令和3年3月7日実施
当社で伐採をさせていただいている清瀬市のお客様の紹介により、同市内の近場にお住まいのお客様から自宅敷地内にある目通り280㎝のケヤキ、サクラ、ヒノキ、サワラ2本の合計5本の伐採の依頼がありました。
道路拡張に伴うセットバックにケヤキ等が該当して伐採せざるを得なくなり、工事業者に廃棄物として処分されたくないとのことで当社へ依頼をいただきました。
ケヤキは多少曲がっているものの目通り280㎝、枝下12mと立派なもので、ケヤキ伐採専門の業者様が上手く枝下ろしをしているので、幹に萌芽枝や節は無く無傷の状態で残っていました。
ケヤキのみの伐採であれば木の価値が伐採費を上回っていましたが、他4本も伐採することになっていたので総額としては伐採費が発生することになりました。
ケヤキは現状で切り倒して伐採するだけの敷地広さがありましたが、伐倒時に材が痛むことや積込等にクレーンが必要なことから吊り伐りで伐採することにしました。
道路事情から大型車を搬入することができず、当社の原木専用運搬車でも搬入することができないため、4tダンプや3t車ベースのトラックしか現場へ搬入することができませんでした。
木の曲がり具合から超長尺で搬出する必要がなく、一部は6m材とするものの3分割で伐採するので当社の3t車ベース回送車で小運搬することにより搬出が可能でした。
クレーンは16tクラスまでは進入可能でしたが、依頼人様の裏庭の土の上を走行する都合上、ミニラフターでの作業に事実上限定されていました。
当初は9日からの作業を予定していましたが雨天予報が出ており、現場の地盤が土のため雨上がりの翌日も作業ができないので、ケヤキだけは地面の状態が良いうちに日程を前倒しで伐採することにしました。
ケヤキは伐採時期が悪くなる一方なので後回しにできない事情から昨日昼の段階で依頼人様、クレーン屋さんに日程変更を申し出て了承され、急遽7日日曜日の作業としました。
サクラは開花の時期が近いため落花後の伐採を希望されており、針葉樹3本は地盤の良い場所にあるため日程を調整して後日施工することにしました。
当初の工期はケヤキ伐採1日、針葉樹とサクラ伐採1日、伐採材搬出1日の計3日を予定していたので、ケヤキ伐採搬出1日、針葉樹伐採搬出1日、残り伐採材搬出半日とサクラ伐採半日へ予定変更しました。
伐採には13tクレーンを搬入し、通路から外れた柔らかい地盤にはプラシキを敷いてケヤキに接近して設置しました。
枝葉は依頼人様が処分するとのことで敷地内に集積して残置しても良いことになっており、太枝など処分が大変な材は可能な限り搬出して欲しいとのことでした。
萌芽枝を取らずに太枝を又分かれから次々と伐り下ろし、午前の早い段階で枝下ろしを終了して胴木の伐採に取り掛かりました。
各所の曲がり具合から元木は2m、2番玉6m材、3番玉4m材とする予定であったので、まずは3番玉を胴切して伐り下ろしました。
元木には穴があることを当初より分かっていたので曲がりも含めて2m程度を伐り抜く予定でしたが、3番玉を胴切した位置に想定外の穴が出てしまい、2番玉の末口側にも侵食していました。
2番玉の穴を完全に切除した関係で6m材を確保したことにより、元木は1.2m程度の短幹材となってしまいました。
2番玉の6m材のみを帰り荷として回送車に積み込んで作業を終了し、元木と3番玉、太枝パルプ材は後日針葉樹の伐採時に搬出する予定です。