平成31年2月12日実施
三芳町の空師さんより、平成27年12月と平成28年2月に施工した「埼玉県三芳町 町道脇のケヤキ並木の買取伐採」の依頼人様から、屋敷裏にあるケヤキ6本とカシ等の伐採の依頼がありました。
前回、依頼人様所有のケヤキ並木を伐採した際には今回伐採するケヤキも既に伐採の意向があって、この度伐採の依頼が正式に決定しました。
ケヤキ伐採木の目通りはそれぞれ250cmが3本、190cm、180cm、135cmで、一度も枝下ろしをしていない野木であり、目通り250cmケヤキ3本は萌芽枝を除いた枝下高が12mを超えるケヤキでした。
ケヤキ以外にも、周辺にあるカシ等の中低木数本も同時に依頼されていました。
今回も多少なりともケヤキを買い取って欲しいとの希望があり、いつものように共同作業することにして当社は伐採及び伐採材の搬出、空師さん側では枝葉の搬出処分を分担することになりました。
全てのケヤキで幹途中からの萌芽枝や死節があって無節材が採れる木は1本もありませんでしたが、樹齢120年以上の材であることが前からの伐採で分かっていたため多少なりとも買取することが可能でした。
ケヤキを材として伐出するためにはクレーンを使用することが必須で、クレーンを搬入するためには屋敷裏のブロック塀を取り壊して鉄板を敷く必要がありました。
ブロック塀は周辺のケヤキの生長に伴ってやり直さなければならない程に壊れていたので、取り壊してもよいとのことでした。
ブロック塀の解体撤去も空師さんご自身で施工し、鉄板敷設は当社がお世話になっている同町内の建設会社様が運搬敷設しました。
前回、前々回のように高所作業車を使用することができないため、今回は直接木に登って伐採することにしました。
伐採には25tクレーンを搬入し、クレーンと枝との距離が近く配線類への接触を防ぐためにジブを拡張して作業を開始しました。
カシ中木2本が作業の支障となるため作業開始と同時に2本を全木吊り伐りで吊り倒し、目通り180cmケヤキも同様に全木状態で吊り倒しました。
カシ2本とケヤキ1本を伐採したことで荷下ろしスペースが広がり、残りのケヤキの枝下ろしを本格的に開始しました。
初日は作業人数が一番多い予定であったため幹の伐採は基本的に行わず、枝下ろしに専念して枝片付作業を重点的に行うようにしました。
目通り250cmケヤキ1本だけは一切手を付けず、他4本のケヤキの枝下ろしを1日でほぼ完了させました。
枝下ろし終了後は当社で引き取ることになっていた太枝パルプ材を全て積込んで、初日の作業を終了しました。
廃棄する枝葉は元請けの空師さんが依頼人様の農道を利用してダンプを横付けし、ユンボで積み込んでピストン輸送しました。
伐採と片付を同時並行して行っているため、伐採材および発生材はほとんど残すことなく当日中に搬出を完了しました。