平成31年4月9日実施
昨年11月に施工した「埼玉県入間市 屋敷裏山林内のカシ風倒折損木等の伐採」の依頼人様の紹介により、親戚の土建屋さんから所沢市内の屋敷裏にあるムク、ケヤキ、カシの伐採の依頼がありました。
紹介者様の家を跨いでクレーンでカシ等を伐採したことを土建屋さんが聞いて、今回も同じように家を跨いで立木を伐って欲しいとのことでした。
現場内の家屋は空き家となっており、立木が家屋の裏に立っていて台風で万が一折れたり倒れたりすると近隣に被害が及ぶために伐採するとのことでした。
以前に一度3本とも枝下ろしをしており、太くなった萌芽枝が多数生えた状態となっていました。
枝葉等の発生材は依頼人様側で処分するとのことで、簡単に処分できない幹は引き取って欲しいとのことでした。
また、伐採が容易になるように伐採木周辺の竹の伐採や小屋の解体等を土建屋さんが事前に処理しておくとのことでした。
クレーン屋さんには25tクレーンで発注していましたが、25tクレーンが他で使用されること、現場がクレーン屋さんの近くで入口も広いことから代車として70tクレーンが搬入されることになりました。
既に住んでいる訳ではないため、現場内のコンクリート通路はクレーンの搬入によって割れたり沈んだりしても問題ないとのことで、鉄板敷設等の養生をする必要はありませんでした。
70tクレーンでの作業で作業能力が大幅に上がることから、大きく枝下ろしをしなくてもある程度の枝付きの状態で吊り伐りすることが可能でした。
クレーン屋さんより70tクレーンを搬入するため前方アウトリガー用の敷鉄板のみ用意して欲しいとのことで、作業が早くなる代わりとして当社で用意しました。
朝、鉄板を設置次第作業を開始し、カシの枝下ろしから始めて3本とも最低限の大きめの枝だけを吊り伐りしました。
ケヤキとカシは70tクレーンのため全木吊り伐りができる作業能力が確保できていましたが、木のすぐ脇に電線や隣家の建物があったため幹を吊り伐りする際にバランスの悪い枝を吊り伐りしました。
ムクは全体的に枝張りが大きくなっているため、胴切時の安全を考慮してほとんどの枝を伐り下ろしました。
昼までにムクの胴木伐採以外まで終了し、午後はムクの2番玉を一旦胴切してから元木を伐採しました。
ムクも全幹状態で吊り伐りできそうな作業能力を確保できていましたが、万が一の荷重オーバーを考慮して2分割にした結果、全幹状態で伐採してもなんとか吊り上がる重量でした。
当初予定の25tクレーンでも枝を全て伐り下ろせば胴木を4m材で吊り伐りするための十分な作業能力は確保できており、今回の70tクレーンでは枝下ろし回数が減った分だけ作業が早くなりました。
残置する枝葉は依頼人様が小型チッパーで粉砕する細枝と粉砕できない枝(薪)に分けておいて欲しいとのことで選別して積み上げ、14時半には全ての作業を終了して撤収しました。