平成28年1月15日実施
市内の材木店様および建築業者様の紹介により、市内の個人様屋敷内にある目通り9尺・枝下高11m(又下高)のケヤキの伐採の依頼がありました。
枝や落葉でのご近所への配慮および、大木の管理が若い世代への重荷にならないようにとのことで伐採を決心されたそうです。
伐出条件が非常に良好であったので伐採費用および枝葉処分費用を無料とさせていただいた上で、さらにケヤキ買取額が伐採費用を上回っているのでその差額をお支払いすることとしました。
クレーン車や大型車が横付け(搬出が容易)できること、市内(近場)であること、産地等の条件が良いことが買取額の増額につながっています。
また、同時期に長さ10m以上のケヤキの注文が入っており、お客様の希望通りの材が採れる可能性があったのでその分も加味して買取額に反映されています。
全ての伐採と搬出作業を1日で終了させるため4人で作業を行い、22m高所作業車と25tクレーンを搬入して枝下ろしを迅速化し、うち1人がダンプで枝葉をピストン輸送しました。
クレーンの装置トラブルで9時開始となりましたが、休憩を挟んで1時間半でケヤキの枝下ろし~伐木作業を終了しました。
胴木を伐倒したところ、残念なことに元口の芯がカステラ状に腐っていました。菌類や枝下ろし跡が見られないことから水分の多さが原因である可能性を思いつきました。
依頼主様に聞いたところ、以前ケヤキの近くに池があって自然に水が湧き出していたそうです。
追加作業として、伐採する予定から伐らずに残すことに変更となった7尺のケヤキの枝下ろしと、クスノキの枝下ろしも事前に依頼されていたので残りの作業を午後に行いました。
結果的に腐りという欠点が出現しましたが、胴木は造材せずに親戚より大型回送車をお借りして長さ11mの状態で搬出しました。
その後、搬入先でニーズに合わせた寸法取りをしていただいて、現地で造材して納入しました。
ケヤキ11m材伐出記念写真