平成29年5月12日実施
青梅市の造園業者様より、同市内の個人様所有の竹林内墓地脇にある樹高約28m、目通り220cmのスギの伐採の依頼がありました。
竹林に隣接する現駐車場に住宅を建てることにあたり、竹林の一部とスギの伐採整理を造園業者様が請け、当社がスギの伐採を担当することになりました。
スギは多摩川の崖上に立っており、木のすぐ横には個人所有の墓地があって枝を伐り落としたり、伐り倒すことができませんでした。
墓地には造園業者様が単管パイプとベニヤで屋根を作り、万が一の落下物対策が講じられていました。
伐採にあたり隣接の駐車場に13tクレーンを搬入し、梢端部より次々と胴切して伐採することにしました。
スギの根元は駐車場の地盤より2m近く低い位置にあり、クレーンを立てた時にブームの先端とスギの梢端がほぼ同じ高さでした。
樹高が高く、広がった枝を一切伐らずに胴切するためにジブを拡張し、伐採木から少し離れた位置にクレーンを設置しました。
伐採材は元木を除いて概ね3~4mで伐り下ろし、元木は約5mの状態で吊り倒しました。
梢端(7番玉)~5番玉は枝に乗り、4~2番玉はスパイクを履いて胴切して元木も含めて7回の吊り伐りで伐採を終了しました。
枝葉は造園業者様が搬出処分し、伐採材は地主さんが薪にしたり、他用途で利用したりするとのことで概ね1.5mに伐って竹林内に椪列して残置しました。
伐採したスギは樹齢約180年の植林木で、元腐りがありましたが比較的良い材でした。
作業写真の一部は造園業者様よりご提供いただいたものを使用させていただきました。