令和3年2月12、13日実施
三芳町の空師さんより、同町内にお住まいのお客様の自宅屋敷裏にある目通り280cm、240cm、230cm、160㎝のケヤキ4本、そのほかヒノキやサワラの伐採等の依頼がありました。
伐採木は母屋や蔵などの建物と比較的交通量の多い町道との間に立っており、以前に母屋の屋根に枝が落下して被害が出たり、万が一の町道への落下枝を防止したりするために伐採したいとのことでした。
伐採するためには町道を片側通行にして道路にクレーンを設置し、伐採材等は基本的に当日中に全て搬出する必要があるので、当社へ伐採の応援要請がありました。
道路使用許可申請及び枝葉搬出処分は空師さん側が担当し、当社は伐採・造材・伐採材買取と引取を担当して流れ作業で近隣や交通への支障を最小限に抑えるように協力しました。
良質のケヤキは目通り280㎝の1本だけで幹に節は無く樹齢が経っているものの、所々曲がっていることが難点で伐採費を一部値引く買取しか対応できませんでした。
今回伐採する区間が全て塀で囲まれており、クレーンのアウトリガーを敷地内へ張り出すことができないことで道路片側の幅員内にクレーンを設置しなくてはならない制約がありました。
このため、25t以上のクレーンは使用不可能で16tクレーンでも使用には大きな制約が発生するので、非力ながらミニラフターのみでの作業になりました。
ケヤキは常口手前側から目通り230㎝、160㎝、280㎝、240㎝と並んでおり、奥側の目通り240㎝ケヤキやヒノキを伐採するためにはカシ1本が支障となるので、伐採の条件として枝下ろしも実施することにしました。
また、常口から一番離れた位置にあるサワラを伐採するためには隣接するケヤキの枝が支障となるため、これもサワラの伐採と同時に一部を剪定することになりました。
この現場では朝8時から道路使用許可が下りているので、当社の現着とほぼ同時に道路を片側通行にして13tクレーンを設置し、樹高が高いためジブ2段拡張して作業を開始しました。
初日は目通り230㎝、160㎝、280㎝ケヤキの枝下ろしのみを実施し、目通り280㎝ケヤキだけは8割方の枝下ろしを完了して、伐採済みの太枝パルプ材全てを積み込んで初日の作業を終了しました。
2日目は目通り280㎝ケヤキの残り、カシ、目通り240㎝ケヤキの枝下ろし、昨日枝下ろしした目通り230㎝ケヤキの胴木とヒノキ伐採をしました。
伐採材の他、カシ材を取り扱っている同業者様からの注文で柄用途のカシの細枝を注文材として選別し、薪材と混載でダンプ1台分の枝材を当社で引き取りました。
吊り伐りした枝は常口付近の広い場所に吊り下ろし、枝払いしたあとは当社で引き取る太枝パルプ材と廃棄材に仕分けて、廃棄する枝葉は空師さん側が用意した人員、ユンボ、ダンプで積込搬出しました。
伐採と片付を2グループで同時進行しているため、伐採材及び廃棄材は残すことなく当日中に搬出し、道路及び依頼人様の出入りに支障をきたすことなく作業を終了しています。