2025年04月09日

埼玉県飯能市 県立施設内県有林のスギ高木、ホオの伐採

令和7年4月8、9日実施

飯能市の社会教育施設の管理者様より、同施設敷地内の県有林にある目通り215㎝のスギと目通り190㎝のホオの伐採の依頼がありました。

スギは施設内通路脇の斜面の上にあって長年の土壌流失により根上がりとなってしまい、万が一の倒木の際には隣接の広場へ倒れる可能性が高いため、利用者への被害を防止する目的で伐採となりました。

ホオはスギよりもさらに奥の広場脇の斜面にあって枝にこぶ病が多数みられ、万が一の広場への大枝の落下を防止するためにスギと同時に伐採となりました。

当初伐採予定の2本以外に、クレーンの設置や当該木を伐採するにあたり支障となる枝木を除去する都合や、当該木の枝葉を処理する場合の想定で1日1本の計2日工期としました。

年度末までの都合と施設の利用者予約状況から3月中の施工には18~20日の間と指定され、作業決定当初でクレーンは19、20日で空いていたので両日で予定していました。

19日が想定外の大雪となり、現地は山間部のため積雪20㎝を記録したので順延ができず、融雪待ちと春休みシーズンを避けた結果、ひとまず春休み明けの4月8~10日の間で施工して欲しいとのことでした。

仕切り直して8、9日でクレーンを再設定し、スギは通路より5m程高い斜面上に立っており樹高がその分増しているために揚程確保で20tクレーンを手配し、ホオの伐採には13tクレーンを予定していました。

8日朝より20tクレーンを搬入し、通路を通行止めにしてクレーンを設置してスギの伐採から作業を開始しました。

昼までにスギの伐採を完了し、ホオの伐採は13tクレーン予定でしたが配車の都合により20tクレーンを一晩停め置きとなったので、スギの伐採材積込が完了次第移動してホオの枝下ろしに取り掛かりました。

枝葉の搬出処分や現地チップ処理する予定が無くなって林内残置となったのでその分の所要時間が削減となり、クレーンも連続使用となったことで準備時間も無くなり、2日目の作業はホオの幹伐採のみとなりました。

時間が大幅に余ることで施設側で伐採予定となっていたクリ3本の伐採を当社が無償で施工し、その伐採材や施設側が伐採して林内の急斜面に放置されていたクリやナラ類の伐採材搬出も無償で行いました。

標高の高い山林のため高山性のコナラやミズナラが占め、ホオ伐採材と別途搬出材を2台のトラックへ載せられる分且つ20tクレーンで曳き出せる範囲分を搬出費相殺で無償で引き取りました。

伐採木①(スギ高木)

伐採木②(ホオ)

スギ梢端(7番玉)胴切

スギ4番玉胴切

スギ元伐り

ホオ枝吊り伐り

ホオ梢端胴切

初日伐採材搬出

ホオ元伐り

クリ、ホオ全幹伐採材

伐採材積込

ナラ類引取材搬出