平成28年4月6日実施
小平市でのケヤキ伐採の続き記事です。
伐採初日は道路際の2本と竹林の1本を伐採しました。また、本日は東京農業大学森林総合科学科林業工学研究室の4年生2名が見学に来ています。
まずはクレーンを敷地入口にセットして道路際の2本から伐採しました。以前の枝下ろしのお陰で枝が又上にまとまってあるのみで、枝の付け根から伐って丸吊りしました。
西側のケヤキは枝下ろし後、重量的に胴木をギリギリ丸吊りできる状態でしたのですぐに元伐りをしました。
予想通りにギリギリの重量で吊り上がり、木が塀に非常に近い状態でしたので人力で引っ張りながら塀への接触を防いで伐り終えました。
伐採後この木を造材中していたところ、切り口より泥水が吹き出した上に急にチェーンソーが切れなくなってしまいました。
後ほど依頼人様より、この腐りは戦中の爆撃で損傷を受けたもので、ケヤキ周辺に爆弾の破片が飛び散ったとのことを聞きました。
泥水は長い年月をかけて被弾跡から侵入した雨水と泥埃等の混合物で、さらにその中に爆弾の破片が混ざっていたようで、それを運悪く伐ってしまいました。
なんとか伐りきったものの大穴が出現し、残念ながらこの木は使える部分が少ない状態でした。
東側のケヤキは西側と同様にまずは枝下ろしをして、こちらはクレーンとの距離と重量的に胴木を丸吊りできないので3分割で胴切をして伐採しました。
当現場では高所作業車が使えないため、、空師による特殊胴切で分割して伐採しました。これら2本の一部は伐採後すぐにトラックに積み込んで、搬出しました。
その後、奥側竹林のケヤキを伐採するため狭い道を通りぬけてクレーンを搬入し、手前側6.7尺のケヤキを伐採しました。
敷地内の道からケヤキの目の前までクレーンが進入できるよう鉄板を敷設してあるため、このケヤキは枝付きのまま3分割での胴切で伐採することができました。
この手前側のケヤキは根元に大きなキノコが生えており、中身が大腐りになっていることが予想されていたので、依頼人様は特にこの木を心配されていました。
伐ってみると予想以上の大腐りで、ほとんど肉が無いと言ってよい状態となっていました。
この奥の竹林へ続く道は16tクレーンおよび、当社の3tトラックがギリギリ入れるという状況でした。
運搬用のトラックが進入できないため、伐採した短幹材は鉄板敷設用で現場入りしていた3tフォークリフトで中庭まで運び、待機しているトラックへ積み込みました。
続き作業は翌日7日が荒天のため予め延期し、8日に残りの2本を伐採する予定です。