令和3年11月14、21日実施
青梅市の造園業者様より、同市内のお客様の自宅裏と川との間にある目通り320㎝のケヤキの枝下ろしの依頼がありました。
隣家よる一週間に一回のクレーム、隣接住宅の売買に伴う落葉によるマイナス査定回避目的のクレームにより早急に施工して欲しいとのことでした。
以前より青梅市の他の造園業者様等からも当現場の施工可否の相談は受けておりましたが、具体的な段階までにはどれも至っておりませんでした。
11月上旬にご依頼をいただいて現調し、来年であれば施工する業者がいるとのことでしたが、今すぐに対応して欲しいとの強い要望で早急な着工となりました。
作業においてクレーンを使用する際、依頼人様の敷地でもある駐車場から家跨ぎ、または裏の川を隔てた市道からの川跨ぎの2通りありましたが、枝下ろしのため依頼人様敷地側からの作業で十分でした。
駐車場からの施工の場合、平日と土曜日は営業で使用しているため作業は必ず日曜日または祝日かつ発生材及び機材の当日撤去は必須条件でした。
また、路面の問題から無養生ではミニラフターでの作業が望ましく、家跨ぎのためクレームオペレーターから空師の姿を目視できる範囲が限られており1日での施工は困難であると判断しました。
早急に着工する代わりに駐車場使用で2週に渡る作業をご了解いただき、当社の予定及びクレーンの予約状況等から早急な施工には14、21日しか空いていなかったので、ご依頼より5日でのスピード着工となりました。
造園業者様には直前に近所の挨拶回りをご協力いただき、日曜作業のため当日は8時半よりクレーン設置、概ね9時より樹上作業開始としました。
作業には駐車場へ13tクレーンを搬入し、家跨ぎで作業半径が平均で20mとなるため終始ジブ2段拡張となりました。
枝下ろしの度合いは二十数年前に実施したレベルまで再度強剪定し、特にクレームの入っている側の枝は短く伐って欲しいとのことでした。
駐車場内はクレーンの他、運搬車両等5台も持ち込んでいるため狭くなっており、吊り下ろした枝はすぐさま枝払いして細枝と太枝へ分けて集積しました。
作業中は車両の出入りが不可となるため、帰り荷で発生材を全て搬出するように細枝はチップ化してダンプへ積み込み、それ以外の太枝等は全て薪材として採りました。
駐車場内は半分以上の面積を車両で占めているため枝払い作業場所も狭く、クレーンの作業能力的にも枝を大きい状態で吊り伐りできないので、比較的小さい状態で吊り下ろしました。
夕方にはジブ格納とクレーン搬出、積込、駐車場の清掃作業があるため14時半には樹上作業を終了し、日曜のため16時には撤収を完了しました。
当初予定のケヤキ大木は初日で7割以上の枝下ろしを終了しているため、翌週の作業時にケヤキの枝下ろしが終了次第、隣の目通り320㎝のモミ大木の梢端芯止めと枯れ枝除去をすることになりました。
21日の作業では14日の作業と同様に朝は9時開始として、午前で残りのケヤキ枝下ろしと発生材処理を終了し、午後からモミの剪定作業に取り掛かりました。
モミの梢端は上部途中から二又に分かれていることが分かっており、その二又から上を伐り下ろして欲しいとのことでした。
その二又を付け根から1回で吊り伐ることが難しかったので、片方の梢端を2回に分けて合計4回で吊り伐りして芯止め作業を終了しました。
他に目立つ枯れ枝を降下しながら切除して追加の作業も終了し、14日と同様に14時半までには樹上作業が完了してその後は駐車場の原状復帰をして全作業を終了しました。