平成28年11月9日実施
10月も特殊伐採が非常に少なく、街路樹の伐採や支障木の伐採が主でした。また、10月下旬~おとといまでは伐採の定期休業期間でした。
11月第一弾の伐採はケヤキ大木の伐採の記事です。
川越市のお客様より、自宅屋敷内にある目通り3.5mのケヤキ1本とその周辺にあるカシ等の伐採の依頼がありました。
裏の農地が近いうちに造成されるようで、家が建ってしまうと簡単に伐ることができなくなってしまうことから今回のタイミングで伐採することになりました。
ケヤキの伐採と同時に、農地との境界付近にあるカシ等も合わせて伐採して欲しいとのことでした。
カシも伐採することから裏の農地を使用してよいということになったので、鉄板を敷いて重機と車両を搬入して作業することにしました。
依頼人様の家の中庭には鉄板を敷かずに25tクレーンを搬入することが可能でしたが、木との距離が遠くなって大きい状態で伐出することが難しい状態でした。
また、庭からの作業ではスペースの都合から枝を大きく伐り下ろすことができず、細かく伐った枝を置くスペースも無いので、鉄板を敷いても農地を使うことができたことは非常に助かりました。
その上にカシの伐採にはクレーンを使用せず、農地に向けて自由に伐り倒すことが可能となりました。
枝葉は依頼人様が処分するため、農地の脇に残置してよいという代わりにカシ等の幹や枝の太い材は搬出して欲しいとのことでした。
ケヤキは20年程前に枝下ろしを実施しており、細い枝が大量に生えている状態でした。このために枝下高が5mと低く、元木の5m程度が良材として出材できる状況でした。
ケヤキは元木だけしか利用価値が無く、カシの伐採も依頼されているため、ケヤキを買取させていただくことは可能でしたが、総合では相殺以上にはならなかったので鉄板代のみを依頼人様よりいただくことになりました。
本日はケヤキの伐採に先駆け、鉄板の敷設とカシ等の伐採を行いました。いつものように鉄板の敷設にはフォークリフトを使用しました。
カシは全て農地側に傾いていたのでそのまま伐倒し、境界の角にあったムクノキ1本はワイヤで曳いて伐倒しました。
敷地東側の境界付近にあったカシ2本は境界の堀を挟んで隣人様の畑に向けて伐倒し、その場で枝払と造材をしてからユンボで曳いて集材しました。
依頼人様は養豚業を自宅敷地内で営んでおり、その影響なのか多くのカシに元腐れがみられました。
ケヤキにもその影響が大きく出ると、価値が大きく下がってしまうので心配です。立地条件と幹の形から多少なりとも穴が出てしまうことは初めから覚悟しています。
伐採したカシ等の幹は当日中に全て搬出しました。明日、25tクレーンを搬入してケヤキを吊り伐りします。