施工事例

埼玉県富士見市 屋敷裏のカシの伐採

平成31年4月6日実施

富士見市の方の紹介により、同市内にお住まいのお客様の屋敷裏にある目通り260cmのカシの伐採の依頼がありました。

隣家の解体と裏山の造成工事に伴う更地化で、今後宅地が造成されることによりカシが支障木になると不動産業者より通達があったため、この度伐採することになりました。

カシは依頼人様敷地の農機具小屋の北側と裏の林地との境界の間に立っており、幹が生長に伴って小屋の下屋の鉄骨2本に食い込み、根も生長により小屋の基礎を持ち上げ始めていました。

カシのすぐ後ろまで山林が迫っていた影響で、カシの枝のほとんどが南側の農機具小屋の上に大きく被っていました。

ご依頼を受けて訪問した際には隣家が解体される予定となっており、裏の山林も伐採して更地にするとのことで林地跡や隣家の庭を自由に使用しても良いことになっていました。

カシを伐採する時期は裏の林地が更地になってからとのことで、林地跡を全面使用しても良いことになっていたのでカシを丸ごと全木状態のまま伐倒することが可能でした。

別業者による林地発生材の搬出作業と隣家の解体等の都合から、伐採時期は4月1週目の週末頃との指定ありました。

しかしながら、別業者の作業の遅れから作業日程を確保できず、チルホール曳きで人員が必要なことからいつもお世話になっている空師さんに急遽応援を要請しました。

総勢9名、伐採材運搬車両2台と発生材運搬車両3台を確保して重機搬出を除いて1日のうちに伐採し、全ての伐採発生材を当日中に搬出することを目標にして作業することにしました。

伐採材が大径木で、材を林地跡から吊り出してトラックへ積込む必要があることから、当社のユンボのほかに胴木の積込み用として13tクラスのユンボもレンタルして投入しました。

また、林地を伐開した造園業者様より、搬出していなかった大型車1台分のムク大径材を当社で持ち出してもらえれば、カシの薪相当の材を交換として現場に置いても良いとのことでした。

カシの薪材の搬出が無くなった代わりにムク大径材を当日中に搬出するため、ムク出荷先の大型車を現場まで引取を依頼しました。

朝、レンタル機と当社のユンボを搬入し、重機搬入後にムク搬出用のヒアブ付きトラックも現場内に搬入して積込みから作業を開始しました。

ムク積込みに並行して、チルホール2台設置と幹食い込み部の切除作業を同時並行で行い、伐倒する準備を分担して進めました。

3つの作業が終了し、チルホールにそれぞれ2名ずつ配置し、根切り2名、ユンボ控え曳き1名、チルホール伝令2名に分かれて9名総出で伐倒作業に取り掛かりました。

伐倒方向を見極め、追い口の調整とチルホール2台を交互でバランス良く曳いてカシを曳き倒し、接触していた下屋の鉄骨や農機具小屋本体に一切触れることなく伐倒しました。

伐倒後は総出で枝払い、片付け、玉切、積込みを行って昼前までに伐採材の積込みまで終了しました。

午後は枝葉発生材の積込みとムクとの引き換えに残置する薪材の椪積みをして、重機撤収を除いて15時前に全作業を終了しました。

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伐採木

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幹食い込み切除

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元伐り

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チルホール曳き起し

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伐倒

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元木玉切造材

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枝払い

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元木積込

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伐採材(チップ材)

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施工後