2018年02月13日

埼玉県川越市 屋敷内のカシ2本の伐採

平成30年2月13日実施

川越市のお客様より、自宅屋敷内にある目通り175cmと195cmのカシ2本の伐採の依頼がありました。

木が大きくなってしまい、目通り175cmカシが母屋に向かって伸びてしまっているので伐採したいとのことでした。

以前は、旦那さんが若い頃にとび職をされていたことからご自身で枝下ろしをされていましたが、高齢となってできなくなり今の状態となっていました。

伐採したカシの枝は薪として使用したいので水分が多くなる前になるべく早めに伐って欲しいとのことでしたが、1月の大雪の影響から現場が延期となった反動ですぐに取り掛かれない状況でした。

カシの近くに生えているイチョウも伐採したいとの意向もありましたが、今回は支障となっているカシを優先するため伐採が見送られました。

伐採木周辺は土がむき出しで地盤が軟らかそうに見えましたが、以前にトラックが入っても沈まなかったとのことで、ミニラフターであれば鉄板無しでも進入可能であると判断しました。

目通り195cmカシを庭からクレーンで伐採するためには16tクラスを搬入しなければなりませんでしたが、土は沈んでもよいとのことでしたので12tクレーンを搬入することにしました。

まずはクレーンを庭に設置し、母屋へ通っている電線を跨いで目通り175cmカシの枝下ろしから開始しました。

下から見ると枝がかなり多いように見えていましたが、登って伐ってみると意外と少なく10時前までに全ての枝を伐り終えました。

胴木は4m材で胴切しても、クレーンが庭からの位置では重量的に吊りきれるか微妙なところでしたので、クレーンを伐採木の近くに移動してから伐ることにしました。

クレーンを移動している時間がもったいないので、そのままの位置から目通り195cmカシの枝をクレーンが届いて重量的にも安全な範囲で数本吊り伐りしました。

まだ水をさほど吸い上げていないようで吊り伐り時の枝の予想重量が2割程度軽く、枝を伐った木口を触っても比較的乾いているような状態でした。

昼休憩前の余った時間でクレーンを移動し、作業能力が大幅に上がった状態で午後より目通り195cmカシの残った枝の吊り伐りをしました。

午前中にはすでに4割弱の枝を伐り終えていたので残りの枝は1時間弱で全て取り払い、目通り175cmカシは全幹状態で吊り倒しました。

目通り195cmカシは重量的に全幹状態での吊り倒しが怪しかったので、元木が5m材になるように2番玉を一旦胴切してから元木を吊り倒しました。

先に全幹で吊り倒していた目通り175cmカシも元木は5mで造材し、搬出用トラックには幹材のほか太枝パルプ材も積み込んで搬出しました。

全ての枝を当日中では搬出しきれないので本日は2t車1台分を帰り荷として搬出し、残りの2台分の枝搬出と現場清掃および原状復帰を翌日午前中に行って作業を終了する予定です。

発生材のうち、依頼人様が電動ノコギリで切断できる範囲の枝は全て薪材として現地残置しました。

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伐採木カシ(左奥:目通り195cm、右奥:目通り175cm)

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枝吊り伐り(目通り195cmカシ、クレーン移動前)

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枝吊り伐り(目通り195cmカシ、クレーン移動後)

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枝吊り伐り(目通り195cmカシ)

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元伐り(目通り175cmカシ)

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全幹吊り倒し(目通り175cmカシ)

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2番玉胴切(目通り195cmカシ)

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元伐り(目通り195cmカシ)

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元木吊り倒し(目通り195cmカシ)

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伐採材