2019年03月09日

埼玉県さいたま市南区 屋敷内のカシ、ケヤキ、マツ2本の伐採

平成31年3月8、9日実施

当社HPをご覧になったさいたま市のお客様より、自宅屋敷内にあるカシ、ケヤキ、アカマツ、クロマツの伐採の依頼がありました。

敷地の西側にあるカシの落葉で、隣家から対処するように忠告されてしまったことから伐採することになりました。

以前は依頼人様が登って剪定をしていましたが、高齢であることから木に登ることを自粛しており、今後のことも考慮してカシの隣にあるケヤキや常口の脇にあるマツ2本も同時に伐採したいとのことでした。

当社の前に県内の業者で伐採の見積を取っていましたが、その業者は見積書の送付が音沙汰なく遅かった上に、業者の都合で伐採日を勝手に決定されたことで依頼人様が大変不信となって当社に見積の依頼をされてきました。

昨年12月上旬にご依頼を受けて訪問し、冬至までの施工が難しい場合は3月6日~16日の間に施工して欲しいとのことで、当社ではすぐに予定を調整して依頼人様のご希望に沿う形に対応しました。

カシとケヤキは敷地の西側の奥にあって、クレーンが進入できる限界点からカシまでは約16m、ケヤキまでは約12mも離れていました。

カシとケヤキの目通りはそれぞれ210cmと180cmで、クレーンを設置する周辺には植木や納屋の屋根の張り出し具合からミニラフターしか使用できず、作業能力1t以上を確保することは不可能でした。

胴木を長材で伐出する場合に、幹は植木と植木の間に倒してもよいことになっていたので、作業能力1tを確保できずとも胴木を搬出することが可能でした。

通常利用のクレーン屋さんの都合により12tクレーンは8日しか対応できないとのことで、9日は別のクレーン屋さんを利用することから10tクレーンとなるため、8日は優先的に西側のカシとケヤキから伐採することにしました。

屋敷に隣接するレンタルボックスとその駐車場は依頼人様がオーナーなので、トラック等は駐車場に停め置くことができました。

クレーンからカシまでは16mも離れているため十分な作業能力を得ることができませんでしたが、枝はさほど太くなく枝数も多くなかったことから予想よりも手間取らずに枝下ろしを終了しました。

午前のうちにカシとケヤキの枝下ろしと発生材の積込みがほぼ終了しており、午後からは胴木伐採に取り掛かりました。

ケヤキは胴木を2分割にすることで作業能力内で吊り伐りすることが可能で、カシは2番玉を能力限界の重量で胴切した後、元木は伐倒する要領で吊り伐りして胴木を廃材にぜずに伐出することができました。

8日は枝葉と太枝薪材のみをダンプ2台に積んで全て搬出し、胴木は翌日伐採するマツと一緒に積込むようにして初日の作業を終了しました。

9日は10tクレーンで初日より作業能力が下がる機種でしたが、伐採木がマツで比較的近い位置へクレーンを設置できるため10tクレーンでも作業は全く問題ありませんでした。

10tクレーンを使用するのは12t・13tクレーンが台頭してきて以来、当社では5年以上ご無沙汰で久しぶりの使用となりました。

近年はミニラフターの性能が向上し、今までは16tクレーンを用いていたような現場もミニラフターで乗り切り、3t以上の胴木を吊ったりジブ拡張したりすることが増えて12t・13tクレーンは重要度が増しています。

マツは2本とも枝下ろしから開始し、一部の枝が電線や隣接する交通量の多い市道に架かっていることから慎重に伐採しました。

胴木は両方とも約7mの高さから大きく曲っていたので曲りから上を胴切して、残った胴木7mはそのままの状態で吊り倒してから玉切しました。

昨日残したカシとケヤキの胴木類と今日伐採したマツの胴木をトラックへ積込み、枝葉等もダンプにほぼ積込んだ状態で午前の作業を終了し、午後に清掃及び機材類も全て引き上げて2日間で全作業を終了しました。

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伐採木(手前左:クロマツ、右奥:カシ)

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カシ枝吊り伐り

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カシ太枝吊り伐り

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ケヤキ2番玉胴切

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カシ2番玉胴切

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カシ元木吊り出し

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ケヤキ元木吊り出し

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アカマツ梢端吊り伐り

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クロマツ胴木吊り倒し

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伐採材