平成29年11月3日実施
青梅市の造園業者様より、今年5月に墓地脇のスギを伐採した隣地の多摩川の急傾斜地にあるケヤキとムクの枝下ろしの依頼がありました。
隣人様への落葉の配慮から、ちょうど伐採木の前にある家屋の建替えに伴い一旦更地にするので、この機会に重機を入れて伐採したいとのことでした。
ケヤキとムクは多摩川の崖の途中に立っており、家が建っていた崖の上からは少し離れた位置にありました。
周辺の道路が狭いため13tクレーンの搬入が限界と思われていましたが、解体時に周囲の塀を取り払うこと、現場向かい側の駐車場を使用できることから20tクレーンの搬入が可能となりました。
クレーンの設置場所である家屋が建っていた場所は地盤が軟らかいため、造園屋さんには鉄板の敷設とそのほかに枝葉の処分を協力していただきました。
当現場は9月下旬より実施がほぼ決まっていましたが、解体工事の施工時期と20tクレーンの配車予定から今日の文化の日が最速施工日でした。
当日朝、当初の予定は伐採木それぞれの枝下ろしでしたが可能な範囲で元伐りをして欲しいということになり、クレーンの作業能力上元伐りは隣人様に近いケヤキのみ実施することにしました。
20tクレーンを崖側の擁壁ギリギリに設置し、クレーンを伐採木の直上にセットしたところ、作業能力からクレーンとの距離がケヤキで約18m、ムクで約22m離れていました。
まずはケヤキの伐採から取り掛かり、クレーンの作業能力から大小の枝を4回、二又の上の太枝をそれぞれ1回づつで取り払いました。
胴木残しの全幹状態にして中間の3m付近で胴切したいところでしたが、クレーンの作業能力が足りない可能性があったので起こし伐りで伐倒して斜面上に吊り倒しました。
斜面上に倒したケヤキの玉掛位置を修正し、全幹で吊り出して元木、2番玉とも3mに造材しました。
ケヤキ伐採後休憩を挟んでムクの枝下ろしに取り掛かり、クレーンとの距離が大きく離れているため作業能力に応じた重量になるように伐採位置を適宜選び、合計で12回に及ぶ吊り伐りとなりました。
ムクの胴木は伐採しても2m材かそれ以下の長さでないと吊り伐りできず、伐採しても捨ててしまうことになるのでこれ以上は伐採しませんでした。
当初は一部の太枝のみを当社で引き取る予定であったので用意した搬出用トラックはユニック車でしたが、ケヤキの胴木も搬出することになったので急遽午後一番に8t車を呼び寄せました。
伐採班はこの現場作業を終えたあと、入間市内でクリ1本の伐採依頼が入っていたのでユニック車にカゴを付け、13m高所作業車にして急行しました。