平成29年12月19、20日実施
1ヶ月程前に当社で自宅裏の屋敷林内のヒノキ等を伐採した鶴ヶ島のお客様より、今度は同じ屋敷林内にある樹高約23mと約20mのスギ2本の伐採の依頼がありました。
先日伐採したヒノキ等は建物に近いことから風倒被害を防止する目的で伐採しましたが、それらを伐採したところ林内で1、2番目に高いスギが大きく目立つようになり、これらも伐りたいとのことでした。
ヒノキの樹高はスギ程高くなかったのでギリギリ敷地内に全て倒すことができましたが、スギの樹高は20mを超えており全木の状態ではどの方向にも倒すことができませんでした。
屋敷林は家の裏にあるため大型の重機を搬入することができず、屋敷林に通じる狭い通路では軒下の高さから当社の2tユンボや軽自動車の進入がギリギリでした。
発生材のうち枝葉は林内に残置してもよいとのことでしたが、丸太だけ簡単に動かせないのでどうしても搬出して欲しいとのことでした。
前回はチッパーを丸1日稼働させたほどの枝葉が出ましたが、今回はチッパーを搬入する分の費用対効果が出ないので依頼人様同意の元で破砕作業は見送りました。
林内へ運搬車両を搬入できないことからトラックが待機している庭先まで丸太を集材する必要があり、通路には排水口等の設備があるため材は引き摺らないで欲しいとのことでした。
材を2mにしては利用用途が限られてしまうため4m搬出が必須となり、狭い通路を通過させるために廃ガードレールを利用したソリへ4m材を積載し、ユンボで曳いて庭まで集材することにしました。
19日に再びユンボを搬入し、スギ2本の他に前回伐採しなかったヒノキ3本と幹に傷みがあった細いスギ1本を伐採しました。
まずは樹高約23mのスギから伐採を開始し、足場となる太めの枝が高さ10mを超えており梯子が使用できないので、根元からスパイクで登木しました。
枝まで到達後は足場の分だけ枝を残しつつ伐り落としながら登り、梢端部にロープを掛けて引っ張りながら梢端の5番玉を伐り飛ばしました。
林内は全木状態では伐り倒せないものの、短幹状態であれば伐り落とし放題なので吊るし伐りはしませんでした。
伐倒時の安全のため4番玉も同様に伐り飛ばし、根元から約12mまで伐り詰めてきたところで樹上作業を終了して、残りの幹は伐倒しました。
登木時に幹の長さを測りながら登り、元木から3番玉は4m材が3本取りになるように12m少々をきっちりと残して上部より伐り落としてきました。
スギ伐採後はヒノキ2本は補助なしに伐倒、1本はユンボで引っ張りながら伐倒して午前の作業を終了しました。
午後は樹高約20mのスギを先のスギと全く同じように、上部伐り飛ばし2回と元伐りで伐採し、樹高が低い分3番玉と4番玉を3m材としました。
屋敷林の入口には竹根の越境を防ぐためのブロックが埋設されて段差となっているので、伐採材は屋敷林の入口まで一旦集積しました。
20日は伐採材搬出のみの作業で、前日に集積した材をソリに積載してユンボで庭まで曳き出し、材運搬用トラックに横付けしたユニックで積込んで作業を終了しました。