平成28年3月4日実施
狭山市の解体業者様より、同市内の工場解体現場にある目通り7尺のイチョウの伐採の依頼がありました。
現場内は狭くて建物はまだ解体しておらず、木の近くには電線や生活道路があって伐り倒せないので12tクレーンを使用しました。
胴木には工場軒先の軽量鉄骨が食い込んでおり、根元にはコンクリートガラが巻き込んでいました。
クレーンは木の間近まで接近できたので、まずは太枝3本を丸吊りして木を丸坊主にしました。
その後、元伐り時に木の安定を確保するため二又上の鉄骨に食い込んでいない方の胴木を胴切しました。
鉄骨から木を引き離すために受け口を作ってから追い口を入れ、追い口伐りがほぼ終了した時点で楔を打ち込みました。
クレーンはブームを起こした状態で張力を掛けていましたがその力だけでは食い込みを引き離せず、最後は楔の力で食い込みを引き離しました。
イチョウは赤身が非常に少なくまな板には最適ですが、非常によく育っており枝下ろしによる腐りがあって材としてはあまりよくありませんでした。
伐採と発生材の搬出は半日で終了し、機材引き上げを含めて1日のうちに全作業を終了しました。