令和3年3月20日実施
さいたま市でのケヤキ大木等伐採の続き記事です。
当初は昨日中にケヤキ大木2本も伐採だけして帰社する予定でしたが、チェーンソーの刃トラブル等から4日目に延期したので、朝より幹の伐採に取り掛かりました。
まずは、目通り370㎝ケヤキの根元に付いている大きな木の玉を丁寧に切除して、置物となるよう加工するために当社へ持ち帰るようにしました。
目通り370㎝ケヤキから伐採して全幹で吊り倒し、続いて目通り360㎝ケヤキも同様に全幹で伐採して吊り倒しました。
目通り370㎝ケヤキは根張りに肉が残っているものの芯はカステラ状に腐っており、目通り360㎝ケヤキは根元でも肉薄の土管状態となっており、両者とも伐採には時間が掛かりませんでした。
根元にはサルノコシカケが付いていており、また石挽き防止のためこれらも根張りの高い位置からの伐採を了承いただいて伐採しました。
目通り370㎝ケヤキは自身を支えるために重要な広場側の根張りはまだしっかりしていたものの、道路側の根張りと芯は完全に腐っていました。
吊り倒し後の打音検査からは幹中間付近は腐っていないと思われるものの末口側からも経年腐食が入っており、中間部が無傷で使えるかは玉切してみないと分からない状況でした。
目通り360㎝ケヤキは広場側の根張りが完全に朽ちており、内部は土管状態で枝付きの立木ではトップヘビーな状態となっていたので、いつ倒れてもおかしくない状態でした。
立ち合いの総代様、近所の方々など見物の人からは、今までの台風などの大風で倒れることなく、大惨事となる前に伐採して本当に良かったと皆様が口にされておりました。
目通り370㎝ケヤキは16tクレーン以上での作業が必要な重量でしたが、目通り360cmケヤキは中身がスカスカでミニラフターでも十分伐採可能な重量でした。
両ケヤキの胴木は腐食のため重量的には重くはないものの根張りが大きく、元木は1台に1本しか載らないので原木専用運搬車2台で搬出しました。
目通り360㎝ケヤキは曲がりで途中から玉切したので、2番玉を運搬するために別の原木運搬車も持ち込んで3台でケヤキ胴木伐採材を一斉に引き取りました。
伐採と積込で午前中一杯かかり、午後は運搬して当社貯木場へ搬入して全作業を終了しました。