施工事例

埼玉県坂戸市 神社境内のイチョウの買取伐採

令和2年11月22日実施

坂戸市の神社の関係者様より、境内にある目通り280㎝のイチョウを引取りに来て買い取ってほしいとの依頼がありました。

当初、相手方で伐採するので伐採材の買取と現地までの引取りとのご依頼でしたが、他者の伐採材は当社では引取りを行っていないので当社までお持ち込みいただくことを前提としていました。

お話を詳しく伺ったところ、神社の関係者様で伐採して誰も引取りに来ない場合は細裂いて捨ててしまうとのことで、勿体ないのでまずは立木の状態を画像で判断しました。

画像を確認した結果、初めに申し出て頂いていたサイズに大方間違いなく、引取り手が無い場合はゴミ同然になってしまうとのことだったので、当社で引取りさせていただきたいと申し出ました。

ただし、素人が伐倒に失敗して材を痛めたり、短く伐られたりすると価値が著しく下がってしまうため、同時に伐採も当社で請け負わせていただくように提示しました。

予算の都合から、伐採費等の費用が発生する場合は関係者様方の有志で伐採するとのことでしたので、伐採費を相殺して無償以上で作業をすることが条件でした。

画像判断で概算として無償以上での買取伐採をご提示し、伐採をするために調査に伺ったところ、無残にも根元にチェーンソーでの切り込みが入っていました。

関係者様方が持ち寄ったチェーンソーで相当格闘した跡が残っており、結果的に当然伐採することができずに伐採業者と引取業者の両者を探していたとのことでした。

このため、重要部に大きなダメージが入ってしまっていたので価値が下がりましたが、不幸中の幸いにも切り込みを入れた面がメインの面を概ね回避していました。

切り込みが無かった場合には利用価値がもう少しありましたが、無償以上での伐採を約束していたので伐採搬出費を相殺して無償で作業させていただくことになりました。

イチョウ自体は価値の高い木ではないものの当該木は以前に地上6m付近で胴切されており、萌芽枝は関係者様が先日に除去済みであったので枝片付作業がほぼ無く、伐出は大変に容易な状況となっていました。

当社からの作業人員も伐採者と運転手、クレーンオペレーターの3人3台で十分であるので伐採日を休日指定とし、全員アルバイトでの出勤で経費を大幅に抑えることで相殺での伐採が可能でした。

他者が伐採しても4tユニックでの積込と搬出は厳しく、当社人員や重機車両を正規に手配すると経費が高くなってしまうため、結果的に当社も有志扱いで伐採した方が安いということになりました。

当社の指定位置で伐採して割れや芯抜き等の失敗もせずに伐採できた方は今までに極僅かしかいないので、他者が伐採した材を引取、買取する際は必ず当社まで持ち込んでいただくことを条件としています。

22日指定で朝より境内脇に13tクレーンを搬入し、クレーン設置後は幹に玉掛けしてそのまま元伐りし、一撃で伐採を終了しました。

端材等は残置して良いことになっていたので残っていたコブや枝を払い、不要部位も切り落として造材を完了してトラックへ積込みました。

作業開始より1時間経たずに伐採材の積込まで終了し、多数の関係者様に見送られて搬出を完了しました。

20201122235716.JPG

伐採木

20201122235729.JPG

クレーン設置

20201122235741.JPG

元伐り

20201122235752.JPG

元伐り後

2020112223589.JPG

吊り倒し

20201122235822.JPG

造材後伐採材

20201122235844.JPG

吊り出し

20201122235834.JPG

積込後