平成29年3月7日実施
瑞穂町のお客様より、自宅屋敷内にある目通り220cm、235cm、240cm、290cmのケヤキ4本の伐採の依頼がありました。
4年前に枝下ろしを実施したものの近所からの落葉のクレームと、裏の家がケヤキのすぐ近くに家を新築する予定とのことで伐採することが決まりました。
入口側から奥側にかけて目通りの小さい順に木が並んでおり、目通り290cmのケヤキは多少曲っているものの6m無節大径材が採れる木でした。
他の3本は幹から枝が出てしまっていますが、4本まとまった伐採であること、木質と伐出条件が良いこと、目通り290cmのケヤキの価値が高いこと等様々な利点が重なりました。
ケヤキ4本の価値が伐採費用を大幅に上回っていたので、依頼人様に高額のお支払いをしました。
現場付近は旧家が多い静かな所で、付近の道路は全て大型禁止に指定されているという状況になっていました。
地図等で入念に調べた結果、幸いにも対向車とすれ違いができない狭い道が大型禁止を全て回避できたので、許可を申請せずに大型の車両を進入させることができました。
また、現場の入口もギリギリ16tクレーンが入ることがわかったので、4本とも伐採材を大きい状態で搬出することが可能となりました。
昨日中に入口の門のコンクリートを保護するために鉄板を敷設し、ユンボも搬入して土を掘って元伐り位置を15cm程低くするようにしました。
本日より16tクレーンを搬入し、目通り240cmと290cmのケヤキの間にクレーンを設置して作業を開始しました。
まずは目通り240cmケヤキの枝下ろしから取り掛かりました。細枝を付けたまま太枝を全て取り払い、その後目通り235cmケヤキも同様に枝下ろししました。
目通り220cmケヤキはクレーンを使用せずに、細枝を全て伐り落としました。午前中に3本の枝下ろしを完了し、午後より胴木の伐採に取り掛かりました。
16tクレーンでも胴木に近い位置に設置していたので、胴切をしなくても2番玉を付けた状態で元伐りが可能でした。
3本とも長い状態で吊り倒して、目通り220cmケヤキは元木3m、目通り235cmケヤキは元木5.4m、目通り240cmケヤキは元木4mで造材しました。
クレーンが入っている依頼人様敷地には搬出用トラックが入れないので、水路を跨いだ隣人様の私道をお借りして、胴木はそこから積み込んで搬出しました。
廃棄する細枝はケヤキ1本あたり2tダンプ1台と少量で、当日中に全て搬出しており、伐採した3本分の胴木も全て搬出を完了しました。
本日は細い順に3本のみ伐採し、明日は目通り290cmケヤキの伐採および搬出~出荷を行います。