平成30年1月18日実施
材木問屋様の紹介により、問屋様のお客様である建築業者様から自宅敷地内のブロック塀と防風柵の間の狭いところにあるケヤキ2本の伐採の依頼がありました。
途中まで依頼人様が枝下ろしをしていましたが、隣人様の敷地へ伸びている枝や幹を伐ることができなかったようで問屋様経由で連絡があり伐採して欲しいとのことでした。
市道から依頼人様の敷地入口前に続く道の幅が2.3m程度しかなく、隅切りがない間口を90°右に曲がらなくてはならないので当初はクレーンや4t車の進入は難しいだろうとのことでした。
現場確認時の計測では、13tクレーンと3tワイド超ロング車まではミラーを格納すればギリギリ進入可能で、伐出は比較的容易であろうと思っていました。
防風柵の前には家庭菜園がありましたが、13tクレーンを菜園の前に設置しても胴木を最低2m以上で吊り伐りできるだけの作業能力は確保できていました。
しかしながら13tクレーンを使える予算がないとのことで、伐採材を搬出しなくてよいのでクレーンを使わないで伐って欲しいということに変更となりました。
伐採木の両脇にはブロック塀と防風柵があって簡単に伐倒することはできず、伐採材は塀と柵の間の狭いスペースに細かくして伐り落としていく方法しかありませんでした。
細切れにしてしまった伐採材は廃棄物となって当社で無償での引き取りできない代わり、庭まで運んでもらえれば残置しても構わないとのことでした。
クレーンが利用不可でも当社の5段ユニック車が進入可能であったので、菜園スペースに板を敷いて前進しユニックでのゴンドラ作業ができるようにしました。
最初は枝が残っている右のケヤキから伐採を開始し、細枝を隣人様の敷地に落とさないように伐り落しました。
ブロック塀と防風柵の間の非常に狭いスペースに胴木を伐り飛ばすため、塀や柵に当たりそうな太枝や節などの出っ張りは丁寧に削ぎ落としました。
胴木は1~1.5mの間の長さで塀と柵の間に伐り飛ばし、伐採材は庭まで運び出すためその場で可搬サイズ(輪切)に切断し、それでも重いので一輪車に積載して運び出しました。
伐り落とすスペースが狭いので、伐り落としたら伐採材を必ず片付けてから次の伐り飛ばし作業をするという流れとなりました。
幸いにも5段ブームなので枝切り時には先端部までゴンドラが届き、片付けの際の登り下りが容易で助かりました。
ユニックで幹を吊り伐りするには5段フルブームの前吊りとなるため、ゴンドラ作業に限り使用して胴木吊り伐りや伐採材吊り出しには使用しませんでした。
左のケヤキも右のケヤキと同様の方法で伐採し、伐採材も全て輪切にして搬出しました。
伐採した輪切は当社では廃棄物となってしまうものの、依頼人様は植木を置く台としてご自身やご近所の方と再利用するとのことを言っておられました。
作業終了後、3tワイド超ロングで本当に限界の道を当社のユニック車が現場より撤収する方が、朝に進入させた時より難しく大変でした。