施工事例

埼玉県秩父市 「巨樹・巨木」屋敷内の目通り6mケヤキの伐採(3)

現場搬出:令和2年2月13日午後実施

秩父市でのケヤキ巨木伐採の続き記事です。

午前までに元木の伐採作業を終了し、午後からは胴木伐採材の積込み及び当社貯木場への搬入をしました。

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3番玉積込①

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3番玉積込②

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2番玉積込①

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2番玉積込②

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元木積込①

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元木積込②

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元木積込③

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元木積込④

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貯木場搬入

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元木荷下ろし

出荷運搬:令和2年2月20日午後実施

20日午前中に昭島市でケヤキを伐採後、使用した25tクレーンを当社貯木場へ回送して元木を当社の原木運搬車へ積込みました。

ケヤキ伐採後、当社へ賃挽製材を依頼されるお客様が元木を購入したいとの打診があったので、この方に販売することになっていました。

さらには買主様側の荷下ろしでも25tクレーンを使用するのでまたまた回送して、引き続き荷下ろし先にも同行していただいて荷下ろしと仮置きのための設置作業をしていただきました。

今すぐにではありませんがこの元木を製材したいとの意向があるので、将来的に当社の最大製材径2.4mの胴割製材機で製材するかもしれません。
 

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出荷材積込①

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出荷材積込②

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出荷材荷下ろし

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出荷材据え置き

 

東京都昭島市 住宅へ接触寸前のケヤキの伐採

令和2年2月20日午前実施

昭島市のお客様より、自宅敷地内の空き家住宅に今にも接触しそうな目通り230㎝のケヤキの伐採の依頼がありました。

隣接するご自身所有の貸倉庫を解体整地したことで、解体跡地を通って敷地内へ大型車両の進入が可能となったため、この隙を見計らって伐採することになりました。

ケヤキをわざわざ残してギリギリのところに住宅を建てていたので、生長とともに屋根に接近して今にも接触しそうな状況になっていました。

今回伐採するケヤキの手前には一回り小さいケヤキが近年まで立っており、これは地元の造園業者が既に伐採済みでした。

幹途中で多少曲がっているものの元木で6mの無節材が採れ、大きさ的に売れ筋の注文材を採ることが可能であったので、ケヤキを買取して伐採総工費を値引きさせていただきました。

ケヤキはクレーンを設置する庭側から見ると住宅の向こう側に立っており、距離が離れている上に長材で伐出する必要があったので、25tクレーンを搬入することにしました。

13tや16tクレーンでも作業は可能でしたが、これら機種で伐採した場合は短幹材での伐出となって材の価値を付けることができなくなるため、25tクレーンの使用を提案していました。

貸倉庫を解体した業者様が当社を依頼人様へご紹介いただいており、この業者様が解体跡地から庭へ車両を搬入するための仮設作業路を整備していただけることになっていました。

現状の常口からでは標準幅2t車の進入が限界で、貸倉庫を解体していなければミニラフターですら搬入可能な幅員が無かったので、材として伐出することはほぼ不可能な状態でした。

先週末に仮設作業路として解体跡地へ鉄板を敷設していただいており、本日朝より25tクレーンを搬入して伐採を開始しました。

伐採に取り掛かる前、まずは根回りに置かれた玉石を撤去して根張りの間に付着した土を落とす作業から開始しました。

積み重なった石を撤去していたところ、根元にサルノコシカケが生えていることを発見し、伐採を前に内部が腐っていることが判明してしまいました。

立地条件から幹外径部に多少の穴が出ることは覚悟していましたが、菌類由来の悪い腐りがあることまではほとんど想定していませんでした。

腐りのことが頭に浮かんだまま伐採に取り掛かり、細枝を全て吊り伐りして2番玉から上の幹や太枝をそっくりそのまま胴切して吊り伐りました。

2番玉から上は軒より高い位置で胴切したので、元木6m材を吊り伐る際は胴木が屋根に接触しないように細心の注意を払って伐採しました。

住宅を跨いで伐採しているので、元木を吊り出す際はクレーンの作業能力が限界に近い重量を指していましたが、揚程ともに問題なく伐出しました。

サルノコシカケの通りに腐りが入っており、測定の結果は元口から2m弱まで腐っているようでした。

10時までに元木を吊り出して伐採は終了し、伐採材と枝葉等の発生材を積み込んで午前の早い段階で全作業を終了しました。

ケヤキを長材として利用することを前提に伐採費用を値引きしていたので、腐りには大変がっかりしましたが見積通りに作業をさせていただきました。

午後は先週伐採したケヤキ巨木の元木を出荷するため、伐採に使用した25tクレーンを現場より当社貯木場へ回送しました。

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伐採木

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胴木と屋根の状況

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クレーン設置

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細枝吊り伐り

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太枝吊り伐り

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2番玉胴切

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元伐り

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元木吊り出し

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元木吊り倒し

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伐採材積込

 

埼玉県秩父市 「巨樹・巨木」屋敷内の目通り6mケヤキの伐採(2)

令和2年2月13日実施

秩父市でのケヤキ巨木伐採の続き記事です。

昨日は3番玉の胴切まで実施し、3番玉以外の伐採材を搬出して作業を終了していました。

2日連続の作業のためクレーンはそのままの状態で現場に放置していたので、朝はすぐに作業開始できる状態になっていました。

朝一番は天気雨がパラパラ降っていたので開始時間を遅らせ、9時前より2番玉の胴切から作業を再開しました。

3番玉の胴切と同様に90㎝バーのチェーンソーを使用して幹を1周し、約20分で2番玉を切り離しました。

2番玉も3番玉も胴切で1周するにあたり、ほぼ食い違い無しで回って来られたのでチェーンソーが挟まれたり、幹の一部が残って吊り上がらない等のトラブルは一切なく吊り伐ることができました。

胴綱の回し具合から2番玉胴切位置の幹周で約5.5m、3番玉胴切位置と又上の太枝胴切位置の幹周で約5mも廻っていました。

休憩を挟んでメインの元木伐採に取り掛かり、根張りは除去せずに同じく90㎝バーのチェーンソーで回って伐り始めました。

幹の内部が概ね幹の形に沿って空洞になっていることがわかっていたので、長いバーを無理に使用する必要はないと判断していました。

根張りの大きい木にはほぼ確実と言って石が巻き込まれており、今回も2回ヒットして刃が切れなくなって目立てをするために中断することもありました。

石食いのために1か所と、もう1か所は90㎝バーでどうしても届かなかったので、その2か所に限り根張りを除去せざるを得ませんでした。

150㎝バーのチェーンソーも用意しており、最後は切れているかどうかを確かめるために切り口に挿入し、最後まで僅かに残っていた内部を切って昼前に漸く元木を吊り倒しました。

根切りのほとんどを90㎝バーで回り、鋸入れの始点と終点がこれだけの巨木でも食い違うことなく伐採できていました。

穴を避けて残っている年輪を計測したところ概ね170年で、穴が無かったとして依頼人様が仰っておられた樹齢260年は少なくとも経っていました。

午後は伐採材の積込みを残すまでとなり、3番玉と2番玉は当社のトラックへ、元木はクレーン屋さんの運送部門へ依頼して当社貯木場まで運送することになっていました。

運送のトラックは当社の原木運搬車よりも車体長が約1m長い車であったので搬入が相当きつい状況で、常口の門柱や隣人様の塀にぶつかりそうになりながらも何回も切り返したのち搬入しました。

元木の根張りを残して伐採したためトラックへ積むと車高が5mに達するので、正丸トンネルを安全に通過できるように車高3.5m程度になるように根張りを除去しました。

切り落とした根張りや昨日伐採した太枝は薪材として無償で引取り、これらはダンプ2台に分けて積み込みました。

枝葉等は敷地内でチップ化して、地盤の低い場所に水溜り防止の水分吸収材として散布しても良いことになっており、これらは昨日の作業と並行してチップ化してありました。

ケヤキの胴木は1玉ずつ3台に積み込んで搬出し、秩父市内、国道299号、飯能市内を3台の連隊で走り続け、当社貯木場へ搬入しました。

貯木場での荷下ろしのため、伐採に使用した25tクレーンを現場から先発させて貯木場へ向かわせ、待機してもらいました。

ケヤキの元木は既に買い手が付いていたので一旦貯木場へ下ろし、2番玉と3番玉は出荷のために荷下ろしせず、翌日そのまま当社で輸送することになっています。

雨天でなければ15日に鉄板を引き上げて全作業を終了する予定で、元木は20日に25tクレーンを半日使用する際に合わせ、午後に積み込んで買い手の元へ配送する予定です。

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2番玉胴切①

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2番玉胴切②

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2番玉胴切③

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2番玉胴切④

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2番玉胴切後

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2番玉吊り下ろし

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元伐り①

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元伐り②

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元伐り③

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元伐り④

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元木吊り倒し①

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元木吊り倒し②

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元木吊り倒し③

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元木吊り倒し④

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元木伐採材

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元木吊り出し①

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元木吊り出し②

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施工後(切株)

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目通り6mケヤキ伐採記念写真

埼玉県秩父市 「巨樹・巨木」屋敷内の目通り6mケヤキの伐採(1)

令和2年2月12日実施

秩父市にお住まいのお客様より、自宅屋敷内にある目通り6mのケヤキ巨木の伐採の依頼がありました。

現場は秩父駅に比較的近い街中の住宅街に立地しており、巨木のため大量の落葉による度重なるクレームを近隣より受けていたそうです。

また、依頼人様のご子息が敷地内に家を来年新築するそうで、家や庭の配置から今後ケヤキに重機を接近させることができなくなるため、ついに伐採を決意されました。

木材・伐採業者が多く集まった際にこのケヤキについて話をすると知っている人が多く、秩父市内の同業者からはとうとう伐るのかというくらいに業界ではちょっとした有名でした。

伐採に際して他社で見積を取ったところ、巨木な上に施工できない業者はもちろん、伐採処分費として数百万単位の見積が出ており依頼人様は頭を抱えていたそうでした。

以前、枝下ろしをした業者も根元からの伐採は施工できない上に、クレーンを搬入した際に常口向かい側の隣人様の塀をぶつけて壊していた経緯もありました。

他全ての見積が出揃ったところで技術的、予算的な問題から当社へご連絡をいただき、施工可能である旨をお伝えした上でサイズ的に買取を念頭に見積へお伺いしました。

お伺いして伐採木を拝見し、立木の寸法採寸、出荷原木の寸法想定、作業場所や工法、車両進入経路、使用機材選定をその場で依頼人様へご説明しました。

巨木伐出にあたり、まずは現場の常口と道路が狭くて50tクレーン以上の機種の搬入が不可能で、25t大型車や大型トレーラーの搬入はもちろんのこと不可能でした。

敷地内は入ってしまえば貸駐車場になっているので、庭は当社のトラックを全て搬入しても余るくらい広く、しかも地盤は強固に締固められていました。

しかし、庭の奥へ行くにつれて地盤は柔らかくなっており、ケヤキに到達する前の20m分は植え込みのため、植木を撤去して鉄板を敷設する必要がありました。

25tクレーンや当社の原木運搬車の搬入がほぼ上限と判断し、極太の胴木を伐出するためにはクレーンの作業能力と搬出車両に依った長さと重量で胴切するしかありませんでした。

胴木には至る所から萌芽枝が生えてしまっており、根張りからはスケールを入れると2mも入ってしまう穴が確認できていました。

樹幹、樹形から500年を超えてくるような銘木ではないことは一目瞭然であるため、このような巨木でも買い上げての伐採は難しい状況でした。

そのような状況でもケヤキの価値を考慮して特殊伐採費相当の金額を値引きさせていただき、鉄板敷設費用と伐採機材・重機車両費を頂いて作業させていただくことになりました。

依頼人様側の文献で260年前には少なくとも立っていたとの記録があり、代々残してきたケヤキなので2月4日に秩父神社宮司が出向いてお祓いを行いました。

現場での作業は鉄板搬入敷設、伐採搬出2日、鉄板撤去搬出の合計4日を予定し、前日11日に鉄板の搬入敷設や植木の撤去を行い、本工事への準備を整えました。

クレーン屋さんが秩父へ行くには距離がある上に、カーブの多い国道299号や坂の区間が長い正丸を25tクレーンで越えてきてもらい、本日朝より本格着工しました。

依頼人様は以前の塀破損の経験があるため非常に心配されていましたが、測定上はハンドルを切り返さずに常口は曲がり切れる計算となっていたので、問題なく敷地内へクレーンは搬入できました。

クレーンを作業位置へ設置し、重量級の伐採木を吊り伐りするにあたって足元を強固にするために、1.5m四角の鉄板をアウトリガー下に設置することから開始しました。

伐採作業は太枝から生え出た萌芽枝を伐り下ろすことから開始し、至る所から数多くの枝が出ていたので非常に手間取り、幹から生えた萌芽枝も除去することを含めてほぼ午前一杯かかりました。

午前はロープで枝の間を飛び回れていたものの、吊り荷のバランスの関係で太枝も中段伐りする必要が出てきたので、午後からはスパイクを履いて作業する工程に取り掛かりました。

又分かれ毎に太枝を伐り下ろし、枝として最後となる胴木又上の相当太い2本の太枝を胴切して吊り下ろしました。

15時前に幹だけの状態となり、あと1本は伐る時間があったので3番玉の胴切に取り掛かり、90㎝バーのチェーンソーで幹を1周して約12分で3番玉を切り離しました。

3番玉の胴切を最後に初日の伐採を終了し、又上の伐採材を積み込んで終了しました。

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伐採木(全景)

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伐採木(根回り)

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クレーン搬入

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クレーン設置

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萌芽枝吊り伐り①

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萌芽枝吊り伐り②

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太枝吊り伐り①

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太枝吊り伐り②

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又上太枝胴切①

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又上太枝吊り下ろし

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又上太枝胴切②

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又上太枝胴切後

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3番玉胴切①

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3番玉胴切②

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3番玉胴切後

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3番玉吊り下ろし

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3番玉伐採材

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太枝伐採材

埼玉県所沢市 住宅街でのマツ3本等の伐採

令和2年2月6日実施

地元入間市の当社と同じ地域で営業している植木屋さんより、所沢市にお住まいのお客様の自宅敷地内にあるマツ3本の伐採、コナラ2本等の剪定の依頼がありました。

枯れ始めてはいないもののマツ3本に虫食いが入ってしまったことや、樹高の割には幹が細いので大風の際に大きく揺れることが心配で伐採することになりました。

山を造成して高級住宅街のように整備された地区で、斜面に造られた区画には景観を重視するようにマツ、サクラ、コナラ、カシを植えた家が点々としている場所でした。

今回当社で剪定するコナラは、植木屋さんが当社を知る以前に隣の市の伐採業者へ依頼して強剪定を施工していました。

その業者は当社でも多少付き合いのある所ですが、技術面はもとより金銭面でも業界での評判が良くないので、植木屋さんが特殊伐採の発注を当社へ乗り換えいただいたことで今回よりお取引を開始しました。

当社の地元では、当社の商号が材木店であることで特殊伐採等の伐採全般業務を請けていることを知らない人が大多数で、地元のお客様はまだまだ少ない状況です。

マツ3本の伐採の他にその伐採業者が強剪定したコナラも落葉を抑えるために樹高を下げたり、剪定したりして今後は簡単に登って剪定できるようにしたいとのことでした。

マツは道路より29m~33m離れた母屋奥の斜面に点在しており、クレーンで伐採するには道路を片側通行にして25tクレーンを搬入し、家を跨いでなんとかギリギリ届くかという状況にありました。

住宅街のためトラック等は全て道路にしか止め置くことができず、伐採材は枝葉も幹も全て搬出処分する必要がありました。

人力で伐採するには手間がかかり、幹を細切れにして搬出処分するには非常に多くの費用と手間が掛かるため、片側通行にして25tクレーンで伐採した方が安上がりで作業可能でした。

幸いなことに都内の住宅密集地のように道路が狭くはなく十分な幅員があり、クレーンの片側アウトリガーを依頼人様敷地内の駐車スペースに全張りすることが可能でした。

依頼人様の隣近所は良い関係である上にこの植木屋さんのお客様でもあるので、道路使用や車両の駐車、作業中の騒音には非常に寛容的な方々でした。

このため作業時に依頼人様宅周辺を片側通行にして多くの車両を止め置いたり、枝葉処理にチッパーを使用したりすることを快諾していただけていました。

25tクレーンを使用できる状況となり、ジブ2段拡張して最遠部でも幹を最低3m以上で吊り伐る作業能力をギリギリ確保できる見込みが立ちました。

昨年12月に今回の現場から少し先にお住まいの当社のお客様宅で伐採した際も、隣近所同士の関係が良かったので片側通行にして作業することを皆様が快諾し、難工事が容易な作業になりました。

道路使用のため朝は時間を置いてからクレーンを搬入し、アウトリガー接地面となる駐車スペースの石畳を段ボール、厚ベニヤ、鉄板の3段敷きで厳重に養生することから作業を開始しました。

接地面養生準備と同時に、反対側は普通車が通り抜けられる分を空けてクレーン設置位置を確定し、まずはジブを1段のみ拡張して伐採作業を開始しました。

今日は暴風に近い強風が常に吹き荒れて伐採木は大きく揺れ、クレーンのフックや玉掛けが風に煽られて狙いが定まらず、吊り伐った材は風に流されて空中で大暴れしている惨状となってしまいました。

10時までに道路から近い順にマツ2本を元木3m残しで伐採し、33m離れたマツはジブ2段拡張で同じように元木3m残しで昼までに伐採しました。

どのマツも2番玉から上は35㎝バーのチェーンソーで十分伐採可能な太さでしたが、29m以上離れた木を伐採するために3m材で回数多く吊り伐りしたことで時間がかかっていました。

また、オペレーターから伐採木がほとんど見えないので全て無線でクレーンを誘導していることや、風に煽られていたこと、荷下ろし位置の関係で毎回ブームを伸縮したことも時間がかかった要因でした。

午後はマツ3本の元木をそれぞれ吊り伐りして搬出し、追加として申し付けられていた細いカシ3本の剪定をしました。

ジブ2段拡張した状態で追加のカシを剪定した際は、重量200㎏前後の葉付きの枝を吊ったところで枝が吹き流しのようになり、風の抵抗でクレーンが旋回しないというトラブルも発生しました。

この状況下で枝の剪定はこれ以上不可と判断し、多少時間が早いものの作業を打ち切って翌日に延期し、伐採材を積み込んで初日の作業を終了しました。

元々、追加作業が発生しない場合でも1日での作業は厳しいと判断しており、2日分のクレーンと当社の予定を押さえていたので残りを翌日に施工して全作業を終了する予定です。

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伐採木

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1本目マツ梢端吊り伐り

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吊り下ろし

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1本目マツ3番玉胴切

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伐採材荷下ろし

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枝葉粉砕積込作業

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3本目マツ梢端吊り伐り

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3本目マツ元伐り

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元木吊り出し

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マツ伐採材

来週の特殊伐採は当社の伐採では最高サイズとなる、目通り6mケヤキ巨樹の伐採を行います。

鉄板敷設が必要となり現場常口が狭いため25tクレーンが搬入の限界で、搬出にも25t大型車やトレーラーが進入できないため、幹は胴切して全て増トン車にて搬出しなければなりません。

鉄板敷設~伐採搬出、遠方への出荷まで全て自社で施工するため、着工~撤収まで1週間程度かかる予定です。

東京都西東京市 屋敷内のケヤキ等9本の伐採及び枝下ろし(3)

令和2年1月19日実施

西東京市でのケヤキ伐採の続き記事です。

昨日18日に最終日の作業を予定していたものの雪のために17日時点で作業を延期し、クレーンの配車都合から本日日曜日に作業を実施することとなりました。

残っていた作業は母屋脇にあるケヤキ3本の枝下ろしとなっており、緑地公園内へミニラフターを搬入しての作業を予定していました。

公園内は土がむき出しの地盤で、昨日の雪や雨で湿っているためにクレーンの搬入が大変危ぶまれていましたが、多少の轍ができたものの途中でスタックせずに作業位置まで到達しました。

本日もミニラフターの機種が変わり、公園内の地盤が凍っているうちに13tクレーンを搬入し、細い萌芽枝の剪定なのでジブ2段拡張をしました。

2本が枝先で樹高20mを超えているケヤキで、その2本は全体的に枝が多く剪定には各1時間半を要してチップ作業等も含めて昼前まで掛かりました。

午後よりアパートに近い最後の1本の剪定に取り掛かり、このケヤキは樹高が低く、萌芽枝は片手で持てる位に細く短かったのでほとんどの枝は吊り伐りせずに伐り落としました。

チップ化した枝の粉砕物は、作業をしている緑地公園内に散布するためにチッパーを作業場所へ持ち込んでその場で散布しました。

チップ粉砕物を散布した公園の奥は一部低くなっているところがあって雨水が溜まったり、草が生えやすかったりしていてチップを散布したことで場所が綺麗になったことを大変喜ばれていました。

また、この公園の近くの保育園が園児を遊ばせに来ることがあって、チップを撒いたことで園児が転んだ際のケガ防止や遊び場としても活用できるとのことを言っておられました。

この西東京市の現場に取り掛かる前の現場でも、大量のケヤキの剪定枝をチップ化したことで散布箇所の防草効果や、伐採時の車両搬入の地盤養生材として大きな効果を上げています。

今回の現場では周辺にアパートが立ち並ぶ住宅街でしたが、近隣住民の方々へチップ作業へのご理解をいただいた上で作業し、依頼人様には挨拶回りにご尽力いただきました。

枝葉を粉砕する際の大きな音はデメリットですが、通常廃棄処分される材がチップすることにより搬出処分費用の大幅低減や天然の防草材となるため、どのお客様にも少なからずメリットがあります。

14時過ぎまでには公園内での作業が終了し、クレーンの搬出やチップ粉砕物の整地をしました。

クレーンは初日に伐採した目通り230㎝ケヤキの元木7m材の積込むために、そのまま敷地内を移動して積込みを開始しました。

7m材の積込後、トラックはクレーンの撤収や庭の清掃に支障となるため作業員総出で常口の曲がり角、アパート前の狭い丁字路の曲がり角、電柱と垣根で狭い道路を誘導してトラックを搬出しました。

現場から広い道路までは路地や曲がり角ともに狭いため、現場常口を出た後はバック走行でアパートの前を通過し、丁字路を隣人様の塀ギリギリにバックで曲がり切り、狭い道路を通って無事搬出に成功しました。

材の搬出を以って全ての作業を終了し、現場内の清掃を引き続き行って15時過ぎには全ての機材等も積み込んで撤収しました。

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枝下ろし伐採木

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1本目ケヤキ枝吊り伐り

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2本目ケヤキ枝吊り伐り

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枝葉チップ化作業

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公園内チップ散布後

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枝下ろし施工後

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目通り230㎝ケヤキ元木7m材積込

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7m材搬出(常口付近)

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7m材搬出(アパート前曲がり角)

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7m材搬出(狭小道路)

 

東京都西東京市 屋敷内のケヤキ等9本の伐採及び枝下ろし(2)

令和2年1月16日実施

西東京市でのケヤキ伐採の続き記事です。

昨日15日は作業2日目として実施したものの、天気予報が大きく外れて現着後も雨天となったため作業を見合わせ、最終的には午前中一杯現場待機となりました。

伐採作業が3日間連続となる予定でいたので、クレーンは昨日より現場に張り付けておいたために作業を中止にすることができず、天候が回復次第作業をせざるを得ない状況でした。

昼で雨が上がっても地面はぬかるみ、樹上も濡れて滑りやすくなっていたので無理に作業せず、納屋の裏にあった目通り200㎝ケヤキ1本を伐採して作業を打ち切ることにしました。

漸く午後より2日目の作業を開始し、1時間少々で目通り200ケヤキを根元まで伐採して、時間に余裕があったので目通り250㎝ケヤキの一部の枝も伐り下ろしました。

チップを搬入している緑地公園内の地面も濡れて車両の進入ができなかったので、チップ作業は行わずに帰り荷として目通り200㎝ケヤキの伐採材等を積み込んで作業を終了しました。

本日の作業3日目はクレーン屋さんの配車の都合により、代車の10tクレーンに入れ替えとなりました。

昨日の雨の影響により現場内の地面の露出している箇所がぬかるんでおり、伐採予定の目通り250㎝ケヤキにクレーンを接近させることができませんでした。

幹を2分割で伐採するためには作業能力が微妙なところであったので、二又から上の太枝を胴切して丸ごと伐り下ろし後は、幹は3分割に胴切して伐採しました。

このケヤキはすぐ脇を通る道路の舗装工事の時におそらく根を痛めていることが原因で、元木3m分は樹皮と白太部が腐食していました。

すぐに倒木する可能性は低いものの、今後腐食部よりサルノコシカケ等の菌類に寄生された際には、倒木の危険性が一気に高まってしまうので良いタイミングで伐採しました。

納屋裏のケヤキ2本も同様に道路工事や納屋新築工事の際に根を傷付けているので、2本とも元木には芯腐りで穴が開いていました。

朝作業開始より1時間で目通り250㎝ケヤキの伐採と伐採材の積込みが完了しており、ここで伐採材1台を搬出しました。

次に、常口の脇に立っているエノキを強剪定し、反対側に立っているもう1本のエノキとほぼ同じ高さにして門柱代わりとなるように見栄えを良くしました。

枝葉のチップ作業や緑地公園内への搬入等の片付作業をして、午後からは母屋脇の剪定のみのケヤキの枝下ろしに取り掛かりました。

母屋脇のケヤキ4本の剪定は緑地公園内へクレーンを搬入して作業する予定でしたが、地面が湿っていたので本日の搬入は見合わせて庭から届く1本のみを剪定することにしました。

10tクレーンのため短いジブが1段のみ載っているだけで、少しでも作業半径と揚程を確保するために短ジブを取り付けて作業に取り掛かりました。

短ジブを付けただけでも、手前1本のケヤキの剪定作業は作業半径と能力をカバーすることができました。

このケヤキ1本に限り根元にサルノコシカケの寄生が認められたので、万が一倒れた際に影響の無いように樹高を低くする処置を取りました。

残りの3本は緑地公園内からでないと届かないため本日の伐採作業はここで打ち切り、初日に伐採した目通り230㎝ケヤキの元木7m材と細材一部残しで伐採材は帰り荷として積み切りました。

作業日程自体は当初より4日間を予定していたので雨天で半日分潰れても予定期間内に終了する見込みが立ち、最終日は残り3本の剪定と7m材の搬出作業を行います。

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目通り250㎝ケヤキ太枝胴切1本目

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目通り250㎝ケヤキ太枝胴切2本目

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目通り250㎝ケヤキ3番玉胴切

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目通り250㎝ケヤキ2番玉胴切

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目通り250㎝ケヤキ元木吊り出し

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目通り250㎝ケヤキ伐採材搬出

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母屋脇ケヤキ1本目枝吊り伐り

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母屋脇ケヤキ1本目梢端吊り伐り

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母屋脇ケヤキ1本目胴切強剪定

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目通り250㎝ケヤキ等伐採材搬出

 

東京都西東京市 屋敷内のケヤキ等9本の伐採及び枝下ろし(1)

令和2年1月14日実施

当社で伐採をさせていただいている西東京市のお客様の紹介により、同市内の近場にお住まいのお客様から自宅敷地内にあるケヤキ4本の伐採とケヤキ4本、エノキ1本の枝下ろしの依頼がありました。

近年の強力な台風の襲来により、近隣住宅等へ万が一倒れて迷惑をかけてしまわないように伐採したいとのことでした。

現場は西武線の駅に隣接する区画の中に位置しており、都市部の住宅街の中に残った僅かな緑地となっており、敷地東側は依頼人様所有の公園として市が整備して解放していました。

伐採するケヤキ4本は依頼人様の敷地の中でも母屋や納屋のある敷地西側で、万が一倒れた際にはアパートや隣人様、比較的人通りの多い道路に影響する状況でした。

一方で枝下ろしするケヤキ4本は母屋の近くに立っているものの、万が一倒れた場合には周囲各位に迷惑がかからないので伐採せずに枝下ろしすることになりました。

十数年前より他のケヤキ専門の伐採業者が2回に渡って敷地内のケヤキを30本近く伐採しており、ケヤキに手を付ける前は空が見えない程の枝張りで鬱蒼としていたとのことでした。

今回当社で手を付けるケヤキ8本は過去2回の伐採を免れて今日まで残ったものの時代の流れには逆らえず、倒木した場合に影響の大きい4本は伐採することになりました。

伐採するケヤキ4本の大きさは目通り250㎝を筆頭に230㎝、200cm、150cmで、目通り230㎝ケヤキの元木はスラっとしていて長尺材を採ることが可能でした。

現場周辺は駅にかなり近いということもあって住宅街となっており、広い道路から現場まで続く道路は狭くて曲がり角がきつく、電柱が干渉して大型車の進入は不可能でした。

いつも使用している当社の原木専用運搬車が進入できない狭い道路事情となっており、クレーンもミニラフターしか満足に使用することができませんでした。

伐採には12tクレーンを使用し、伐採材の搬出には3t車ベースの増トン超ロング車をこの現場のために当社仕様で用意していました。

住宅街のため伐採材の搬出条件が決して良いという場所ではありませんでしたが、目通り230㎝ケヤキの元木は良いものであったので、クレーン代の値引きをさせていただきました。

枝葉は当社で処分せずにチップ化することを提案したところ、緑地公園内の除草に困っていたとのことなので防草マルチング材として再利用されることになりました。

朝より12tクレーンを搬入し、続いて作業員総出で原木運搬車両を誘導して曲がり角や常口付近の物置の屋根をかわしてギリギリで搬入しました。

現場訪問時の測定通りに3t車ベース超ロング車の搬入が限界で、4t車ベースの車両では車高とキャビン幅、右ミラーステーが干渉して搬入が相当厳しい状況でした。

車両を全て敷地内へ搬入し、クレーンはジブ拡張を行って細ケヤキの支障枝除去と目通り230㎝ケヤキの枝下ろしから作業を開始しました。

目通り230㎝ケヤキの枝は10時過ぎまでにほぼ全て伐り下ろし、昼までには納屋の裏にあった目通り150㎝ケヤキの枝を全て伐り終えました。

チップ化した枝を撒く場所は同じ敷地内でも少々離れているため、伐採作業場所でチップ化してダンプに吹き込み、指定散布場所まで運んでダンプアップしました。

午後は目通り150㎝ケヤキの胴木伐採より再開し、クレーンは納屋を跨いで作業しているので胴木は3分割にして吊り伐りしました。

次に伐採する目通り230㎝ケヤキの胴木は元木を6m材にする予定でしたが、7m材で探しているというお得意様より情報が午前中に入り、注文材に合致するように7m超で伐採するようにしました。

クレーンの作業能力を確保するためにクレーンを移動して可能な限りケヤキに接近させ、元木で7m材が採れるように2番玉を胴切して吊り下ろし、続いて元木も伐採して吊り出しました。

運搬車両が小さくて毎日伐採材を搬出しないと期間内に運びきれないので、14時過ぎの時点で初日の伐採は終了して伐採材を積み込んで搬出し、庭を片付けて作業を終了しました。

目通り230㎝ケヤキの元木7m材と短幹材2本を残して庭の端へ移動し、7m材は作業最終日の最終便で搬出する予定です。

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伐採木ケヤキ(左:目通り150㎝、右:230㎝)

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伐採木ケヤキ(左:目通り250㎝、右:200㎝)

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目通り230㎝ケヤキ太枝吊り伐り

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チップ粉砕物敷地内運搬

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目通り230㎝ケヤキ4番玉胴切

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目通り230㎝ケヤキ2番玉胴切

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目通り230㎝ケヤキ元伐り

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目通り230㎝ケヤキ元木吊り出し

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目通り230㎝ケヤキ伐採材

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一部伐採材搬出

 

埼玉県富士見市 屋敷裏のケヤキの伐採

令和元年12月21日実施

富士見市の方の紹介により、同市内のご近所にお住まいのお客様の屋敷裏にある目通り200cmのケヤキの伐採の依頼がありました。

近隣に建売住宅ができたことで落葉への配慮や、ご高齢の依頼人様が昔に苗をもらってきて植えた木のために終活の一環としてご自分の代で処分したいとのことでした。

ケヤキは依頼人様の自宅敷地内の奥にあって、周囲は蔵や母屋、垣根や田んぼに囲まれていて重機が近寄れる状況ではありませんでした。

屋敷内へ続く常口は狭く、最初に訪問した際には庭へ入る箇所が垣根で特に狭くなっており、4t車クラスの車両では両サイドを擦らないと庭へ入ることができませんでした。

また、そのちょうど狭い箇所付近の地面のすぐ下には水道管が通っており、重い車両にはおそらく耐えられないとのことでした。

屋敷内へクレーンを搬入することが難しいと依頼人様と紹介者様は想定していたようで、ケヤキの脇を通る公道を通行止め道路使用を申請して敷地外より大掛かりな作業することを考えておられました。

道路使用許可を申請して作業するためには申請等の事前準備が必要となるので、敷地内から作業できないかと計測したところミニラフターであれば物理的に搬入は可能でした。

また、敷地内でクレーンを設置する位置から伐採木までの距離を測定したところ、枝だけは吊り伐れる作業能力を確保できることも判明したので12tクレーンを使用することにしました。

伐採発生材のうち幹や太枝材は当社で引き取って欲しいとのことで、枝葉等はチップ化して母屋の裏に散布してもよいことになっていました。

敷地内へクレーンや伐採材を積んだトラックを搬出入する際、水道管の通っている箇所の養生は厚ベニヤを重ねて対応できるので手軽に車両を搬入することができました。

予め依頼人様側で通路脇等にある垣根や植木を剪定してあったので、トラックは垣根で両サイドを擦ることなく常口通路の道幅ギリギリで搬入しました。

クレーンを設置する場所の地盤も沈下防止のために厚ベニヤを敷いて搬入し、ジブ2段拡張して伐採に取り掛かるまでの段取りで約1時間を要しました。

吊り伐った枝は直下の狭い場所に吊り下ろす必要があり、次の枝が下りて来るまでに枝払いとチップ作業を同時並行する必要がありました。

樹上作業、枝処理作業、チップ作業の連携と迅速な対応が特に必要な現場であると想定していたので、当社からは6人の作業員を用意していました。

増員のお陰でどの工程でも作業が止まることなく、作業開始後は2時間掛からずに全ての枝を伐り下ろし、昼までに太枝材の搬出積込と枝葉のチップ化作業は終了しました。

胴木はクレーンで吊り伐りするためには長さ1m程度の細切れにする能力しか確保できていないので、伐倒してから元木で3m材を採った上でクレーンで引き摺って搬出しました。

14時までに胴木の伐採と伐採材の搬出と積込が終了し、14時半過ぎにはクレーンの搬出と厚ベニヤの回収が終了して全作業を終了しました。

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伐採木

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クレーン搬入

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クレーン設置

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枝吊り伐り

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枝葉チップ化

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太枝材吊り出し

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胴木伐倒

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元木引き摺り出し

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元木吊り出し

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伐採材積込

11月に当社のチッパーが重要部欠陥(フレームやブラケット等にクラック発生)によりクレーム修理へ入り、3週間待っても修理が全く終わらない状況でした。

今週前半に修理完了が来年1月末頃との連絡があって当社の予定が大幅に狂い、ほとんどの現場がチッパー不在で延期もしくはキャンセルせざるを得ないことになっていました。

18日にリース機が見つかって20日中の引き渡しがギリギリ可能であることが確定したので、本作業は延期せずにお客様へご迷惑をおかけすることなく作業を完了しました。

その代わりメガソーラー発電所関連の伐採ではチッパーを使用する最後の工程が間に合わず、枝葉処分費用を当社が負担して元請側に処分を依頼することとなりました。

11月6日から続く作業も12月6日で最後のチップ化作業を残すところまで終了しており、リース機が来ても工期には間に合わないので協議の上12月20日付で決着しました。

埼玉県狭山市 空地脇のケヤキ大木等の伐採

令和元年12月18、19日実施

狭山市にお住まいのお客様より、自宅に隣接していて野原となっている空地の脇にある目通り370㎝のケヤキ等の伐採の依頼がありました。

伐採木は空地と住宅地が隣接している野原の端に立っており、住宅の上に枝が伸びて被っている木や、目通り370㎝ケヤキは携帯電話会社2社の電波塔に接触する寸前となっていました。

近年の強力な台風で住宅の上に枝が折れたり、万が一倒れてしまったりすることや、携帯電話の電波塔にも万が一に枝が折れて破損しては大きな問題となるため、全ての立木を伐採したいとのことでした。

今年3月に自宅脇にあるクヌギ林の伐採及び剪定と同時にご依頼をいただき、クヌギ林の方は4月に先行して伐採を施工していました。

ケヤキを材として伐採するにはご依頼をいただいた時点では既に時期が遅く、依頼人様は11月末以降の施工を当初よりご希望されておりました。

伐採材は目通り370㎝ケヤキも含め、搬出せずに空いているところに短く切って積んでおいてもよいとのことでしたが、元木だけはもったいないので搬出することにしました。

ケヤキは太いものの枝下高が低く、樹齢が少々若いことが予想されていたので、伐採費用は依頼人様にご負担いただいて伐採後の搬出積込費用は当社の負担にて作業させていただくことになりました。

伐採木は空地と接する道路からは約50m奥に立っており、クレーンを使用するにはその分の敷鉄板が必要となるため、伐採木は全て空地に向けて伐倒するようにしました。

伐倒する際の補助や目通り370㎝ケヤキの胴木を道路の脇まで搬出するために、13tクラスのユンボをレンタルして投入しました。

リース会社より前日夕方にレンタル機を搬入したいとのことで、鍵の受け渡しと立会いを兼ねて当社のユンボも同時に搬入しました。

18日朝より作業を開始し、まずは目通り370㎝ケヤキを伐倒するにあたり、下敷きや障害となるケヤキ、エノキ、ムク、フジキ、その他小径木を伐採しました。

レンタル機はバックホーで借りているので、少しでも元木の長さが長く採れるように根回りを掘り下げ、最後は手作業で根張りの間から土を穿り出して除去しました。

10時までに障害木の伐採と目通り370㎝ケヤキへチルホール用の台付ワイヤの設置も完了し、休憩を挟んで伐倒作業に取り掛かりました。

根回りを掘り下げたために根張りが大きく蔓延るようになったので伐倒する前に除去し、3tと1.6t曳きチルホールで空地側へ曳き倒しました。

枝張り状況から胴割れは避けられたものの、二又から上の胴木太材は裂けて製材としての再利用が不能となったので、全て現地残置の対象となってしまいました。

昼までに玉切造材が終了して搬出可能な状態になり、午後は道路の脇まで胴木を搬出したり、枝払いや残置する材の集積をしたりして初日の作業を終了しました。

19日の作業2日目は隣接する住宅の上に枝が被っているケヤキ等の伐採と、目通り370㎝ケヤキの胴木の積込搬出をする予定でした。

住宅に枝が被ったケヤキはユンボで曳いて空地側へ伐倒し、伐採作業と伐採材の枝払い集積で午前中一杯かかりました。

目通り370㎝ケヤキの胴木を積み込むために、19日午後以降の指定でクレーン屋さんの間合い都合で16t以上のクレーンを手配してあり、13時半に16tクレーンが現着しました。

17日のユンボ搬入時、クヌギ林内のクヌギ1本が大風の影響で他のクヌギにもたれ掛かっているのを発見していたので、クレーン搬入と同時に伐採して撤去しました。

その後は目通り370㎝ケヤキの胴木をクレーンでトラック荷台の中央に積込み、両サイドにクヌギやフジキの伐採材を差し込んで積荷を安定させて全作業を終了しました。

ケヤキの胴木1本だけで5.2tもあって、16tクレーンでも初めに吊り上げる際には位置が遠くて荷重オーバーし、積込みには少々大変な面がありました。

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伐採木

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チルホール準備

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元伐り

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伐倒

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伐倒後

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玉切後枝払い

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ケヤキ元木地曳搬出

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ケヤキ元木積込

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伐採材搬出

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施工後