令和2年4月26日実施
現社長の地元の同級生より、川越市にお住まいの親戚のお客様から屋敷の裏にある目通り360㎝のケヤキ大木の枝下ろしの依頼がありました。
ケヤキのすぐ裏に新築の建売住宅が間もなく建設されることや枝が電線に接触寸前であることから、昨年より伐採を検討していました。
目通り360㎝あるもののこの手のケヤキの需要はほとんど無く、搬出条件は良くても幹が途中で曲がっているため1本物としての価値が低く、樹齢が100年程度と若いケヤキでした。
これらからケヤキを買取りしてもクレーン代の値引き程度の価値しか付けることができず、根元から伐採するには搬出も含め1日では終わらないため費用面でも依頼人様の負担が大きくなる見込みとなっていました。
ケヤキ自体は後程建てられる建売住宅へ当面の間落葉で迷惑をかけることなく、かつ電線への接触が避けられれば良いとのことで、費用面から1日の作業で枝下ろしのみとなりました。
伐採の見積は2月中に通知済みで、作業を決断されたのが4月中旬と枝下ろしには既に時期が悪くなってからでした。
施工時期としては既に悪くなっており、万が一枯れる可能性もお伝えした上で建売住宅を販売する側からのクレームもあって、やむを得ないとのことで実施することになりました。
木のためには少しでも早くしてやりたいという当社の考えと、最速で施工できる日が26日の日曜日しか空いていなかったことから、今週も日曜に捻じ込む形で作業することにしました。
作業の条件として、隣接する月極駐車場を半面お借りしてクレーンの設置スペースや荷下ろしスペース、その他車両の駐車スペースを確保した上で作業することとしました。
作業が枝下ろしのみのため13tクレーンを手配し、樹高がそれなりに高いのでジブ2段拡張で対応することにしました。
一度も枝下ろしをしたことのない野木のため吊り伐りが容易で、広い荷下ろし場所を確保していたので樹上も地上も手がほとんど止まることなく作業が進みました。
途中、カラスの巣に3羽のヒナが居ることが分かり、吊り伐りすると落下してしまうので巣ごと救出に向かって一旦地上へ下ろすことがありました。
若い木のため枝数が多い状況でしたが、1つの太枝を大きい状態で吊り下ろすことが可能であったので半日でほとんどの枝を取り払い、13時半にはクレーン作業が終了しました。
枝葉等の伐採発生材は搬出処分せず、敷地の中に積み上げておいてよいことになっていました。
当初は太枝も含め発生材は全て敷地内に残置することになっていましたが、翌日にチップ工場方面への定期運搬便があるので、その行き荷とするために無償で太枝のみを引き取りました。
救出したカラスの巣を今度はそのままケヤキの二又部へ上げ直し、太枝チップ材をユンボで積み込んで、お借りした駐車場を清掃して14時半までには全作業を終了しました。
今後は同業者間の丸太運送や木材配送、その他伐採の現調等が多数入っているため連休中もある程度稼働予定で、連休明けはさいたま市へ2現場両者3日間ずつの予定でクレーン伐採が入っています。
また、5月中旬は近年で恒例となっている群馬県の大手ゼネコンのグループ会社より法面の伐採工事や、昨年施工したメガソーラー関連の伐採で今度は3000㎡強の山林伐採等も控えています。
例年では連休明けの伐採依頼は繁忙期に比べると相当減り、業務内容も伐採から木材流通関連に変わって行きますが、今年は例年以上に伐採依頼が溜まって入梅頃まで現場作業が続く見込みです。