平成30年3月7日実施
当社のお客様の紹介により、清瀬市にお住まいの酪農家の方の自宅屋敷内にある目通り2.1mと2.2mのケヤキ2本の伐採の依頼がありました。
落葉の対策と世代交代前に立木を整理したいとのことで5本あるケヤキのうち、竹林内にある目通り2.1mケヤキと母屋裏にある目通り2.2mケヤキを今回伐採することになりました。
昨年11月に所沢市内の牧場でケヤキを伐採したお客様とも依頼人様はお知り合いで、紹介者の方も酪農家なので皆お知り合いでした。
竹林内ケヤキはクレーンを設置する位置から比較的近い位置にありましたが、母屋裏ケヤキは建物を跨ぐためクレーンから25mも離れていました。
このケヤキは建物のすぐ裏に立っていて木の両脇には母屋への引込電線が数本通電し、反対側には電線と道路が通る四方を障害物に囲まれた伐採条件の悪い立木でした。
障害物で囲まれているため枝を伐り落としたり伐倒することはもちろんのこと、現状では枝の吊るし切りや胴木の伐り飛ばしもできず全て吊り伐りしなくてはなりませんでした。
屋敷の常口からは25tクレーンの搬入が限界で、裏の道路にクレーンを設置するためには通行止めにする必要がありますが、バス通りであるため許可はまず下りない状況でありました。
伐採には25tクレーンを屋敷内に搬入して、母屋裏ケヤキはジブを拡張して建物を跨いで作業するしかありませんでした。
まずは竹林内ケヤキから伐採を開始し、枝を大きい状態のまま5回で全て伐り下ろして開始より1時間経たずに枝下ろしを完了しました。
次に母屋裏ケヤキの枝のうち手前側のメインブームでなんとか届いた枝2本を先に吊り伐りし、ここからジブを拡張して残りの枝を吊り伐りしました。
道路側へ伸びた枝はクレーンから28mも離れた位置で玉掛しましたがクレーンの作業能力内で全ての枝を吊り伐り、11時過ぎには全ての枝を伐り終えました。
午後は竹林内ケヤキの元伐りから開始し、全幹状態で竹林内から吊り出して幹の曲がり具合から元木を7.2mで造材しました。
次に母屋裏ケヤキの胴切に取り掛かり、メインブームで1.3tしか吊れないとのことで胴木を4分割にすることにしました。
元木を3m、2番玉を4mになるように立木の状態で採寸し、3番玉は節の下で胴切するため3.6mとなり、4番玉は節材のためパルプ材となりました。
胴木は定尺で出荷するためクレーンの作業能力限界で胴切することになりましたが、メインの元木3mと2番玉4mが重量限界で吊り出すことができました。
枝は当社で処分することになっており、ケヤキ1本につき廃棄する枝は2t車1台で積みきって1本分は当日中に搬出しました。
枝払い作業スペースを確保する都合上、丸太運搬用のトラックを当日に持ち込みできなかったため、翌日に残りの枝とともに伐採材を搬出して作業を終了します。