令和3年1月8日実施
戸田市にお住まいのお客様より、自宅屋敷内の裏庭にある目通り230㎝のケヤキ1本の伐採の依頼がありました。
落葉の清掃が大変になりつつあるので枝を対処することを優先し、見積の金額次第では根元から伐採したいとのことでした。
テレビ番組で空師の特集をご覧になった依頼人様がインターネットで空師について検索したところ、当社がヒットしてご依頼をいただきました。
当社ではクレーンを使用して作業するため、再利用可能な材は処分費用が掛からずに根元から伐採しても枝下ろしの費用と変わらないので、根元から伐採して欲しいとのことでした。
以前に枝の先端部を軽く剪定してありましたが再利用可能な太枝が多く、廃棄する細枝が少ない状況で伐採発生材の搬出は容易な状況でした。
また、裏庭に隣接する清掃会社様は依頼人様の会社でもあったので、会社敷地内へクレーン等の車両搬入承諾もスムーズに行うことができました。
会社側へクレーンの設置が可能となり大型のクレーンも搬入可能でしたが、長材で搬出するケヤキではないので13tクレーンでの作業で十分でした。
清掃会社様の車両が全て出庫した後、クレーンと原木運搬車は会社敷地へ搬入し、その他の車両は裏庭へ搬入して作業を開始しました。
クレーンは会社敷地からの作業でケヤキまでの作業半径が大きくなるので、枝下ろし時にはジブ拡張して十分な揚程を確保しました。
枝が少ないので9時半前までに枝下ろしを完了し、休憩を挟んで11時半までに根元までの伐採と伐採材の積込も完了しました。
訪問時に根元には菌類の侵食跡が見られたので元木には腐食があると想定し、樹幹には他にも痛みが見られたので用材としての利用部位が少ないことも予想していました。
初回の枝下ろし時期が悪いことに起因すると思われる樹幹内部の傷みも太枝の先端部から幹2番玉まで侵食しており、上から下まで予想外の傷みが多いケヤキでした。
特に元木の傷みを予測して伐採材は当初より引き取りのみとしていたので、原木運搬車へ積み込んだ幹材と太枝パルプ材は無償引取として、先端の細枝は廃棄処分としました。
長い目で見ると台風等の強風で必ず倒木に至るケヤキであったので、この機会に伐採したことで今後の大惨事を免れることができました。
13時半までに発生材の積込、作業場所の清掃等全ての作業を完了し撤収しました。