施工事例

東京都小平市 屋敷内のケヤキ古木5本の買取伐採(序)

平成28年4月5日開始

当社ホームページをご覧になった小平市のお客様より、自宅屋敷内にある目通り6.7尺~8.3尺のケヤキ5本の伐採の依頼がありました。

一部のケヤキは大通りに面しており、駅前ということもあって人通り・車通りともに多く、落葉や樹皮の落下を考慮して伐採することとなりました。

この周辺にも以前は多くのケヤキがあったそうですが、管理が大変であったり都会化していくにつれてどんどん伐られていき、このお客様の木が最後と言ってもよい程でした。

大通りに面しているケヤキ4本のうち2本に痛みがあって早めに伐りたいとのことで、正常な2本を残して伐採することとしました。

さらに、敷地奥の竹林内にある3本は隣接する住宅への落葉とカラスの営巣を防ぐために伐採することと、うち1本は根元が腐り始めているため早急に伐採して欲しいとのことでした。

どの木も4年程前に枝下ろしをしており、細い枝が生えているだけでした。家のシンボルとして残すケヤキは樹齢300年と言い伝えがあって、伐採する木も大きさに対して古木でした。

今回伐採するケヤキの一部は当社が伐採を請負っている狭山市の建設会社社長様の別荘新築のため、伐採木を製材して納入する予定となっていました。

伐出条件が芳しくないですが伐採費用および枝葉処分費用を無料とさせていただいた上で、ケヤキ買取額が伐採費用を上回っているのでその差額をお支払いすることとしました。

このような伐出条件の場合、ケヤキの質が中~一般レベルですと相殺若しくは値引きでの対応となりますが、枝が少なく古木であるため買い上げて伐採することができました。

伐採作業は道路際のケヤキは路盤の状況を考慮、竹林のケヤキは敷地内を流れる小川に架かる橋の幅員が2.3mのため、両者において16tクレーンで伐採せざるを得ませんでした。

木の大きさ・高さから25tクレーンと高所作業車を使いたいところですが、どちらも進入できないため鉄板を敷いて16tクレーンと空師による胴切で伐採することにしました。

伐採に先駆けて本日5日より現場入りし、鉄板敷設と障害木の除去を行いました。

以前、枝下ろしをした業者と同様に13t程度のクレーンなら鉄板等を必要としませんが、その代わりとして胴木を2mまたはそれ以下の長さで胴切する必要があります。

そうなると、材木としての価値が下がるうえに廃棄物と工期の増加が見込まれ、買い取りが難しくなってきます。

準備に多少の手間を要してもなるべく大きい重機を搬入し、伐採木を価値ある材として伐出することが当社のモットーです。

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伐採木(左:道路際西側ケヤキ、右:道路際西側ケヤキ、中央:残存木)

20164621350.JPG伐採木(左:竹林手前ケヤキ、中央:竹林中間ケヤキ、右:竹林奥側ケヤキ)

伐採木の目通りはそれぞれ、道路際東側:8.3尺、道路際西側:7.5尺、竹林手前:6.7尺、竹林中間:8尺、竹林奥側:8.3尺でした。