00
8:00~
12:00
   

12:00~
13:00

13:00~
16:00
    16:00~
17:30
10h
中距離エリア規制後労働モデル
  出向 作業 休憩 作業 昼休憩 作業 休憩 帰路 労働時間
当社
作業員
7:00~
8:00
8:00~
10:00
10:00~
10:30
10:30~
12:00
12:00~
13:00
13:00~
15:00
15:00~
15:30
15:30~
17:00
8h
クレーン
オペ
6:30~
8:00
8:00~
12:00
    12:00~
13:00
13:00~
14:30
  14:30~
15:30
8h
遠距離エリア従来型労働モデル
  出向 作業 休憩 作業 昼休憩 作業 休憩 帰路 労働時間
当社
作業員
6:00~
8:00
8:00~
10:00
10:00~
10:30
10:30~
12:00
12:00~
13:00
13:00~
15:00
15:00~
15:30
15:30~
18:00
10h
クレーン
オペ
5:30~
8:00
8:00~
12:00
    12:00~
13:00
13:00~
15:30
  15:30~
18:30
12h
遠距離エリア規制後労働モデル

 

出向 作業 休憩 作業 昼休憩 作業 帰路 労働時間
当社
作業員
6:00~
8:00
8:00~
10:00
10:00~
10:30
10:30~
12:00
12:00~
13:00
13:00~
13:30
13:30~
16:00
8h+残0.5h
クレーン
オペ
5:30~
8:00
8:00~
12:00
    12:00~
13:00
  13:00~
15:30
8h+残1h

伐採におけるクレーン車等重機の必要性

クレーンの1日の作業時間が短くなるということは工期が増えることとなり事実上大幅な値上げとなる事態ですが、当社では材木として価値の無い木でもクレーンを使用して長く伐出することで、一般的に運搬コストや処分費用の高い幹や太枝を再利用可能な材として当社で無償で引き取りすることができ、クレーンを使用する費用対効果が得られます。

もちろんのこと、クレーンは材木として立木を伐出することに非常に重要な重機のため、価値の高く買取対象となるような木はそれなりの大きさでの搬出が求められますので、クレーン無しに伐採することは考えられません。

伐採だけのコスト重視で重機を使用せずにロープや人力で伐採を行う事業者が相当増えましたが、重機を使用しない以上可搬可動サイズやその機材の耐久値で伐採(短く伐ったり、長く伐ったとしても搬出できない)し、施工後にその幹の対処や処分でお困りの施主様や場合によってはその施工業者様より当社へお問い合わせいただくことが多数あります。

ただ単に伐り倒しっぱなしでも良い場所であれば重機を使用しない程低コストに伐採できることはありませんが、処分がある場合には重機を使用しないと工期増になるばかりではなく、特に幹は重量物であり固形物でもあるため一般的に搬出処分コストが枝葉の搬出処分コストに比べて高額となります。

当社では伐採の段階から工期と処分費低減のため積極的に重機を使用し、ダメな木でも長く伐り出してチップ材として、本来他社では全てゴミとして廃棄対象または現地に置き去りにされる材を資源として搬出し生かします。

当社は林業、材木業でもあることから丸太を一度に多量に運ぶノウハウと原木運搬車を複数保有しているので、伐採現場まで通勤車として乗って行くトラックに帰り荷として伐採材を積むことができるため、また自社貯木場と荷役装置を完備しているので持ち込み先の営業時間等を気にせずに伐採材を無償で引取運搬することができるのです。

他社で見積を取った際に幹の搬出処分は高いからと言われ、敷地内に置き去りにして欲しいや伐ったそのままで良いという現場でも作業中に重機と車両が入っていれば無償で引き取ることが可能で、伐採枝と違って簡単に腐らず重くて動かずに困る幹を当社では重機と車両のタッグで簡単に搬出することができます。

クレーンや重機は費用が高いという噂や先入観をお持ちのお客様は少なからず居られますが、当社のように専門で使用している業者が使用すると効率よく使用することが可能な上、伐採材も生きるという非常に大きなメリットもあり、安全かつ迅速な作業に寄与し作業員の負担軽減につながっております。

当社がクレーンを使用する際には立木の上で材木の使用用途によって伐る分けることのできる自社の空師が木に登って作業するため、コストのかかる高所作業車を併用せずクレーン1台のみで作業し、他社のように重機を複数使用したにも関わらず短く伐って捨てるという本末転倒的なことは当社ではいたしません。

当社では可能な限り重機を使用するようにしたり、重機を使用できるように工夫したりとしておりますが、中には小さい木の伐採等費用対効果の薄い現場や工夫しても物理的に重機を使用できない現場もありますので一概には言うことができません。しかし、当社で今までに施工した現場ではそのようなケースは少ない方ですが、別の工法で伐採してクレーン以外の重機を使用して材木として伐出できることは大多数で、完全に可搬サイズで伐り刻む案件は極少です。

埼玉県富士見市 月極駐車場内のケヤキ大木等2本の伐採

令和6年3月7日実施

富士見市の造園業者様より、同市内にお住まいのお客様の屋敷周辺にある幹回り380㎝(株立ち目通り各260㎝と200㎝)のケヤキ大木1株と自宅敷地内にある目通り180㎝のケヤキ1本の伐採の依頼がありました。

ケヤキ大木は自宅裏の月極駐車場の角に立っており、駐車場内へ枯れ枝の落下が目立つことや道路を挟んで向かい側に新たな住宅街ができたこともあり、落葉や落下枝対策のため伐採したいとのことでした。

また、道路に面していて道路工事による根回りの侵食でサルノコシカケが生えて腐朽して既に洞となっているため、倒木防止のためにも伐採に決心がついたそうです。

造園業者様は他にも竹や低木の伐採と剪定等も請けており、当社は駐車場のケヤキ大木のほかに自宅敷地内にあるケヤキ1本も同時に伐採を依頼されていました。

伐採木は以前に強剪定を実施している影響で多数の太い萌芽枝が生えており、1日のクレーン作業では終わらない可能性があったため、造園業者様側で可能な範囲を事前に枝下ろしいただけることになっていました。

作業日は契約の駐車車両を移動していただくほか、その日に出た発生材は全て当日中に搬出する必要があるため、クレーン作業当日に大量の枝が出ると運搬しきれないとのことで事前作業に快諾していただけました。

3月2日実施済のケヤキ大木伐採とほぼ同時期に依頼を受け、しかも両者すぐ近くのご近所様で当社への依頼元は異なるものの伐採者が同じとのことで通りが良く、作業時期もほぼ同時期に設定させていただきました。

当初は8日の施工予定でしたが雨天予報が出ていたため、当社、造園業者様、クレーン、駐車車両移動の予定を1日早めることが全者可能であったので雨天前に実施することにしました。

当社の伐採には12tクレーンを搬入して幹と太枝伐採材のみを引き取る段取りで朝から作業を開始し、先日同様に原木運搬車は積込まで地域の集会場へ止め置きました。

10m高所作業車で枝下ろしをしていただいたため、梢端部を除き作業車で届く範囲の横枝等は全て伐り下ろされており、廃棄枝は着工前にはダンプ約4台分だったものが1台で十分に載る量となっていました。

枝が少ない分9時半までに残っていた梢端部と太枝は全て伐り下ろし、11時までに根元までの伐採を完了しました。

株立ちの目通り位置から幹を伐採したため1mの株回りを別途で伐採し、大きな腐りは株回り内でほぼ収まっている分、根回りの腐朽は洞になるほど激しい状態でした。

主に主根の腐朽で洞となり、側根はほぼ残っていたので早期の倒木の危険性は大きい状態ではありませんでしたが、側部にサルノコシカケが4か所も出ていたので側根の腐朽も時間の問題でした。

午後一で原木運搬車を側道へ搬入して伐採材を積み込んで搬出し、株回りは当社のダンプに1個だけ積んで搬出しました。

枝葉の搬出処分や駐車場の清掃等原状復帰作業は造園業者様が担当し、当社は1時半過ぎに全車撤収しました。

伐採木(幹回り380㎝ケヤキ)

萌芽枝吊り伐り

太枝吊り伐り

太枝胴切

目通り200㎝側胴木吊り伐り

目通り200㎝側胴木吊り倒し

目通り260㎝側胴木吊り伐り

株回り撤去

伐採材積込

伐採材搬出

 

埼玉県飯能市 屋敷裏のスギ14本、ケヤキ1本等の伐採(2)

令和6年3月3日実施

2月18、24日両日実施の飯能市での伐採の続き記事です。

2月両日の作業で自宅裏の所定伐採木のうち2本残しとなっていたスギとケヤキを伐採し、積込や枝葉粉砕、赤道の清掃や残置物の整理、シュロの伐採とシュロ幹での土留め設置等を実施しました。

11時まで自宅裏での作業及び原状復帰を行ったのち、初日の着工前の段階で時間が余った際にさらに追加で申し付けられていた浄水場裏側のスギ等を伐採すべく移動し、12時までにクレーンの再設置を完了しました。

当現場は作業場所が悪く、移動等で作業員の移動負担軽減のため1日当たり6人の人工を投入することとなっており、2日目が5人であったことから最終日は7人を投入して作業に取り掛かりました。

浄水場裏で接している依頼人様所有の山林のヒノキ、スギ、サワラ合計7本を可能な範囲で伐採して欲しいとのことで、特に下山側のスギ3本は隣接民家への倒木防止のため伐採したいとのことでした。

午後より作業を開始して15時までに希望していたスギ2本とサワラ1本の伐採を完了し、残り1本となったところで上山側の3本に樹幹の痛みが見られたので早急に伐採すべき事態となり、17時限界で3本を伐出しました。

こちらは山林のため伐採材や枝葉は現地に残置してもよいことになっていましたが、枝葉は作業道の脇に積み上げ、幹はもったいないので搬出して当社で引き取りました。

3日間で高木類22本の大方を樹上で長さを切り揃えて伐採し、建築用材となるような良材は数本でしたがほとんどを素材として伐出しました。

2日目の一部作業と3日目の大多数の作業が所定外の追加作業となりましたが、3日間で可能な限り伐採するという当社特有の見積のため、追加費用は一切掛からない状態で上記全作業を完了しました。

クレーン設置

残りスギ梢端吊り伐り

残りケヤキ元木吊り伐り

施工後(自宅裏)

伐採木(浄水場裏)

サワラ梢端吊り伐り

サワラ胴木吊り伐り

スギ全木吊り倒し

伐採材積込

伐採材搬出

 

埼玉県富士見市 道路際のケヤキ大木の伐採

令和6年3月2日実施

三芳町の空師さんより、富士見市にお住まいのお客様の自宅前の歩道際に立っている目通り310㎝のケヤキ大木の伐採の依頼がありました。

依頼人様側のお祓いの都合で3月4日までに伐採して欲しいと2月上旬に依頼があり、空師さん側では対応できないとのことで当社へ救援依頼がありました。

当社やクレーンの都合上、こちらでも2月末か3月初めの期限ギリギリでの施工となる見込みでしたが依頼人様にご承諾いただき、当社で伐採させていただくことになりました。

材としては本来6mの特殊材が採れるケヤキでしたが度重なる道路工事で根が切られ、ついには根元に歩道と側溝が設置され、とうとう近年に樹皮が痛み始めサルノコシカケが生えてしまいました。

木は依頼人様の自宅側の傾いており支える側の根が腐朽して危険な状況となっていたので、ご家族の中には残したいとの希望がありましたが伐採やむなしとの結論に至りました。

根元の状態が芳しくないため材としての買取等は難しい状況でしたが、僅かな望みに賭けて6m材で伐出する段取りで手配しました。

幸いにも敷地東側の駐車場は依頼人様の地所でしたので、作業場所確保や隣の集会場と自宅前の倉庫を駐車場として使用可能であることから、車両と人員を最大限搬入して1日で完結するようにしました。

施工予定日の六曜が良くないので大安の26日に当社のお清めと鋸入れを実施し、依頼人様も立ち合いの下でお祓いの御供物と祈願をしました。

作業には25tクレーンを使用するため朝作業前に敷鉄板や轍防止の敷板を搬入して、設置終了後にクレーンを搬入しました。

強剪定後に残した太枝から生えた萌芽枝はそのまま太枝に付けたまま伐り下ろし、10時までに胴木のみの状態となりました。

枝葉は粉砕してダンプに積み込み、当社のお客様が畑に入れるチップを欲しいとのことで現場まで引き取りに来ていただき、乗用車に袋詰めで満載分を差し上げました。

休憩後は胴木上部を一旦胴切して6m材にして、昼までに元木を伐り出して午前で伐採を終了しました。

伐採後の根元木口の半分以上は腐朽しており、胴木の重量も想定より軽かったため6m材としては使えない状況で、腐朽が激しく倒木の危険性が高かったことを依頼人様や地域住民の方へ説明しました。

午後は伐採材の積込と駐車場及びケヤキ周辺の清掃と原状復帰を14時で完了しました。

土曜日ということもあって現場前の道路の交通量はかなり多く、依頼人様御身内や周辺住民等多数の方々に見送られ全作業を終了しました。

次週に当現場のすぐ裏で同様に道路際に立っていて、根元がサルノコシカケで腐朽されているケヤキ大木を伐採する予定で、今回の依頼人様には車両の駐車等でご協力いただくことになっています。

伐採木

クレーン設置

枝吊り伐り

枝吊り下ろし

2番玉胴切

元伐り

胴木吊り出し

胴木吊り倒し

伐採材積込

伐採材搬出

 

倉庫整理につき、乾燥薪2年物を特価にて放出します。

この度、製材工場の薪保管場所のうち、一部場所を別用途で使用するため在庫整理を実施します。

特価放出対象は概ね乾燥2年物(2022年2月~5月乾燥開始分)のカシ、コナラ、クヌギ、サクラ等広葉樹となります。

販売単位はメッシュパレット1箱からとなります。バラ売り、カラーコンテナ量り売り、対象外パレット内容物は通常価格での販売となります。

樹  種 1パレット税込金額(特価)
カシ、コナラ、クヌギ等堅木 36,000円
サクラ等他広葉樹 30,000円

カシ、コナラ、クヌギは1箱に450㎏~500㎏(樹種混合無し、平均470㎏程度)入っております。

製造後は全日屋根下で自然乾燥・保管しておりますが、少なからず虫食いが発生しております。(写真は特価販売の現物です)

数量限定ですが置場所の目途が立ち次第、特価での販売は終了し、このページは削除いたします。

薪は全て写真のように重ねて保管しておりますため、担当者(フォークリフト運転者)が不在の場合は販売ができません。事前に担当者の在社をご確認のうえ、お手数ですがご予約をお願い致します。

パレットの貸し出しは特価品に限りいたしませんので、パレットから取り出してお持ち帰り下さい。

東京都小平市 建物解体跡地のケヤキの買取伐採

令和6年2月29日実施

立川市のハウスメーカーの担当者様より、小平市にお住まいのお客様の建物解体予定現場にある目通り280㎝のケヤキの伐採の依頼がありました。

敷地内にある車庫等の建物や庭木を撤去する際にケヤキも同時に伐採したいとのことで、材木としての利用価値について当社へご相談いただきました。

解体業者を通して伐採すると伐採費が非常に高額になることとゴミとして捨てられてしまうため、材木屋への伐採依頼をご希望されていたとのことでした。

残念ながら根元にはサルノコシカケが生えており、元木4mは節となっているため利用価値が低い状況でしたが、2番玉の5m材は幸いにも直材無節が採れる状況でした。

現場接道が幅員3m程度の非常に狭い生活道路で大型ロング車や大型クレーンが入れる状況ではなく、小型クレーンと中型車が誘導付きで進入できる道路状況でした。

長尺材で簡単に搬出できない状況と木の欠点具合から長尺搬出する必要が無いことで、胴木は元木4m材と2番玉5m材に分割して伐出することにしました。

解体跡地には敷鉄板を敷設せずに車両及び重機を搬入するため、解体業者様には掘削後の入念な転圧をお願いし、解体完了の2月20日以降の直近に数日雨天が無い日で施工日を設定しました。

昨年秋の現地調査以来現地には行っておらず、当日朝行って初めて解体後の現場が分かるという状況でしたが、転圧及び障害物の撤去等は当社の希望通り施工済みでした。

現場接道がスクールゾーンであったので7時半前に到着し、そのまま13tクレーンも搬入して8時より作業を開始しました。

現場内は狭いので、枝下ろしと処理が完全に完了している予定の11時に大幅な時間差で原木運搬車を搬入しました。

10時までに枝下ろしは完了しており、原木運搬車を搬入後より胴木の伐採を開始し、12時までに胴木の伐採と伐採材の積込は完了しました。

材木として無傷の2番玉を生かすことでケヤキの価値を考慮し、買取としてクレーン代分の値引きをさせていただき伐採費から差し引きました。

2番玉のみ買取の対象で元木や太枝材は無償引取となり、枝葉は現地でチップ化してダンプへ積み込んで搬出しました。

午後は現場内清掃原状復帰、重機車両の搬出を行って14時に全車撤収しました。

伐採木

萌芽枝吊り伐り

太枝吊り伐り

2番玉胴切

2番玉胴切後

元伐り

元木吊り倒し

2番玉造材

伐採材積込

伐採材搬出

 

埼玉県飯能市 屋敷裏のスギ14本、ケヤキ1本等の伐採(1)

令和6年2月18、24日実施

当社作業員2名からの要請により、飯能市内にお住まいの元林業・製材業の方の自宅裏にあるスギ14本とケヤキ1本の伐採の依頼がありました。

依頼人様と当社作業員2名関係は、1名は伐出の手伝い経験、もう1名は搬出運搬で携わっていた経験で、今回の伐採木に関しては2名だけでの作業は不可能で当社として一式で請負って欲しいとのことでした。

以前に植林したスギで母屋裏の法面上に立っており、大きくなって万が一の倒木の際に母屋へ直撃したり、または裏の市営浄水場側に倒れて迷惑を掛けたりしてしまう可能性があるので伐採したいとのことでした。

伐採木全てが母屋のすぐ裏の狭くて急な法面に立っており、法肩境界木から約2m幅の赤道を挟んで浄水場の擁壁フェンスとなっていて切り倒すスペースはありませんでした。

依頼人様の敷地は母屋の裏から法面になっており、枝や幹等の伐採発生材を残置するスペースは確保できず、そのままの状態で山積み残置や赤道へはみ出た状態は困るとのことでした。

伐採前に依頼人様が浄水場側へ車両進入等で相談したところ、市側としても伐採してもらえれば明るくなって非常に助かるとのことで、浄水場構内へ車両の進入許可をもらうことができていました。

浄水場側では土日祝日の出入りが少ない休日かつ、万が一の際の緊急車両通行路を確保すれば伐採木に隣接している主要構内道路の片側使用許可が認められました。

これによりクレーンでの伐採作業及び伐採材の搬出が可能となり、チッパーも擁壁下の赤道へ吊り下ろすことができるようになるので枝葉を粉砕して法面上に散布することも可能となりました。

作業日程は2日では厳しいと想定して3日間を予定し、当初の作業外として当社作業員が以前より手入れしていたカシやケヤキの中低木も工期内の可能な範囲で伐採することになりました。

初日の伐採にはまずは13tクレーンを搬入し、クレーン設置位置に近いスギから作業を開始しました。

狭い赤道に伐採材を吊り下ろして枝払いし、少し離れた位置で枝葉を粉砕するため初日は6人で作業に従事し、迅速な流れ作業で予定以上のスギ10本を伐採しました。

工期内に十分早く終了することが判明したためスギ周辺のカシ等中低木の伐採のほか、浄水場北側の他民家に隣接している依頼人様所有の山林のスギとサワラの伐採も可能な範囲で決定しました。

2日目はクレーンの配車上20tクレーンとなったので、自宅裏のクレーン設置位置から遠いスギとカシ中低木を優先に伐採することになりました。

3日目作業予定の13tクレーンで伐採可能なスギ等は敢えて残し、13tクレーンでは届かない位置の立木を主として伐採して2日目の作業を終了しました。

2日間ともにスギ伐採材は長材で吊り伐りできないことから全て樹上作業で適正寸法に胴切して吊り下ろし、地上では枝払いのみとなるようにして伐採材は全て素材として伐出しました。

林業家のスギであるため下部は枝打ち手入れされ、山林木のためパルプ向けとなる最低ランク材は短幹材で5本程度でしたが、建築用材となる材も少ない状況でした。

幹は搬出費用と相殺で全て無償での引取となりましたが、重機使用により廃棄や残置対象の断幹材ではなく全て再利用可能な素材としての伐出となりました。

伐採木

13tクレーン設置(18日)

スギ梢端吊り伐り(18日)

枝払い

枝葉粉砕散布

元伐り(18日)

伐採材積込(18日)

伐採材搬出(18日)

20tクレーン設置(24日)

最遠スギ梢端吊り伐り(24日)

最遠スギ2番玉胴切(24日)

伐採材搬出(24日)

 

埼玉県日高市 屋敷内のケヤキ1本の買取伐採

令和6年2月12日実施

日高市のお客様より、自宅敷地裏にある目通り240㎝のケヤキ1本の伐採の依頼がありました。

母屋裏の納屋を解体するにあたり、重機搬入等でこのケヤキが支障となり撤去したいとのことでしたが、費用を掛けずに伐採したいとのことでした。

全ての立木は最初の強剪定を業者へ依頼したあとは、そのやり方を参考にして依頼人様ご自身で定期的に枝下ろしを実施しており、伐採木も枝が少ない状況でした。

枝葉等の不要材は全て敷地内に残置してもよいこと、クレーンでの吊り伐り又は隣地に伐倒が可能なこと、材木として元木6m材が直材で確保とその搬出ができることで買取の対象に当てはまりました。

当社としても非常に伐採がしやすく、半日かからずに伐出が可能な状況となっていたので、当社の都合で施工すること条件に伐採費を全額相殺で作業することになりました。

5日の雪の影響で当社地元で大木の枝折損が発生し、その撤去と剪定にクレーンが半日少々程度必要となったので、丁度時間のタイミングが合うことで1日に2件抱き合わせで施工することになりました。

折損枝撤去の現場は追加作業が発生する可能性があったので、追加作業の発生しない当現場を朝からの作業として8時から開始して10時には全車現場から撤収し、次現場は11時より作業を開始しました。

このケヤキは数回の枝下ろしの影響により幹から萌芽枝の胴吹きが始まる兆候が伐採前より見られており、材木としての価値が下がる寸前であったことで買取しての伐採が可能なほぼ最終ラインでした。

伐採木

太枝吊り伐り①

太枝吊り伐り②

2番玉胴切

元伐り

元木吊り倒し

元木6m材積込

伐採材