施工事例

東京都瑞穂町 造成地内のヒノキ大径木の伐採

令和6年6月20日実施

6月より当社で取り掛かっている瑞穂町内の造成地内山林約5400㎡の伐開工事の付随により、隣地境界木一列が造成工事の支障となるため追加で伐採の依頼がありました。

山林の樹種構成は三方の境界木がスギ4本、サワラ2本を除いて実生ヒノキでほぼ構成されており、林内は下層灌木類を除いて面積の約半分をクリとミズキとシュリザクラの混合林と残り半分がコナラ林となっていました。

既に正味10日間で対象地内立木の伐出は完了しており、ヒノキ等の針葉樹材は8t車で合板以上の製材向け用材で8台、チップ材で4台、林内広葉樹材は10t車で14台分が既に出荷されています。

工期短縮のため伐倒班と土場班に分かれるため、4日目以降の作業より伐採専門の仲間の山師さん1名に応援で張り付いていただき、伐倒専任でこの追加の作業まで参加していただきました。

北側一方の隣地置場側の境界木一列は境界木を全て残してセットバックして塀が作られており、対象地造成の際に支障となるため作業進行次第で隣地所有者との交渉で伐採することが予定されていました。

14日までに対象地内の伐採工事は終了しており、19日に関係者立合いの下で隣地境界木の伐採承諾が下りるとのことで20日から伐採再開を予定していました。

平均目通りが150㎝満たない状況の中にヒノキでは珍しい目通り240㎝が1本立っており、これも対象木になっているため用材のシーズンオフにも関わらず工事の進行上、今のうちに伐採しなければなりませんでした。

全体的に手入れの薄い境界木のため下層から節が見られ、管理された優良木ではないことや根に一部痛みが見られることから普通の大径材としての扱いとなりました。

元木は6m材を確保すべく境界石に注意しながら根回りを掘り下げて伐倒し、一段目の生節を含んだ6m材で造材して2番玉は大節の6m材に造材して搬出しました。

伐採材の積み込みには抜根造成用に搬入されているリースの20tユンボを一時的に使用して、トラックが入れる赤道まで吊り出して積込しました。

ヒノキ大径木の伐出に多くの時間を割いてしまったため一辺距離130mの境界木の伐採が1日で終了せず、後日もう1日で残りの作業と伐採材の搬出をすることになりました。

当境界木の伐採搬出が終了の時点で当現場での当社の所定作業は全て終了となるため、次週後半より近隣で同様の山林約6200㎡の伐開工事に着工し、梅雨のため概ね7月一杯納期で進行予定となっています。

伐採木(目通り240㎝ヒノキ)

受け伐り

追い伐り

伐倒

造材

元木6m材

伐採材積込

伐採材搬出

 

対象地内境界ヒノキ長尺伐採材

対象地内境界ヒノキ短幹伐採材